090718



三日月

常駐!

雷注意報が
茨城県に出ている
関東地方が荒れ模様
スクールバスのエンジンを掛けて
少しだけ暖機して ....
                 090717




時効制度の廃止をめぐるさまざまな思考と思惑
死刑の対象となるような
強盗殺人には時効を無くす案も在るようだ
15年が25 ....
                  090713



ハンプティーダンプティーが屋根から転がって
芝生の上に座っているよ
猫みたいな顔しているのと
ご注進したのは
EF5861、日立 ....
                090710


幸福と叫んだら
幸福になった
そうだ
幸福だ
福だ!
福だ!
幸せを忘れた狸の群れが
子狸を探して旅に出る
物語はそのようにして ....
                  090709

真っ暗な
点字図書館で
目が覚めた
真っ暗で何も見えない
見えないから
目が無くなった
触れられないから
指が無くなった
怖くて ....
               090709




薄味がお好みでと
店員さんはにこにこ笑う
目の中に在るのはなんだ
酸漿を膨らましている子供たちに別れを告げて
高尾山に登る
新高 ....
                090704



青い日には
詩を推敲する
青春の尻尾を
ちょんぎって
本物の大人になるのだと
言われなくてもがんばるのが
青年後期の
務めです ....
                  090707


空蝉の声が喧しい夏
スイカにかぶりつく
誰何されると
直立不動で敬礼する癖が抜けないので
右腕をへし折って
マネキンの細腕と付 ....
               090702




高真空を保つため
綺麗なガラスを探してる
トタン屋根の鉄を材料に
製造中の万能管ソラ
空の守りに使うんだ
ガラスのコップは溜 ....
                    090628





怖い光景が続く
乾涸らびた海の底からは
毎日二三個の死体が上がる
魚が居なくなったので
コンクリートに詰めて捨てるの ....
              090626






緊張感を抱いて眠る
ラジオの音が
頭の中のねじを
右に左に
好きなように回すのか
目が覚めると
頭が疲れていて
 ....
               090624




行人偏と禾編がケンカして
別れた
離婚したのではなくて
別居しただけだと
読者を
隣人を
父を
母を
弟を
叔父を
 ....
                      090622



銀ヤンマを食べる
鬼ヤンマを睨む
怖い顔をした男が
車に跳ねられて
怪我をして
病院に運ばれた
怖いから
跳ねられ ....
              090616



素敵な顔した
船乗りシンドバッドに憧れた
七つの海に乗り出して
大金持ちになりたいと
おとぎ話に夢中になった
地道な稼業に精を出せと
 ....
                090611




○を書きなさいと言われて
ちびた鉛筆を取り上げる
年老いた今は
ダンガーバルブのように
安定した放電が望めない
ではなくて ....
              090610




小次郎が
きびすを返す
刀を片手に
さっさと歩く
抜刀して歩くのは
人の体力には余るのだと
今の人は言うかも知れない
今の ....
              090606




明日は投票日
誰に入れる
どこの党
煩く聞き回るのは
ご免だよ
未成年のアナタ
どこの誰に入れるか
今から考えておきなさい ....
            090604


めいじんと
声に出す
お湯が沸く
水が出る
氷が融ける
腹が立つ
めざす頂き
輝く刃
煌めく星座
名人となる
此処まで来ると笑うしか ....
                 改090603


宇宙を旅する
きみの悲しみを
微惑星が消し
抑えがたい憂いは
彗星の尾が運ぶ
激情は、爆発誘発溶融
火球を吹き飛ばす勢いの
遊 ....
                090529

渚にて
渚に波が
押し寄せて
愉快な仲間が
溺死する

フナムシ
ヒトデ
カブトガニ

青い血液抜き取られ
渚の隅で息絶える
 ....
               090529


雨が降る日は天気が悪い
悪いはずだよ
天井がないぜ
傘を差しても間に合わない
大雨で
雨が漏るのはお大尽
屋根がないのが
我が国の
 ....
                 090528



ガメラがカメラを構えていると
最終列車が入ってきて
カメラ小僧のオヤジたちが
一斉にフラッシュを焚く
今どきマグネシウムは無いだろ ....
                 090528


明白なことがあって
影が消える

隠れ里に住みたいと願う者が
桃源郷を営んで居るのだと
ほろ酔いの男が
駄洒落た顔を歪め
駅 ....
                 090527



今日も
行く宛がないから
一カ所に留まっている
家賃もたまっているので
今月の家計は火の車
破綻するのは時間の問題だと
工場の ....
                 090525



君のためならば
どんな苦労も厭わない
ベタなセリフを懐に
セリフを抜かして叱られる
役者さん
社名抜かして処分を受ける
アナウ ....
                090523



ワタクシは
そこで暗転
私は嘘を
そこで覚醒
わたしはなにも
欲しがりませんと言いながら
水鉄砲を持って
道路に飛び出 ....
                        090522



進化をし続けて
人になった途端
ウィルスに脅かされて
右往左往している
マスクが売り切れたから
引き籠もっていても ....
                 090522



少しだけ
はなにつくのだと
苦笑いした途端に
風が吹いてきて
セットしたばかりの
髪の毛を逆立てる
その一瞬をカメラに納め
 ....
                090521


五重塔と三重の塔
どちらが偉いのかと考えた
五重塔
がっしりと重厚な三重の塔
十兵衛が守る背高の五重塔
守られなくても強い三重の塔と
 ....
             090520



はやまいりやす
なにごかと
何事もない顔した男が
いつもの辻から
あわてて顔を覗かせる
大気圏外に住んで早くも2ヶ月
宇宙飛行士の若 ....
あおば(1462)
タイトル カテゴリ Point 日付
義務教育自由詩3*09/7/18 6:47
乾いた声自由詩1*09/7/17 23:18
真空にかすり傷自由詩5*09/7/13 21:28
幸福島の話自由詩3*09/7/10 3:55
車引き自由詩7*09/7/9 20:38
いつも少し悲しい自由詩3*09/7/9 4:30
五月雨、乱れ自由詩6*09/7/7 6:08
現世自由詩1*09/7/7 5:23
コップ一杯の宇宙自由詩6*09/7/2 1:13
コンクリート詰めの死体自由詩3*09/6/28 13:16
長官自由詩4*09/6/26 21:46
乾湿球自由詩2*09/6/24 22:41
銀の鱗自由詩9*09/6/23 0:05
ほんとうのパンツ自由詩5*09/6/16 2:52
風の谷で青い服を着た少女が桶屋を営む。自由詩5*09/6/11 10:14
古道具屋自由詩4*09/6/10 8:31
ア、雨自由詩1*09/6/8 23:19
名人自由詩5*09/6/4 22:09
偽物賛歌自由詩10*09/6/3 21:54
湾外自由詩4*09/5/29 21:47
自由詩2*09/5/29 6:24
カメラ自由詩2*09/5/28 14:12
桃源郷自由詩3*09/5/28 13:45
煙突自由詩4*09/5/27 22:18
ところで、発売はいつになるんですか?自由詩3*09/5/25 20:25
ワタクシ自由詩4*09/5/23 12:26
進化自由詩4*09/5/22 14:02
ブックオフ自由詩1*09/5/22 13:49
五重塔自由詩4*09/5/21 12:21
はやりやまい自由詩3*09/5/20 0:50

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