080107




机龍之介は居るか、
槍のような声が、
ヘルメットを突き破る。

耳を塞いでアクセル全開、
オーパヒートのエンジンは、
金切り声 ....
                   080103

寂しすぎる空間に卵を落とす
目玉焼きを作るのだ
フライパンの中で目を覚ましたケダモノが
電磁探傷を開始するので
傷だらけのフライパン
 ....
            071231


こもりをせなかに従えて
少し大きな赤子がほざく
少し大きな旦那様
生意気盛りの旦那様
黄色い蜜柑を手に持って
緑の枝葉を引きちぎる
つごもり ....
                 071228

電流起源の神話があって
電圧起源の御国を脅す
そんなお悪戯はいけません
ホテルのお客はただ働きの
派遣の女将に面食らう
皮肉な喩えで済み ....
                      071227


凝縮された生活の規範
気むずかしい規律を呪う
ホームランを打ったからといって
お金になるわけではない
草野球の名捕手が
 ....
                     071226

死にたくないなと思っていたら
頃合いなので
これから死にますと言われて
はいそうですかと答えた
(配送ですかとは言えないので) ....
               071223


考える人のポーズで休んでいたら
さぼるなと先輩にどやされた
先輩はそのまた先輩にどやされて
休むことはさぼることだと信じている
生きている ....
              071220



温泉への軌道は
いつも霧の中
時刻が定まらない

にがうりを踏みつぶし
薄汚れた地点から
今日が始まり
一張羅の印半纏ビラ ....
                 2007/12/15




白々と初夏の短い夜が明けて
東の空にも
シロナガスクジラを思わす雲が
ゆっくりと背中を持ち上げる
美しく光ったりして ....
          071214


クジラの物差し
 いらんかね
イランの金持ち
 知らん顔
お金の無い国
 匙投げる
お金のある国
  見えたので
 仕立屋銀次が笑い出す
 ....
                   071213



 なにかをもとめてなかにしさんのうちにゆくと、
かけらのようなおとこのこがかけてきて、
たもとをひっぱるので、
なくなったはずの ....
           071212
 

パン焼きの片栗粉
フライパンのごま油
ぷかりと浮かぶ
波の上の波の花
ふわりと漂う
とっておきの風来坊
焼き蛤の匂いを追って
どこ ....
             071207


懐かしい思い出に
空色に絵の具を溶かす
いつのまにか
キャンバスは黒くなり
減法混色に従った
これでお仕舞いと
感じることがあっても
パ ....
                 071204



タイクツの卵を割った
いくつ割ったの
ごろちゃんが喚くから
みっつとこたえる
ごろちゃんの指は五本
としも5歳
いつつが大好き ....
           071130



だいすきやまねこ
 悪戯坊主の仲間達
  滑って転ぶ有楽町
   君と僕は殴り合い
   やられてばかりの
  負けネコだけどと
 寝 ....
                071124


ベランダを持たない山猫たちは
風通しの悪い檻の中で
止まり木に登っては降りて
明日の天気を占っている
止まり木の上には空は無く
金網 ....
             071123


蒸気機関車が走る音がするから雨
電車の警笛が聞こえるから晴
クルマのバックファイヤーが聞こえるから夕立
いじめっ子が死んだから花火を上げてお祝い ....
               071122


むじくくまがわくまがわら
隅田の外れに住んだので
むじくの童と呼ばれます
むじくむらくむ隈川原
独りの空は青かったので
無軸の村から人々 ....
            071117




お金の成る木に
水をやり
お金を欲しがる
動物に
濡れた雑巾絞らせる

ずぶ濡れのチャンピオン
4回戦ボーイの志願者に
ボディ ....
            2003/09/14



太陽光線が嫌いだからって
夜にだけ生きるわけにはいかないと
伝説の歌舞伎役者の
目玉のまっちゃん
大見得を切るんだから
もうキリキ ....
               071115



身近すぎるバナナを食べる
バナナの成る木を背にしての
古くさい記念写真
赤銅色の肌から
こぼれ落ちる笑顔が
バナナを美味しくするのだ ....
                  071114


月平線に地球が近づいたので
夜なのか
朝なのか
分からなくなって
月の兎に電話をしたら
声が届く前に
地球は見えなくなっていて
 ....
            071114


昼休みにうしろを見ると
日本語に親しみましょうと
大きな文字が現れて
大きな文字が
日本語に
親しみましょうと
決めつけた
誰かの声が聞こ ....
           071113

           
夾竹桃の種を
茶封筒に入れ
芽が出るのを
待っている

トンボ眼鏡の
オジさん
どこから来たの
赤い花弁の緑色
そ ....
             071108



導いてから殺す
それとも
殺してから導く
君は
どちらがお好みかと
死神に
問われているが
まだ生きていたいと答えたら
かってにし ....
              071105



水色の流れの中を走るのは
走る顔をした顔をした顔は
風の滴る汗も気にしない顔
夕焼けの冷汗三斗を量る顔
物部守屋の乱暴狼藉を語い
五街 ....
                 070530




イルカの肉を食用にして良いか
そんなことを言われても、
答えに窮す。
(イナゴは食べたことがあるけれど
(ゴキブリは見るのも嫌 ....
               071106


一日の議事録

つけるつもりの日記帳の
漢字変換
疑似録の誤変換が
幻の雉を呼ぶ
藪の中の
雉の鳴き声が
虚空に木霊して
いつ ....
                071031


ゴム人間の負け惜しみ
ゴムの成る木をへし折った
臍のをのこをへし折った
伏し目の侍腹を切る
切った刀にご禁制の珊瑚玉
どこから来たのか ....
         071031




近づき過ぎた関係性

近づき過ぎた関係性を
 近づき過ぎた関係性を
  近づき過ぎた関係性を
   近づき過ぎた関係性を
    近づ ....
あおば(1462)
タイトル カテゴリ Point 日付
[ミルクを飲んでフラフラの僕は、空気のような空想を描く]自由詩2*08/1/10 8:38
電磁探傷自由詩4*08/1/3 20:38
大晦自由詩4*07/12/31 11:10
でんりゅう自由詩1*07/12/28 1:54
自画像自由詩1*07/12/27 0:52
宅配便自由詩2*07/12/26 10:39
夢を見る人自由詩8*07/12/23 23:33
胡瓜5本自由詩1*07/12/20 18:28
機関車とくじら自由詩7*07/12/19 21:19
自由詩6*07/12/14 22:00
中庭自由詩3*07/12/13 23:04
スノードーム自由詩0*07/12/13 9:54
減法混色自由詩2*07/12/7 23:18
タイクツ自由詩1*07/12/4 18:54
やまねこ自由詩5*07/12/1 2:02
明るい声/ベランダの部屋自由詩1*07/11/24 20:49
3月31日自由詩2*07/11/23 21:15
むじく自由詩1*07/11/22 11:41
「罪びとに捧ぐテーゼ」自由詩2*07/11/19 19:02
線の街自由詩2*07/11/15 19:35
バナナ自由詩2*07/11/15 1:32
小春日和自由詩10*07/11/14 12:29
昼休み自由詩2*07/11/14 12:13
りずむかる自由詩2*07/11/13 18:03
無題自由詩1*07/11/8 2:20
てのひらの少年自由詩1*07/11/7 23:41
植物園まで自由詩2*07/11/7 5:11
日記帳自由詩1*07/11/7 1:09
ゴムを踏んでる自由詩3*07/10/31 23:51
是正自由詩4*07/10/31 23:27

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