ふくよかな双丘には
産毛のような若草が萌えていて
双丘を駆け登る風が
君の可愛らしい鼻歌を遠く麓から運んでくる

双丘の頂きから下界を眺めると
みぞおちへ下る急斜面は
真っ逆様に転げ落ち ....
よそゆきの言葉を使うのは
僕には似合わない。

それを君は良く知っているくせに
イタズラっぽく僕を転がしては
人差し指で2回ほど僕の額を叩く。

何も出やしない。

僕の尻尾はゆるゆ ....
あれは浮気なんかじゃないよ

可愛い子猫が夜の街角で
人恋しげにニャアニャア泣いていたから
朝までかまってあげただけ

郵便屋さんの行く末なんて関係ないな
解散するなら早くすればいいじゃ ....
僕がこの道を選んだのも
君に諭されたから。
でも君を責めてはいないよ
いずれ僕は選ばざるを得なかった
モラトリアムって言葉が好きで
明日って言葉が大好きで
携帯の呼び出し音がなっても
伝 ....
僕は欲望と言う名の宅配便で
君の食卓に差し出されたタマネギ。
だから、君の良く手入れをした
ぞくぞくするほどに
ネイルアートが良く似合う、
白くて長い指先で
薄皮を剥がされてみたい。

 ....
13年ぶりの大きな地震があった
あの日の午後
僕は都心にいたから
あわてて君の携帯に電話したよ
でも、何度電話しても繋がらないし
メールを何度送っても返事はこないし
山手線は何時までも止ま ....
僕はいつでも

丸いから

君は僕の襟足を鷲掴み

えいっとばかりに

放り投げる


どんなに空高く飛んでいっても

僕は君の胸元に ふらり舞い戻る


それが僕の愛 ....
朝、目覚めると妙に冷静な僕だから
君との将来についても
じっくりと話せそうな気がする

だけど、陽が昇るにつれて
「まあ、いっか」
そんな気分の僕に戻っていく

陽が暮れて夜になれば
 ....
僕は一切れ100円の白身さかな。
美味しそうな気配を漂わせ
他の仲間達とアルミのトレイに並んでいる。

けれど、僕は「タラ」じゃない、
深すぎる記憶の底から引きずり出された
名も無い「ただ ....
痴的労働って
チョー肉体労働ってワケ〜

額の汗だけ腰が痛い
タイマーがビービー鳴って
長い爪がスイッチオフのボタンを押す
45分間の出会いと触れ合い
お金で買えないものは無い
愛だっ ....
私たち、ひとりひとりの皮膚の下には
優しい血が流れていて
涙もろい心が
静かに鼓動を繰り返している。
だけど、たった一枚の薄い皮膚が
鋼鉄の鎧のように
優しい血
涙もろい心を
その冷た ....
無いものねだりは
しないでおくれ


でも可愛い君にだけ
内緒であげよう
僕の飴玉


あっ
ふたつとも
口にふくんじゃいけないよ


もうひとつは
妻のだよ
夏って俺の季節
毎年 どこの浜辺でも
ビーチパラソルと俺の歌
つまり
俺って「夏の顔」

だのに
ちょっと「夜の顔」と一杯やったぐらいで
サシで飲んだ訳じゃなし
シャブのひとつも落と ....
僕は一羽の小鳥
左利きの小鳥
優しさと思いやり
静かな暮らしを願い生きてきた
一羽の左利きの小鳥

いつも片目を閉じて
楽しさにかまけて
見て見ぬ振り
まわりばかり気にして生きてきた ....
君はまだ若いから
いつも遊びのつもり
それも面白くて
それも楽しくて
否定する気はないけれど
どこかで今日も
どこかで今も
涙の数だけ起きている
鼓動の止まる瞬間に

泣いたっては ....
いつだって
君はその場しのぎで生きている
辻褄合わせに行き詰まると
多段式ロケットのように
それまでの人生を切り離し
昨日までの生活
昨日までの人間関係を
リセットするかのように生きてき ....
まず考えなければならないのは、このフォーラムも官警により管理されている(若しくは、
される危険性がある)という事、そして、その事により管理者である片野さんにご迷惑を
おかけする可能性が多分にあると ....
きのうの僕はつらかった

きのうの僕はかなしかった


だけど めざめたばかりの僕は

一枚の白い画用紙


つらい色をぬらないでおくれ

かなしい色をぬらないでおくれ

 ....
駆け抜けろ!今の奇跡を
唸る肉体に熱いボディを載せて
光るうねりの中
喝采はまだまだ早い
スタートダッシュが決まれば
後は走り抜けるだけ

煌めきを乗せて突き進む
嬌声をあげて突き進む ....
2.4インチの覗き窓から

フォーラムの様子を覗くと

姿かたちは一切弾き飛ばされて

創ろうとする心模様が

際立って見えてくる



格好なんか気にしない

生まれたて ....
私には判っていた
あなたが まだ禁じられた歳だってこと
でも 可愛いあなたを
初々しいあなたを
指を咥えて見ているほど
私はねんねじゃないし

私は知らなかった
何にあなたが飽きたのか ....
コンサート打ち上げの夜
僕はあなたに 誘われる
あなたは知っているくせに
知らぬ振りが得意
女の武器 口元に仄めかし
手招きの指先 鳥かごの扉を開け放つ

誰も見てないはずだった
誰も ....
赤子の手をひねるように
詩をひねる

エディタを操る
手の速さは
詩作の早さ

私 毎日だってできちゃう
十月十日は昔の話
毎夜できた 赤子たち
列をなして画面に向えば
出来ちゃ ....
不幸の影が忍び寄っても
俺様は百獣の王ライオンだから
気づかない振りをしている
とりあえず今は満たされているから
木陰で悠然と夢の中に微睡む
明日にでも俺様の身に災いが降りかかろうとも
と ....
失っても気にはしなかった たとえ何かを失っていたとしても 気にすることなく 明け方まで友と飲み歩いた ゴールデン街のお店を這出ると 朝の日差しがやけに眩しくて「太陽がいっぱい」だなんて 的外れに大声で .... 君は針のように尖っていて
僕の心に突き刺さる
あまりにも
細くて尖っているものだから
君が僕の心に突き刺さっていることなんて
とうの昔に忘れていたよ
けれども君は君で
いつまでも僕の心に ....
恋に目覚めたとき
君は書くだろう
恋に焦がれた
男の詩を

愛に恵まれているなら
君は書くだろう
優しさ満ちた
日々の詩を

性に欲望したとき
君は書くだろう
交尾に狂う
獣 ....
僕が
奇妙な果実になったなら
マングローブの木にぶら下がり
絶え間なく聞こえくる
極楽鳥の求愛の詩
蒸し暑いのは
僕達の想い
秘密の遊戯に耽っては
むやみやたらに書き記す
ミナミトビ ....
俺たちはこの店で
傷付き疲れた翼を休める
階級闘争のなれの果て
ビートのうねりに身を委ね
蒼い時を巡る旅人
ボゴタからカブールへ
黄色の花粉
草原の闇に紛れ
幻覚の楼閣聳え立つ
それ ....
まだ携帯電話が
一般的でなかったあの頃
待ち合わせ場所に
君は現れず
2時間待った僕は
君と二人で良く訪れた
この喫茶店で独り
コーヒーを啜る

ニーチェの善悪の彼岸
ツァラトゥス ....
恋月 ぴの(553)
タイトル カテゴリ Point 日付
Pole To Win自由詩4*05/7/30 17:02
知ってマウス自由詩6*05/7/29 9:14
僕が弁明書を出さない理由自由詩4*05/7/29 0:22
さようなら、僕が住んだ町へ未詩・独白3*05/7/28 19:08
オニオンスライス自由詩4*05/7/28 9:52
大丈夫My Mind自由詩7*05/7/27 23:00
フリスビー自由詩9*05/7/27 7:19
素に戻る朝に自由詩11*05/7/26 8:29
白身のさかな自由詩2*05/7/25 16:22
ギザギザハード自由詩4*05/7/24 22:48
UNDER THE SKIN自由詩5*05/7/24 2:49
キャンディーズ自由詩6*05/7/22 23:01
想い出のサマーシーズン自由詩2*05/7/22 22:51
一羽の小鳥自由詩5*05/7/22 9:30
あの日自由詩7*05/7/21 11:59
君に伝えたいこと自由詩8*05/7/21 7:28
詩作についての警鐘みたいなもの散文(批評 ...10*05/7/20 23:36
一枚の画用紙自由詩10*05/7/20 9:04
フィッシュオン自由詩7*05/7/20 8:02
僕は産声をあげる生まれたての言葉が好きだ自由詩8*05/7/19 9:36
甘い蜜の罠(Reverse Side)自由詩2*05/7/17 21:35
甘い蜜の罠自由詩4*05/7/17 19:40
裸王自由詩2*05/7/17 0:46
ライオンハート自由詩1*05/7/16 21:13
からっぽ未詩・独白3*05/7/15 23:27
痛み自由詩6*05/7/15 7:38
詩を書く理由(わけ)自由詩10*05/7/14 7:49
奇妙な果実自由詩2*05/7/13 16:45
らんぶる自由詩2*05/7/12 19:50
王城自由詩2*05/7/11 22:02

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 
0.11sec.