きみは気まぐれ
あれは雨だれ
彼は、(かはたれ)
どれも春の終わり

(一人でおいでね)

きみも月
そこに針
きみの秋
ぼくも鯉

グレコの空
稲光り 
水流る 
―押 ....
低気圧は急速に発達しながら
日本海を進んでいるんだという

静岡県では
注意報ではなく警報が出ているんだと
アナウンサーはいう

こんなに激しい雨
全部洗い流せばいい
泥、花、
眉 ....
手をつないで歩こう
すこしだけ上を向いて

秋の陽の雫は
まるで未熟な葡萄

ぼくの左手は思い出す
恋は死のようにあえぐと

あなたの右手は教える
時は死よりも強いと


降 ....
2,4,6,8,10、


{引用=この次なーんだ?


―んー、12!


・・残念でした。
正解は100でした。}


2、4、6、8、10、100、
2、4、6、8、 ....
闇の底からあふれ出た泉が
幾千万もの星々になったのなら
夜の奥底からも
わき出でる無数の声が聞こえるだろう


僕らの血と肉で記す物語が
永遠の織りなす円環の一部なら
君の瞳を愛する
 ....
中島みゆきの『悪女』の次シド・ヴィシャスの『マイ・ウェイ』
を大音量で聴きながら唄いながら国道50号をぶっ飛ばす貴女に
びびりつつも県境越える前に早くもあたし嘔吐感、信号待ちで
ラッキーストライ ....
十年、
十年。
なぞり続けてきた



十年、
十年。
殺し続けてきた



十年、
十年。
円環は一周する



埃かぶったアルバムの
ふやけた笑顔の遺影たち
 ....
インドでの最後の日
褐色の海に
トビウオが跳ねる。
海底油田の採掘船の間をすりぬけて。

少女たちが物乞いをしている。
海を背にして。
彼女たちは自営業者なのか、と私は考える。
それと ....
叔父さんと凧揚げしたのもこの川 
台風一過の増水を父と見たのもこの川
あいつと夕陽を見たのもこの川
家出して夜を明かしたのもこの川
好きだった子の手作りを初めて食べたのもこの川

利根川の ....
一瞬の中に永遠があった
女の顔に夕闇があった

わたし
たちは
あえぎ、つぐむ。

怒りの中に悲しみ
嘘の中に真

光の中に闇があった
灰の中に黄金があった
王の中に奴隷がいた ....
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている

極東の海に三日月が沈む頃
文明の交差点・カイバル峠は荒れ狂っている

星々より静かにせめぎ合う
神の法 と 血の神話
 ....
いーち、

にーぃ、

さぁーん!

四丁目の公園のわきを通ると
子供たちが叫んでる 一斉に


数を数え
数と数えられ
くたびれくすんだ任意の整数が
時速5キロの自転車で
 ....
○ 速達のお見合い打診裏返し機械仕掛けの神をさがす朝


○ 峠路見上げる雲を追いかける不採用通知届いた午後は


○ 空気、水、一日三食昼寝付き、週休二日 我がマニフェスト


○ ....
よかぜはふく
ぼくらのたに


よかぜはひく
あのひのせいざ


よかぜははこぶ
よぎしゃのおと


よかぜはともす
ぼくらのえき


ぽつんとともす
わたげのいのり ....
夜は射す



光で濁った眼に



誰も知らない言葉



ずっと昔から



決まって


、いた



こと






おまえは誰
 ....
(Dear, ol' boy)

   
壁は鋼鉄ではなかった。

広場の祈りは食いちぎられた。

トーキョーは宴の翌朝に蒼ざめ、

ヒトの羽が突然変異を始め、

奔流となった飢 ....
  
ねぇ 和尚

いくら頭をひねってみても
片手に音は鳴りませぬ

無辺なる{ルビ零=ゼロ}が「ある」ばかり

だから人は繰り返すのでしょうか
妙なる音を探し求めて



 ....
最果て岬を前にして
悲劇のヒーロー気取りが一人。

この地の果てまで来たならば
《ムコウガワ》まで
行けるとでも思ったか…


{ルビ寒立馬=かんだちめ}たちは
お構いなし
三々五 ....
薄情な黄色信号が回れ右して
今夜は空に麒麟が泳ぐ

街の宝石の輝きの中、
エルヴィンのビートが
麒麟の鋼の鱗を叩くと
コルトレーンのブローは
燃える上空に赤銅色の汗を射精する


 ....
ああ
僕は引き裂かれる

林檎がみるみる熟れて破裂する
僕の爬虫類の目つきが変わる

すーっ と
すました顔は得意でも、
僕の宇宙の
花火大会は

は、
は、
はれんちで、
 ....
そのいて座の子らは
日曜日の夜が好き
うたげのあとの
{ルビ零=ゼロ}の織りなすパターンが

ひょっこりと
谷で夜風に当たったり
市役所の屋上から綿毛を飛ばし
無人駅の明かりをともす
 ....
あなたの遠ざかるうしろ姿

を見つめたまま立ちつくす僕

が遠ざかる曇り空の下

の駅前が遠ざかる


あなたの遠ざかるうしろ姿

を見つめたまま

立ちつくす僕

をう ....
会うたび君は
不味そうな飴を一つ
僕に投げて寄越す

エレベータの中で
僕らの手は
そっと重なる

そして君の表情はいつだって
無しのつぶて


だけど、
焦らし合うマインド ....
足利の旧市街から渡良瀬橋を渡り少し行くと、草木のこんもり茂った小高い丘がある。男浅間神社だ。頂へと続く道を上っていくと、やがて視界が開け、渡良瀬川沿いに足利の街並みが一望できる。ハローワークから所在な .... ジェット機を出してくれ
ソコトラ島から恐山を経由してジュノーに向かうんだ
そしたらジェットはあんたの好きにしな

神様、僕はいつのまにか成功していたよ
だって命は赤々と燃え
風にそよぐ ....
神々の舞台装置の奥
冷たい月明かりの夜が
深い淵を照らし出す

凍てつく太陽
麻酔の覚める羊たち
葬るネクタイ
愛って何時?

祖父母と歩いた畔道も
今は闇夜に濡れそぼち

光 ....
大きな空だね
しょっぱい風だね

あの夏から
本当のことには気づいていたのに

雨の夜道はスキップで
始発列車は居眠りで
何をさがしてこの岬

灰青色の空模様
黙って映す海の色
 ....
○ 真夜中の一人影踏み自販機の照明ばかり狂い咲く獄


○ 日の名残りは羽虫の痛みすれ違ううつむく女の目尻照らして


○ 川辺に来て砕ける鏡の切片に殺すはうろこ雲のみならず


○ ....
都志雄(58)
タイトル カテゴリ Point 日付
月光自由詩309/11/13 9:00
亡命レイン自由詩609/11/10 4:56
あなたの顔に茜射し自由詩709/11/8 0:00
神様の数列、もしくはオッカムの祈り自由詩3+09/11/5 1:41
自由詩609/11/3 4:58
スピーディン・ロマンサ(the speeding roman ...自由詩3*09/11/2 3:46
出発忌自由詩3*09/11/1 4:59
ムンバイにて自由詩6*09/10/31 1:18
My 4th Story自由詩609/10/30 1:30
黒と菫色自由詩809/10/29 1:59
グレート・ゲーム (Great Game)自由詩509/10/22 17:41
数字論1自由詩509/10/21 19:13
雑詠五首短歌209/10/20 20:37
夜風自由詩309/10/19 19:28
そこへ自由詩309/10/18 6:02
1989年の少年に自由詩209/10/17 2:14
零の手自由詩209/10/15 22:00
自由詩009/10/14 17:33
アフロブルー自由詩209/10/13 17:21
お寺の娘の君がそんな格好してくるから僕は・・・自由詩109/10/13 0:00
ケイローン考自由詩209/10/11 22:52
あなたの遠ざかるうしろ姿自由詩409/10/10 21:13
the maze 4 me (& u)自由詩309/10/9 23:50
渡良瀬橋 |夏至の空色自由詩209/10/8 18:35
ア・ライフ (a life)自由詩3+09/10/7 18:32
羊と終電自由詩509/10/6 20:11
地の果て紀行 〜演歌風に自由詩309/10/5 18:33
初秋五首短歌109/10/5 16:53

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