獣を飼いました。
二匹飼いました。

一匹は内に、
もう一匹は外に、
放し飼いにしました。

獣は毎日、
私を襲って、
喰い殺します。

恐くはあり ....
雨が降る。
傘はいらない。

雨が好きな月もあれば、
雨が嫌いな月もある。

二月の雨が、
どちらなのか。

それはこの雨と、
君だけが知っている。

 ....
闘え洗濯機!。

三時のおやつはケンタッキー。
おさるの籠屋はモンキッキー。
カラスが泣いたらウッキッキー。
カツラがずれたらウッシッシー。

羽ばたけ蠅叩飢。
 ....
好きこそものの、
あはれなれ。
あわれあはれな、
好鬼がいる。












           了。
   





例えば人が硝子だとする。
だから人がレンズだとする。

屈折するひとりが見る世界は、
どんなだろうか?。

では、
もうひとりがいるとする。
だから、
 ....
のりしろを見つけました。

観察しても、
どちらがのりで、
どちらがしろなのか、
わかりませんでしたが。

とりあえず。
貼り合わせてみましょう。

のり( ....
影を定めよ。

蝙蝠は吊され、
夜は曳き裂かれた。

太陽に磔にされ、
鬼の罪は暴かれる。

忌まわしき、
人外の獸。

その血は汝の影ではない。

 ....
死はすべての死ではない。

恐るべき人。
炎の十字を掲げ、
杭を打ち、
殺す。

幾たびも、幾たびも、
訪れ去って、逝く。

わたしの死は死ではない。

 ....
   





ひとつ月を見ない。

最後に彼月を見たのは、
四つ前の七日双月であった。




双月。

ひとつ月と、
ふたつ月は、
兄弟月である。

大変 ....
日に夜をついで、
月の影をかいくぐり。

地平の弦の彼方、
鬼は羽ばたく。
夜に呼ばれ、
風に身を浸す。

月に影を渡し、
光脈を流れ。

響明。

光は響き、
すべて満たす。
惚れるひとつ。
溺れるふたつ。

ここにひとつ影。
ふたつ追憶に溺れる。

果てる波みっつ。
二日目。




雨が止まない。

夜が明けても、
そのまま降り続き、
今もまだ降っている。

お昼過ぎに、
カリミから連絡があった。

話したいこ ....
一日目。




吊るしてみた。

ウテ子さんに、
教えて貰った通りにやった。

少し重かったけれど、
なんとか無事に吊せた。

後片付けを終えて、
 ....
朝晴レ昼晴レのち曇ル。
晴レレのル?。






ほーら。
カミナリさんだよ。
いちにの、
さんだぁーあ。


「むぅぅぅーん。」
あらあなた、 ....
戯れ言は、
繰り返された。

繰り言は、
聴き飽きた。

咀嚼なき言葉を吐くな。

飲み込んで、
味わうがいい。

それがお前の、
侮蔑だ。


 ....
怨みなさい。

怨んで、
お仕舞いなさい。

構いません。

そうして、
すべて。

お終いになさい。
きみと、
あなたと、
いればいい。

外と世界も、
内に秘めた心も、
いらない。






目を閉じろ。


脱ぎ捨てて、
裸になれ。

 ....
未来に向かい、
書き残しておこう。

わたしが、
まだ。

音楽に対し、
純粋な今のうちに。

やがて時が経てば、
忘れてしまう。

こんな感情など。
 ....
シマウマに、
横線引いて○Xをする。




「鹿と見た!。」
 ほんとに見たのか?。
 馬鹿ヤロぅ。

「あんた誰?。」
 知ってりゃ鏡に訊くものか!。 ....
国会の証人喚問潰し、
ですか?。

そのやり方、
いつも使いますね。

ちょっとばかり、
都合が悪くなると、
また「ゴミの日」でござます。

まとめて出せば ....
あほほほ、ほぃ。ウほほの国から参ります。




へいへいほー。分かっちゃいるけど、へいへいロゥ。


はらほろり。ひれはりるれロ。ほろほろル。


くに ....
月の滴り糧にして、
傾くが儘に流れ征く。

果ての浄夜は音も亡く、
地を這う我影、
唯ひとつ。
底のない鏡に向かい、
自戒を込めて。




近しい人に、
わかる言葉だけで、
書きはじめると。

あなたは途端に、
「うた」を喪います。

声 ....
るぅ、




りる、
りらぁ。

ふるりらぁ。


小さく、
目を開けて。


鍵盤の上、
踊ってるよ。

こびとさんたち。



 ....
「あなたはね。
 卵から生まれたの。
 それはそれは痛くって、
 とっても大変だったのよ。」

それが母の口癖だった。

嬉しいことがあったときも、
悲しいこと ....
隣の白蛇が、
皮を脱ぐ。

彼は失恋すると、
いつも絶食して、
いつも脱皮する。

センチメンタルなのだ。

脱皮する少し前から、
蛇の目は白濁しはじめる。 ....
君の為に書こう。
君に向けて書こう。

そう決めて、
昨日一日、
ずっと考えたけれど、
何も書けなかった。

だから、
平凡だけど、
こう書くよ。

お ....
救急車が来ない。

だから、
ないてみた。

ぴぃーぽー。
ぴぃーぽぉー。

ぴぃーぽー。
ぴぃーぽぉー。

救急車は来ない。

周りには、
こんな ....
こぼれる。
一滴と一敵。

てきが足りない。
PULL.(561)
タイトル カテゴリ Point 日付
「 けもの。 」自由詩4*06/3/1 13:21
「 日曜日は雨で。 」自由詩13*06/2/26 9:19
「 闘え洗濯機!。 」自由詩8+*06/2/23 7:54
「 き。 」自由詩4*06/2/23 1:24
「 屈折した火曜日。 」自由詩9*06/2/21 0:23
「 のりしろ。 」自由詩10*06/2/5 20:20
「 火刑。 」自由詩4*06/2/4 4:47
「 緋譚。 」自由詩5*06/2/3 14:25
「 双月譚。 」自由詩8*06/2/2 3:00
「 夜躍。 」自由詩6*06/1/31 18:49
「 響明。 」自由詩7*06/1/31 12:22
「 ひとつふたつ。 」自由詩13*06/1/30 12:26
「 つるしもの。二日目。 」自由詩6*06/1/24 7:21
「 つるしもの。一日目。 」自由詩1*06/1/23 4:32
「 阿呆句。 - 阿レレのホ。 - 」俳句1*06/1/20 3:01
「 侮蔑。 」自由詩7*06/1/20 2:47
「 おしまい。 」自由詩3*06/1/19 19:06
「 裸音。 」自由詩5*06/1/19 5:19
「 みゅーじっく・らいふ。 - その、いち。 - 」散文(批評 ...17*06/1/19 0:33
「 阿呆句。 - 鹿馬談義。 - 」俳句3*06/1/18 12:29
「 どうしてですか?。 」自由詩4+*06/1/17 8:18
「 阿呆句。 - 阿呆囈。 - 」俳句3*06/1/16 9:52
「 夜旅。 」自由詩12*06/1/16 6:19
「 底のない鏡。 」自由詩6*05/12/14 6:08
「 夜想。 」自由詩10*05/12/14 4:44
「 たまご。 」自由詩15*05/12/11 5:35
「 皮を脱ぐ。 」自由詩16*05/12/8 6:03
「 ぷれぜんと。 」自由詩14*05/11/10 8:01
「 ぴぃーぽぉー。 」自由詩13*05/9/25 10:22
「 てき。 」自由詩3*05/9/22 7:47

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