いたむのも
ごはんを食べていれば
まぎれるのでないかなあ と
考えて
なんだかいつもよりも
かみ
かみ
かみ と
ウインクするように噛んだのです

  たいせつなウインクは奥歯です ....
おだやかに今日も晴れて
廊下を しん と
わたしたちの影がのびていきます

手首を引かれて あなたは
すこし
つまさきで歩いていました
わたしはあなたよりもずいぶん せいが高いから
お ....
ざんばり ざんばりと いぬがないている

雪の準備をする
まんなかには空洞があるので
けもののようにすると よくひびく
肺のふをたいこにするのは
ああ 森の?
こぶしが地面についているや ....
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ
みぃぎ ひ だ り
まぁえ うっしろ まえまえまえ

君は 踊る私を見ている

みぃぎ ひ だ り

君は

君は
椅子に登 ....
ぴーたーぱいぱー

まどのしたに
おんなのひとたち や
きのう おんなだったひとたち
あした おんなだろうひとたち

おちちと おなかを やわらかいいきもののようにだいて
ならんでいるのでした
ふく ....
よしこちゃんは ピアノをもっていかなかった

彼女が五十一のとき のこっていたじいさまが死んで
よしこちゃんはもう 親のない子になった

その家は 彼女が大人になる頃に建って
夏と冬の休み ....
街灯
もっと先

わたしの まるい はらから
おんなのひとがこぼれる

まるいかたちが 半分ずつにくずれ
白いはなびらの群れ
花粉のこぼれたところを
なぞる
なんども なんども
 ....
ぼくの絵には眼がないのだ
あのぎょろりとした
目玉がついていないのだ

食卓の上に
がたり がたり と
朝食が並べられていく
寝床から起き上がったぼくは
靴を履いていない
 そのこと ....
みっかのつき というか指先
が 孕んだ 玄関には誰か立っていたのか 風
ばかりまいて
重機のエンジンのうつる窓 にわかに
順番が差し替えられる という白い 指

先を行く人
の 呼吸が ....
隣の学級ではもう
朝の会が始まったらしいが
今朝の彼は
いっぱいにしかめた顔で
着替えをこばむのだ

棚の上
きのう買ってきた
新しいおもちゃ
電子音のにぎやかな を
かくし忘れて ....
うつむけたちいさなかたまりのように
おまえの
擦る音だけのからだが
ももいろのじゅうたんの上で
午後の満ちていく窓を
見ている

あしたのことを傾げて聞く指に
わたしの頬をなぜる指に
 ....
一枚だけとります
はじめの折りすじのとおり まず半分 それから
もういちど半分
自民党の文字と園芸の新書のタイトル
お悔やみ 不明者の名前と スポーツニュース番組
犯人は弟でした  ....
ガラス張りのダイニングテーブル
くつしたのグレー こきざみにグレー
台所のグリーン イエロー グリーン

(にんじんは もう くさってしまったよ)

ガス台の上で男の子たちが ノー ....
路面
濡れたように凍っている

ラピュタの兵隊のロボットみたいだね
あの プロパンのやつ
あたまのところが よく似てるよね

君はそんな風にして
ハンドルを離さず あごで
前のトラッ ....
レコードの針 ぱつ ぱつ

エネループが空になった
そんなら 次に写真をとるのはいつだろ と
猫に携帯を向ける
灯油がたかいのでホットミルクをつくる
だんだん眠くなると ああ このままが経 ....
縞田みやぎ(45)
タイトル カテゴリ Point 日付
きりんのみるゆめ自由詩6*08/3/23 13:26
薄晴れる二月に[group]自由詩6*08/3/12 0:58
したく自由詩3*08/3/2 1:23
ジェンカ[group]自由詩4*08/2/19 20:30
にくづき携帯写真+ ...208/2/4 19:20
よしこちゃんのピアノ自由詩9*08/1/24 1:09
渡る 凪いで自由詩4*08/1/23 0:41
関節自由詩6*08/1/22 2:53
夜(駆する)自由詩4*08/1/20 22:16
降る[group]自由詩4*08/1/20 14:49
教室[group]自由詩5*08/1/19 2:57
NEWS自由詩1*08/1/17 22:44
ブランチ自由詩4*08/1/16 2:34
復員自由詩3*07/12/27 0:38
詩人と結婚した自由詩7*07/12/25 18:26

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