茶碗の中につがれた
乾燥した お茶の葉
の だし水

海から
山から
やってきて

とことこ 二階に
あげられて

私のものだ
わっこ ほっこ ゆぎっこ ちみで

なして おらえのほうさ ふるなだべ
まんじ あさはやぐがら おぎでしゃ

みぢ こしゃねば あるがれねべた
ゆぎっこ つもって あるがれねべた 
 ....
えんぴつの上についてる
消しゴム は

何を書いてるのか
知らないけど

間違いは 消す

正解も 消す
袖 の 小鶴 が 遠のく
こすれた城への 道 薄れ

つづられて ひろげられて
すすけた手 にじみよる矢

玉揺り篭の奥 くり抜かれ
流れに咲いた 冷たい刺青 

すすり ....
ういた いずみ の におい
さけた きせき の あしわ

なけよ むけた つ こどく
つよく ふれる ね あつい
破りとって 
消えないという事に

みつけない
さらわれて

くず にした さっき
ぬるくなった キィ

叩き付けたいのに
整った 配列 に

とりもどして しまう
ひとみ  ....
カナリアン マドリガール
チョコレート に溶ける

黒い葉
伏せた
雪おち の 月光

塞ぐ ひかり に
さらされる 望み

ささやく 言葉は きこえない
カナリアン マドリ ....
かたやま なごる くれた つき
ふさがる やみの さする かみ

とほうに さとす ひかる あさ
つづれぬ えふで かこう むね
スプーンに 乗っている
人待ち指 

のぞきこんでは
大きな眼ばかり

いたずらに
一周させて

どうしても
のみほしてしまいたい
ポーズは

さっき
はじめた
こうこう みお とぎり
かけ め まゆ しぶき

こくうり くち つむり
ほされる ゆび のさき

きりなみ ほほ さすり
もえいる くさ わだち
かし はける ひづめ
つもり つぐなう は

ひきり まよう そう
にたち こめる まゆ

らがん なぞる ちり
こする とおい ほほ
ふかれたとおりに
まいちる おみみ

かさり とせに
そろわぬ あんよ

ゆく かい せく てて
ほお えみ むむ わわ

ほされ すぎ なう
さろう のほ ゆれ
かたらせた たまひこ つむぎ
そとえだひ ののほほ ふれる

つきゆいた みほのみ ほして
せになくや ままむく ひめか
さよう に
増す
ばったり 

倒れこむ まつ毛

傘は 持っています から
から

きかせたい のでしょう
告げたい から
から

さよう なら
から から傘
ずっと 遠く輝いてる 星は
もう ずうっと前に 輝いて

今 私がみてるものは 過去
光 とどいているのは 願い

いつまでも まにあわなくて
いつまでも まっていられる

ずっと  ....
鳴らされる時刻に
数え切れない まま
返らない

ちたり にたり

輝きに かぶさる 
すりあわせた 足

なぞるものが 
なぞれない 体に
さされ

乾いていく
たったったっ と少年が
往来を小走りに行く

戦争が はじまるかもしれない ので
外国人が 多い

声をかければ 靴を磨かせてくれる
稼ぎ時だ

記者だという男などは しきり ....
封鎖して
外出禁止

誰でも
拘束する権限を持ち

そんなことをされて
生き延びる人がいるのか

ごはんはどうやって食べるのか
誰が手当てをするのか

これから会社に行 ....
ふるい舟が遠く
波をおこして

海の中
泉をわかせる

空に近く
のびた飛沫は 羽

ふさがれた土地
求めながら

陽射しに
日陰 ゆるしながら

いかり をあげ
悲し ....
新しい雨合羽を買うという

同じ色で良いだろうという父に
母はピンクがいいと言った

野良着は 弟のお古でも いい母であった
農作業の汚れは しつこい
捨ててもいいような服を 着ては ....
小雨の降る日
林檎もぎは雨合羽を着る

雨水が肌に流れてくると
体が冷える

袖口と 首を
丁寧にタオルでふさぐ

滴に濡れた林檎は
しんとして曇り

ひとつ ひとつ 手作 ....
まとわり とけない まなざし
つめない にもつに とまどう

あかるい まよなか のみちに
めをとじ かすかに ほほえみ

どこへも いけない かなしみ
どこへも むかえる  ....
坂につないだ 果実の皮
無垢はついばまれ焼ける

霧の音が円の角に触れる
クロスされた糸が星宿し

かたこと 繁みが 飛ぶ
さめた雪 霜柱を 包む
もじれつ のはいれつに
ふるいに かけられた
おでこーろん 

さややかに よこにも
つるきん たてにも

とろく とろ とこ
ちいちゃな いしは 
はじきとばし おー

お ....
ちさ とり わけ た
ちせ ゆく ほほ に

まわす ひばな のの
まざる ひざし やや

さと せぬ から な
くり ゆく みや や
沈んでゆく まま
煙る 山の稜線に

つながれた 足首
舐め 影 さすり

行けども 喰らえない
案山子の ぼうふらに

低く うめき ひそむ
まだ 試した事のない

 ....
はめこまれた
月 太陽
けれど 遠い所の土地だ

体でいけない場所だから
波おこして 乗るように
向かう

まわるカレンダーの
赤い丸は 
ボタンになっていて

指先から舟にな ....
むくろ に入った無実が
ちりちり と はえる

あれから 誰になるのか
飲み込んで 噛み切られるまで

とどめは さしたが
とどきは しない

光点の天
よりの
送源
 ....
かさむ 夜のしおり
長く 読み続けた 香りに

ぽとり と落ちた
蜃気楼

恵みの火
溶けない爪のくず

明日というものが
あるらしい

たたむ手を
寄り添わせないよ ....
地図を書けない花は
恋しと小石の違いを
伝えられないのです
砂木(660)
タイトル カテゴリ Point 日付
太陽のもの自由詩5*04/12/29 7:12
ちみで 雪自由詩13*04/12/26 10:23
さかさま自由詩9*04/12/21 21:33
になう 無自由詩8*04/12/17 0:53
自由詩4*04/12/15 7:24
自由詩4*04/12/14 1:14
ひいな の ついばみ自由詩2*04/12/11 7:20
あびる ほし に自由詩6*04/12/10 7:25
さら さら さら自由詩10*04/12/1 23:01
みず ゆめ自由詩7*04/11/26 23:27
ひ の や自由詩2*04/11/24 23:31
みぎれん自由詩4*04/11/24 7:22
む の わ自由詩5*04/11/23 7:22
から から かさむ自由詩4*04/11/21 20:11
花の星自由詩14*04/11/18 23:48
無意味な壁自由詩3*04/11/16 23:28
破壊前の街角で自由詩8*04/11/12 0:09
わからない自由詩3*04/11/9 7:20
自由詩5*04/11/3 5:18
いつのひも いつも自由詩16*04/11/2 1:37
収穫自由詩9*04/11/2 1:07
きざし自由詩7*04/10/31 2:20
混ざる 朝自由詩4*04/10/29 5:13
かおんのしゅっぽっぽー自由詩13*04/10/25 9:00
みや の自由詩5*04/10/23 7:23
自由詩9*04/10/23 1:09
しずく の まどろみ自由詩9*04/10/21 1:18
ひびいてくるもの自由詩4*04/10/20 2:04
消して自由詩13*04/10/18 7:24
緑のしっぽっぽー自由詩7*04/10/10 11:04

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