限なく陽は照らし焦がす
云うまでも無く情は無く
降り注ぐ無尽蔵の現実に嬢は涙して懸命に濡らす
萎びているその顔、おお
呆けて開いたままの口の邪
出すものを出した後のコーヒーか ....
絶望が押し寄せてくる
僅ない、身近に感じられる感じてくれる魂からの
顔を見合わせることが怖い
視線が口元が僅かに動く音も
踵を返されたら、その背中が投げる最期の一瞥を  ....
三原色のフィルムを通して
お前は見ていたんだろう、それらを
整備不良の1200ccで擦り切らしながら
走っていくものだから
スクリーンに映した虚像みたいだ
光速に呻き ....
  
  
  
  
  

  外行きの悲しみも選べない
  惨めさの靴を履き濡れた外套を羽織り
  暗澹の面をつけ町を往く風と逝く
  惨めさに塗れた生活だった
  これは送 ....
出来なくなって死ぬのは仕方ないが
したつもりになったり出来ないつもりになって死ぬのは馬鹿だ
傷や染みのひとつない手は綺麗だがそれだけであるように
日付変更と同時に更新しなくてはだめだ ....
耳の奥で同じ音階を繰り返す午前二時に僕は落ちる星を見る
のを石の深く深くで彼女も感じ取る咲く花の一つとしてない荒野
一面の黒や白は幸福の象徴何故ならつまらぬ思考を黙らせるか ....
昔この部屋には猫がいて
そして死んだの
雨が降り出して心底恨めしかった
だから押入れは掃除しないの
黒い雲がかかると息苦しくなって
軒下や車の下や物陰が気になって仕方なくなる
 ....
いつかいつかってそればかりの日々だけど
いつかももしももここへは来やしないよ
お金があって時間があって棲みきれない広い家があって
死ぬまでに味わいきれないと思えるほどにある食べ物に飲み物 ....
   一面に広く冷たい月の砂丘を
   春先の空に見つけること
   教えてあげたこと
   知ってほしくなかったこと
   手紙を一枚だけ書いて
   そして出 ....
描くのはいつもこの時間
弾くのもいつもこの時間
だって気持ち良いんだって
ずっと触れているみたいで
好き勝手に積み重ねたいいところどり
とりどりの芸術のさきっぽに抱きついてくらくら
ふ ....
脳味噌が敏感だった
幼かりしあの日々、嗚呼
あの時間こそまさに類を見ない至宝であったのに!
テクノの砂浜、ザリザリと歩いて
顔を突っ伏したって今じゃ
ちっとも痺れたりしない
強 ....
槌を取れ
夜に降りてくる天啓を手に
つまらない、眩しくてでかい顔をする
朝のお前を壊せ
明日はもう来ない
同じものはもう二度と


に、
  ち、
    じょ、
    ....
{引用=?}


ルフトハンザが掠める
世界のわきばら
ねじれちゃって
うめく











{引用=?}


穴に咲く
アニサキス
 ....
だんまりとマンネリが張り付いた魂へ
白々しい褒め言葉を上げよう
飴の甘さを雨の冷たさで
お世辞のセメント責め一名様限定フルコース
賢い君は見る間に
怒りやら、僅かにでも乗せられそうになっ ....
桜は桜であって桜でないと困る
春が来たと誰かに言うために
桜と呼べないと困る
余所余所しい間柄でもとりあえず集まって
飲み食い騒ぐ切欠の為に
目に美しいものでないと困る
理由を ....
良く分からないという言葉を僕は多用するが
いい加減な訳じゃなく本当に分からないから
使わざるを得ないのであって
だって僕は良く分からない
慎重な受け答えを心がけると難しい奴だと言われ
 ....
紙とペンとインクが相応しいと思った
相応しいというよりそれしか知らなかっただけなのだけれど
僕には普通の人のように仕事は出来ない
だからせめて書いていたいから
それだけだよそれだけ ....
外交的であるように見えて実際
怖いくらいに内向的な人ですねと
いってくれた人がひとりだけ
ひとりだけいて
瞬間、殴られたかのような衝撃と電光が走って
眩暈を起こして呼吸も止まっていたと思う
 ....
今日はつめたい雨
明日は多分温い雨
しとしとと濡らされて
嫌だな、篭りきって弱った身体
はるさめになってしまう
内側は殊にきたないから
黒いはるさめ
気持ち悪い




 ....
窓が要る
水平に広い大きな窓が
それよりまた少し広い麻のカーテンも
それから終わらない午睡
愉しいゆめ


{引用= (放っておいてね)}







カララ・・・ ....
保守的であることが、お前を駄目にしてしまうと
片手で数え切れる、僅ない友人らから同じ日のうちに云われたので
帰りぎわに籠一杯に酒を、
よりにもよってコンビニで買い込んで
帰宅するや否や ....
割れた皿にしか
臥せった盆にしか
感化されなくなったのと
益々悲しくなっていくふりを君がするなら
僕はm7の上を行く陰鬱を見つけなくちゃならないんだろう
知ったような顔ばかり称えて
本当は知らないことばかりなのだ
人なんてきっと





寂しさも
哀しいと漏らす響きも
どれも同じものではない
{引用=理解りきった顔をして ....
無いものは無い
で済ませたい
欲しがることから今夜
卒業します
この小瓶で最後です
1986 その映写機は生まれ






歌詞は書き留めずに吹き流すのがいいと
古い頃を見返すように鳴るアナウンス
今夜の一本はロンドンの人の行き交う地下鉄を
セピア色調にし ....
言い過ぎないあなたが憧れだ
長いこと身一つでやってきたから気づいているし弁えている
野暮なことはしない触れすぎない離れすぎない
余計な口を利かずに働いて食べて偶に飲んで
自分が満たされるた ....
冬も末耳底に生える幻想詩


障るなら茸と共に眠りゃんせ


寒からば七輪焚いて戸閉めして























 ....
如月末日
今日も冷たい風と陰い空の日で
重いからだと虚ろうの胸の灯で
まっとうに奥行きのある
なんでもない日でした




昇り沈み陽は巡り
欠けてゆく ....
まだ千切れます
弄ぶには十二分に長いので
いちいち煩うこともなく
吹く風に投げています


帯に短したすきに長し
とはよく聞きますが
もう何の役にも立たないほど長いものは
如 ....
ノートの罫線は羊を囲い飼いするための柵で、わたしも
沢山の線を並べて眠らない羊を囲っている
放牧という体裁で、でも{ルビ消しゴム=力}を楯にしてどうにか飼いならそうと
試みてしまうことが ....
鎖骨(105)
タイトル カテゴリ Point 日付
夏無垢自由詩0*08/6/17 20:38
笑い合えば自由詩008/6/5 0:50
時代自由詩008/6/4 1:16
剥き身自由詩0*08/5/9 2:08
酸素バーに浮遊自由詩2*08/5/3 21:47
自由詩1*08/5/1 2:30
saccade自由詩2*08/4/28 2:43
徒然 九自由詩1*08/4/23 1:13
真空の自由詩5*08/4/22 1:46
脱皮したい自由詩008/4/20 1:41
サラサラと鳴るストリングスの余韻を踏んで歩く自由詩3*08/4/15 1:40
ハンマー自由詩1*08/4/15 1:21
アニキサス自由詩1*08/4/13 2:44
白い恋人自由詩0*08/4/11 2:19
咲くもの自由詩0*08/4/10 1:09
はい、分かりません自由詩2*08/4/7 1:43
よくできた綺麗な季節自由詩1*08/4/3 22:43
喜びでも悦びでも足りない[group]自由詩1*08/3/25 1:51
春雨自由詩1*08/3/24 1:13
カーテン自由詩1*08/3/21 1:11
デバイス自由詩1*08/3/18 0:01
徒然 八自由詩1*08/3/15 1:47
宛先はこちら自由詩008/3/9 2:03
おやすみ自由詩1*08/3/9 1:46
1986 映写機は生まれ自由詩2*08/3/6 1:08
そして繰りかえす自由詩0*08/3/4 20:19
吹く風々川柳008/3/2 15:43
つれづれ自由詩1*08/2/25 19:59
千切れ心情吟醸小僧自由詩1*08/1/15 0:58
牧場自由詩008/1/6 21:37

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