川で 手を洗おうと思ったのは
いたずらに食べた桑の実で
汚してしまったから

新しいランドセルが
川を覗き込んだ後頭部を倒す
沈んだ 目が水を見る
手をのばした
びっくりした友達のいる ....
時に溶ける 秘雪崩の かすみ
地の 起立 に ただれる 脈

赤い水平の風 蕾 咲く 眼に
伏している鎖の涙 絡む 微笑

せきとめ続けた 光の りん光
射りこまれた 花びら 触れて
 ....
ミサイルを撃ち始めるとは思わなかったので
ことのなりゆきに とまどう

中国へ弟が二ヶ月ほどいるのは
会社の仕事だし
行ったばかり

北朝鮮への経済制裁がはじまった
それは 敵地という ....
弟が二人いる姉など
子供の頃は 子守りをさせられ
遊べるくらい育ったら
キャッチボールなど 男同士だし

大人になっても
たまにラーメン食べにいくとか
うちで 飲むとか
まず 誘われな ....
させられて 触れたわけじゃなくて
あきずに続けただけの ことだから

だらしなく つっかけて
ぼろぼろの 噛み癖

気の毒なんて
言われないし
悲嘆は

花さえ開くことを望めば
 ....
 


こいし こいしや 月夜の晩に
うらみ うらみの 月夜の晩に

お膝に抱かれた やさしい夢に
お膝に眠った いつかの 夢に

ほうら ほらほら 還りの朝が
ほうら ほらほら  ....
河の幹に 歌い
背中の流れ さすりみつめる

土 深く 埋められた
逃げられなかった あどけない微笑み

風の内にだけ目覚め
歩く事はない けれど

しきりが生まれる 
名前を 思 ....
とれたら 放れ

そことれ こことれ
沁みる 眼 ちぎり

爪で つまんだ
黒眼は 舌先

がらんごろん
骨も まだ ある 

黒い毛 
おてての まだぬるい

沁みる黒眼 ....
からみついて
はなれ ない

わたし の

あし を
て を

はな して

そら を みつめる
あ な た

きえない ゆめ

す てられ ない

きら ....
青い 朝爪
くとん と
葉の 胸

黄緑 透ける脈

まだ
まぶしいの

月に
あずけてた 
から
さちからウマレタト笑みが言ったか

ぬかるみにゴミつけたままのゴムで縛った水鞠が
息の年老いたぬるい尾ひれで浮かんでいる

縮こまるよりだるい薄さだ
ついたてのはじまりは気管支の中の蒸 ....
包まれてたキャラメルが
ほそりと ついた雨に溶け

羽をぬらさず 輪を作る
水溜りの 空しか知らない
日暮に

欠けていく暖かな日溜りでも
分け入る 胸に くきりとついたなら
 ....
靴底が 素足を
さらさらと さらう

通行道路が
分離して 霞む

代わりのいない
名を呼ぶ声 

引っ掻いただけでも
抵抗と 呼ぶのならば

青に射す 一赤の線
木漏れ日の ....
月の燃した小雪が
小さな風に産まれて

寝ている黒い土の上の枯れ枝に
微笑んで 触れて行く

土は 春を育むから
そのままでは いられないけれど

幾千億の時間の 今だけ

枯れ ....
散り散りと 舞い降りたのは
白い蝶々

風の中に 突っ立っている
加減のわからない 眼に

身ひとつで 超える
天辺から 乞うてくる

切れたものは また生まれて
避けたものは つ ....
潜り込む 星の人形を
ヒソメル鱗の 綿あおい積木 

そろそろと 羽織らせた髪の陸湾
つけ足す かじり 染めた蕾

足から 運ばれる ひき潮の鞠音
消された煙 だけ 壁に ....
湿気のあがる
風の強さに 
飛ばされそうな肩
足を止めて

古いままの 山道にも
じゃりが くだかれてて

こぼれていかないように
角と角の淵に
つま先 入り込ませ

明るい  ....
昼間だどー
母さんが 声を張り上げて呼ぶ

私は はしごの五段目に上がったまま
はーい と こたえる

もう少しで この枝が終わるからね
小さな蕾を摘んで 大きな花を残す
良い林檎を  ....
詩とか詩人とか 日常では使わない
子供の頃 学校の授業で出会い
宿題にされ 宿題でもないのに
書くようになって 憧れた

同人誌に入ってみたり
小さな詩集ではあったが
喫茶店 本屋さんに ....
枯れすぎると
言われる事はない
息をしている 間も
枯れる事が決っている

咲かないのは
枯れた事ではない
咲かせないのは
枯れさせたいのではない

その花瓶に手折る
瑞々しい花 ....
少しづつ はぐれるようにして
息のつけるところまで
霧雨が 庇う様だ

陽射しが吠えていた 
ハンドル握りながら
ひとすじの 血脈が
太陽に かかると思っていた

そして 同じくらい ....
ちゅいロ すうピー

つっかけた 窓のヒカリ
にがりきった 靴の汚れ
泥棒にでもあったように
抜け殻は かんかんと折れて

飛ぶんよ 
重い からかさも 
選びすぎて 似合わない
 ....
空の眼が開いた
夕焼けが なく

はけで塗られた台本の上の
削り取られた 穴が
船だというから

のぞけない
除かれた場所から
消えるのなら 

責める理由
思い浮かばぬうちに ....
たち まち たつ ま

ほれい の じくすみ
うれ けむる めへび

つけどの ない ふた
そい はぐ ねひぐも

わ せいて こときる
たつ まち たつ ま 
魚みたいな
洗濯バサミで

つまんだ
テーシャツ

アジトで 
湿っているのに

どこか 涼しげ

昨日 相棒だった
ジーパンに

まだ 仕事かい?
なんて

 ....
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う

朝焼けづけの
どこへ 誓う

菜の花と月と土の匂いと

共にいてくれる
夜の中

捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて


 ....
日陰は 降り積もりはじめた頃の
うぶな雪 白く内側に抱えていて
ひっそり 溶ける

溶けたつものは 眠る
とどかれること なく
影ン絵 つる 日の
下弦夜 つむ 火の

島 戸に 夕 かぜ
しまいを 往く つげ

傍ら 飛ぶ 身を
語らせぬ シャおん

かけせいて ほとに
かえせみに ほとる

つみ こ ....
最近思ったこと 四月十七日



少し前の事になりますが 文学極道で ミドリさんの
「ラフ・テフ」の切符 という詩に続きが読みたいと
リクエストしていたら 「ラフ・テフ」という場所
「ラ ....
ちりんこ するこの こころは こわい
てたりと すわって ここのつ やっつ

なきまね ちびちび うそなき つもり
ぺたりと ころがり ごろんこ ごろん

ちいさな こゆびで かわした こ ....
砂木(660)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩10*06/7/15 5:14
涙珠の静謐  粒花自由詩7*06/7/9 6:48
まいる自由詩6*06/7/6 6:49
いってらっしゃい自由詩10*06/7/4 5:10
暗さの解釈自由詩12*06/6/30 7:02
なごりうた未詩・独白7*06/6/28 4:56
つぶやき もどる自由詩5*06/6/26 7:19
飴蜘蛛自由詩5*06/6/22 7:00
つた(03 05 28作)自由詩8*06/6/16 22:41
渡らせ夜自由詩9*06/6/12 7:18
影杖自由詩8*06/6/8 22:25
ゆうらん自由詩12*06/6/5 7:18
足音 ならせ自由詩10*06/6/3 20:48
小さな土の唄自由詩10*06/5/29 7:06
含まれている自由詩7*06/5/28 5:12
メロウ自由詩4*06/5/24 1:40
つた うるし自由詩10*06/5/21 8:14
うまれたわけ自由詩10*06/5/19 0:56
いきてます未詩・独白15*06/5/12 10:19
白い蕾自由詩11*06/5/10 18:44
知りたくなかった知りたかったものへ自由詩12*06/5/8 6:59
ドライブ オン自由詩4*06/5/3 6:28
まき 火自由詩9*06/5/2 23:42
くい自由詩3*06/4/29 9:01
マイン マリン自由詩9*06/4/27 22:31
古い翼自由詩9*06/4/25 23:21
そらの そらへ自由詩8*06/4/22 18:07
散闇 自由詩6*06/4/17 21:28
最近思ったこと 四月十七日散文(批評 ...0*06/4/17 11:51
てんつくほろよ自由詩8*06/4/12 21:20

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