それぞれに道がある
誰が決めたのかは知らないが
誰もが自分で選んだ様に思っているが

舗装された道もある
歩きにくい獣道もある
陥没した道もある
昇り坂だけの道もある
下り坂だけの道も ....
きみは僕に問う
僕が不条理を否定するようなことを言ったとね

僕は答える
ああ言ったよ
不条理はひとを幸せにしないってね。

じゃあときみは訊ねる
ペケットの“ゴドーを待ちながら”を
 ....
2年間の契約をした
新聞店からお礼にと
本物のビールが届いた

久しぶりだなと
夕飯を創りながら
コップに移した
冷えたビールを呑んだ

コップ半分で
浴びるほど呑んできた俺が
 ....
真実と

事実の

距離は

余りにも

遠い
きみはスタンダード曲が大好きなんだって
でも何故シナトラやトニー・ベネットばかり聴くんだい

日本にスタンダード曲はないって
スタンダード曲を愛するきみが
それほどに無知だとはね

そん ....
その4人は故郷である奴隷貿易で栄えた街で生まれ
ドイツの或る街で夜通しライブに明け暮れていたクラブで
故郷のレコード店の店主に発掘された

4人は独りの仲間を解雇し新しいメンバーを迎え
再び ....
風吹くな
心が寒い

風吹くな
手足が凍える

風吹くな
誰かを抱きたくなる

風邪引くな
寝込むことになる
猫を飼いたいと想う
強く猫を飼いたいと願う

何度も管理人さんにお願いしても
答えはいつも駄目だと云う否定の答え

外には出さないし
部屋も清潔にするからと
懇願してもやはり否定の答え ....
島がある
蒼い海原に
点々と島がある

島たちは他の島が遠いため
どの島も自分たちを
孤島と思い込んでいる

ほんとうは
島たちは遠い昔
みな同じ陸であったのに

それを忘れ去 ....
僕らが若い頃
自分の立ち位置を
明確にしておく必要があった

それは革マルでも
中核でも
民青でも
革労協でも
或いは
ノンポリでも良かった

しかし自分が
どの立ち位置に
 ....
【禁則:マルチポスト】http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=257998 京都人かそうでないかを

見分けたければ

この前の戦争はいつでしたかと

訊いてみればすぐ分かる

太平洋戦争と答えず

応仁の乱と答えたひとは

間違いなく京都人


 ....
リストカットは死にたいと云う
意思表示ではない

自分は死にたくない
誰か助けてくれと云うSOSなんだ

ぼくはその声なき叫びとして言葉を編む
その通奏低音には四つの言葉が流れている
 ....
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む

きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う

きみは武術を好む
ぼくは球技を好む

きみは楽観主義
ぼくは悲観主義

きみは太陽の下
ぼくは ....
7年前の皐月の深夜だった
寝返りが打てないと眼が醒めた
左半身がまったく動かない

何かがおかしいと
右半身で左半身を転がし
ベッドから転げ落ちる

電話まで這っていきながら
救急車 ....
先月エアコンが壊れた
次の日炊飯器が壊れた
次の次の日Macが壊れた
次の次の次の日掃除機が壊れた
次の次の次の次の日冷蔵庫が壊れた

でもね
いちばん最初に壊れたのは
ぼくだったんだ ....
オーケストラの調律の基本となるのは
オーボエの出す440HzのAの音程

オーボエは音程の不安定な楽器であるのに
ただ音程が聴き取りやすいために
その任を担わされる

しかしコンサートマ ....
死神は深い森の中で魂を喰って生きている
奴は言う
美味い魂もあるが不味い魂もあると

私は訊く
どんな魂が美味く
どんな魂が不味いのかと

奴は答える
善なるものの魂は美味く
悪な ....
ひとには


負け戦と分かっていても


戦わなければならない


時がある
訪れるひともないわよ
迎えてくれるひともないわよ
まるで淋しいお嬢さんのようだと歌うひともいるわ

もちろん路地で生きていく方法なんて
大嫌いな寄宿舎生活の学校で
教えてくれなかったわ
 ....
ぼくは愛を信じるよ
例えそれが腐乱したものであっても
本当の愛の遺体なら
ぼくは喜んでそれを食べるよ

綺麗事に聞こえるかい
絵空事に想えるかい

ぼくはきみにも誓ったはずだ
絶対に ....
どれほどに恋焦がれしも
添えるか添えぬは
ひとには分からぬ浮世の定め

永久なる硬き契りを交わしても
いつかは千切れしこの世の定め

惚れて惚れられ来世も共にの
誓いし言葉も虚しきまほ ....
なぜあなたは顔を少しだけ見せて
ほかの所へ行ってしまうのですか
諭吉先生は僕を嫌ってるのですか

聖徳太子はそうじゃなかったのに
僕に寄り添いつづけてくれたのに
聖徳太子は僕を愛してくれた ....
石がひとつ
広くもない池の真ん中に投げられた
その落下点を中心に水の輪が
ひとつまたひとつと
同心円となって広がっていく

きみのこころの池に
石を投げ込んだのはぼくだった

そのぼ ....
愛する哲学者は『神は死んだ』と
我等に告げた 我等に教えた

その言葉は間違ってはいない
哲学者の言う通りすべての神は死んだ

そうでなければこれほどに
世界が無秩序で残酷になるはずはな ....
幸せが逃げていく速さと


不幸が追いかけてくる速さの


どちらが速いのかが


長く生きてきたのに


幸も不幸も味わってきたのに


いまもって


私にはま ....
誰か知らないか
人工衛星しか登場しない
SF短編小説を

その作品を見い出したSF作家は
それを書いたSF作家が残すに価する作品は
その一編だけだと評していた

でも確かにそのSF短編 ....
ありきたりに言ってしまえば
そう 川は人生そのものなのだろう
そう 川は生命の流れなのだろう

流れる水と水が寄り添うことは愛のよう
本流と支流に別れていくものは悲しみのよう

岩にぶつ ....
デジタルは賢明なペシミストに対して
アナログは能力のおとるオプティミスト

デジタルは脆弱
アナログは強靭

デジタルは繊細
アナログは頑健

デジタルは弱虫
アナログは強者

 ....
ぼくはもう新しいRockが聴けない
聴くのは60年代から70年代の音楽

新しいRockは音楽ではなく騒音だ
JAZZも同じ50年代か60年代だけ

診察を受けたとき何気に医師に訊いた
 ....
HAL(478)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩0+*12/3/1 7:44
僕的不条理自由詩4*12/2/29 7:34
クラブ活動自由詩4*12/2/28 18:15
距離自由詩112/2/28 8:52
スタンダード曲自由詩312/2/27 19:27
4人自由詩312/2/27 15:07
冬風自由詩3+*12/2/26 18:47
些細な希望自由詩5*12/2/26 12:40
島嶼自由詩412/2/25 18:46
立ち位置自由詩3+*12/2/25 12:15
出産ともうひとつの意味を。自由詩4+*12/2/24 17:53
見分け方自由詩2+*12/2/24 9:29
通奏低音自由詩412/2/23 14:36
平行線自由詩712/2/22 19:35
自由詩6+12/2/22 11:10
修理不能自由詩412/2/21 9:27
440Hz自由詩1112/2/20 8:36
真犯人自由詩312/2/19 10:33
為すべき戦い自由詩312/2/18 9:10
淋しいお嬢さん自由詩412/2/17 9:15
あ・い自由詩512/2/16 10:27
平成 曾根崎心中自由詩212/2/15 8:27
おそれながら自由詩912/2/14 9:52
同心円自由詩312/2/13 8:51
『神は死んだ』か自由詩512/2/12 9:34
速さ自由詩212/2/10 13:14
隊列自由詩412/2/10 10:24
A River自由詩112/2/9 7:39
対位自由詩312/2/8 12:16
OLD DAYS BUT GOOD DAYS自由詩212/2/7 10:07

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