くだ のばし
風 渡る
皮膚

二枚に 別れた 
黒 と 黄色

とじれば

の 上
かたゆり ついの
まわせぬ あえい

とおりの あせぬ
のろえぬ ゆきよ
正月中の 夜行列車は満席
故郷から 帰郷帰りの人々

暗い駅から ひとり 
座れないので
戸口のすぐ前に陣どる
会社は あさってから

荷物はひとつ
一晩中 立つのか
 ....
ふき消して 

かんづめの
まるいぎざぎざ に
暗闇 うつす

切り続け やめた場所
ぱくりと 走り去った
鈍い 刃

なんだって
かまわない
元気かときかれれば
元気だ ....
ひめや こはく
ゆう まつ ひ

あらがう ねね
つらつつ おく

とかそ やえせ
ちさら まろの
まわる杖のなぞる
たりない 言葉

目には まだ
うつらない 

誰に 誰を重ねる

どこにも いない
今は まだ
膝についた土の足影
太陽で溶かした黒印

混じらない遠吠えに
砕かれる夜霧の血脈

降りていく杖の焜炉
縮んだ石からり炒り

潰した靴直して履く
立てるならまだ歩く
ふかえ とおく ふかの とおく
もした つのり のよみ くれて

そのわ とどき みちる ややこ

つき しろ まや かな おおて
すぎ はて ゆく まま あうせ
かや かや かや

しなの ほの なき

かな かな かな

つれた つもり の そそらの はなお

ひせの くら ふき

さや さや さや
くり抜かれた 口
墓のない 足 が
まじないを 諭す

延びて来る真っ赤な歌
電車を塞ぐ 
幾すじ もの 人柱

青は赤へ
赤は青へ

そこは どこへ 行く
それは 空虚へ 落 ....
よい かな せ さえる き しを
とが もる ふ にえる あ えを

もせ ふく や といの む いを
しず ゆく か はせる ほ やを

あせ らう な かりの こ いて
つえ はな  ....
小学一年生の春
友達と下校途中に
桑の実があった

ちょっと とって食べる
紫色が手につく
親に叱られると思い
道路の横を流れてた川で 手を洗う
と ランドセルが首に 落ちて
重みで ....
ちいちゃな芽をぶつぶつと
たくさん出してた 春

嫁いだのに
お前の担当だなどと
親に 言われ

私に 実を選られた 桃

収穫の時を迎え
みためにも 柔らかく 香ばしい

台 ....
虹を ばらばら に します
少し きららん を ふって

指の隙間から 消えていこうとした
お祭 の 花火 で 

かりん かりん 
心持ち 軽く いためます

虹は い ....
みず の たま
くわえた くち

さえずる
ささやき

とおれない きのう は
おっこちたよ 

まぶしい
あさ
敷かれて行く なごり葉
ほつれた 眼線 が吹く

いつとも いわない 
いつかも しれない

点けられた なつ 

すすき の 香り に
消されてく

十重 の 隙間 に
刷か ....
はあと は ぎりぎり
うめられ そこねた めまい

つい に はしり
とれいん れん あま だれ

はれた め の うら ない
のど ごし ごし

だ から 
かぶり つか ....
手にさげた 月のふきだまり
つめ といだ 草のさざなみ

石の望み
動かない 空と

ながれはじめた 雲
ゆく 決別 の 時
さり らく の しじま
とり けむ る そよぎ

つと ゆけ ば むいに
とき ふけ よ まもり

やき むれ の つどい
ほし ちと せ かたり

まう とわ の そよぎ
 ....
さけた ひびき
さらす ふたば

つち の はじらい
かぜ の ふくいき

まかれた からだ
ゆらしてる
なな きり の むこう
ささ ゆめ も せいて

ほり ふかまる ゆびに
つげる さめた なつび 

こしかけた おお いし
なぞられる ほし よる

かた に おちる  ....
あまった あかり で
つくった おにぎりは

ちいさくて
ぽろぽろ

つめたくても
でも

だれ

すこしだけ でも
おいしいよ
千本 の 針を
つないだ 蒔絵

朝焼け に溶け出す
真っ暗 な朝

骨 の 隙間に宿る
鈴 の 声

つながれて
つながって

心 に まみれた 
火傷 のよう ....
そんなに ふるい うた ばかり
あなたは まもられ かぜの ひめ

なくな とつうじる くうはく の
とわ の はごろも その まなに

それでも ふるい ゆめ ばかり
あなたに まもら ....
まつげ の隙間
に からから 

閉じた 指
そっと 痛いくらい ひろげて

輝く どんな 言葉 よりも
たゆとう どんな 海よりも

この 指 の谷間 に吹く 風よ
 ....
ふうわり 心地よい うたは
ふと めをつむり 眠くなり

つらぬくような つらい詩は
ぼろぼろ 泣けて 目が霞む

胸のあたり に くすくすと
笑える詩 には 逆らえない

 ....
ぎざぎ ざ 
の はーと

小骨 を トッテ は
陣取る 

いかれた ピアの ん

かき抱く 絶望 
抜ける 髪

あんたは つまり 正しくて
嘘 は つけません 
 ....
木々から 溶けていく
生命線 の から傘

涼しげ な 場所で
やけている 氷は

春 のすべてを 呪い
遙 だけに 往きたくて

のばされた風に 溶けて
みつめる ....
きみ の 入った
ゆで 玉 コ゛

殻 と うすいもの
取って

確かめてもいいかい
黄色 の 熟成に

ツイ テ
踏み にじられた
柔らかい 道の草

白線 から 下がらず 
垂れた こうべ 晒す

助けて 下さい と
死にたくありません と

誰も 聞きたくないのだ
誰も 幸せに ....
砂木(660)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩8*04/10/10 1:08
ふきだまり自由詩4*04/10/5 7:22
ずうずうしかったような自由詩11*04/10/3 22:59
ゆびきった自由詩8*04/10/1 23:24
十五夜 野自由詩7*04/9/29 1:32
明日自由詩10*04/9/27 7:23
彼岸自由詩9*04/9/23 23:39
ねや の さと自由詩5*04/9/22 7:27
ゆう せ に自由詩10*04/9/21 7:23
ともせ自由詩6*04/9/13 23:46
まじる く自由詩5*04/9/12 12:47
泣いてる自由詩10*04/9/7 23:03
くる自由詩13*04/8/30 7:24
おつまみ自由詩10*04/8/22 0:26
とぶ自由詩6*04/8/19 7:19
夏絵自由詩8*04/8/15 18:29
く もン自由詩5*04/8/11 6:59
自由詩9*04/8/10 7:27
やき かぜ自由詩2*04/8/8 23:45
うぶ自由詩8*04/8/4 7:23
まもる自由詩5*04/7/27 5:21
て の なか に自由詩5*04/7/17 7:11
生きる自由詩9*04/7/13 5:02
おろし 未詩・独白5*04/7/10 7:13
から 海自由詩11*04/7/7 23:04
うた自由詩11*04/7/4 8:04
みに 好運 機未詩・独白5*04/7/2 22:36
こおる 影自由詩6*04/7/1 6:49
オー サラ ダ 未詩・独白4*04/6/30 23:16
ひからびる 血自由詩9*04/6/24 23:59

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