歌が流れたときに特徴的なイントロのものが好き
これから始まる歌詞と声に道を作りながら
世界観を広げていってくれる
心が弾んでいくはじまりの予感に満ちている
そこには新しい別の世界が広がっている ....
暗闇のなかの白い砂
寄せる生ぬるい波
ぼんやりと砂の中からひかる

やってもやらなくてもよかった
いつかの課題たちが
ゆっくりと点滅している

千匹の子どもを度々生むならば
名前をつ ....
疲れた体に
酒を擦り込み
溶きたばこにくぐらせ
ギャンブルをまぶして
油で揚げる

すりおろした残業を
満員電車で煮込んで
とろみをつけたところに
熟成させた連勤で味を整えれば
 ....
大きくなったら何になりたいの?
将来の夢は?

絶対に嘘はついてはいけない、人の傷みのわからない人間にはなるな、女の子がそんな言葉を言ってはいけません、男の子なのに泣いては駄目だ、ものを粗末 ....
川沿いを歩く
アスファルトが敷かれた道と
コンクリートに囲まれた川

空気が止まっている夜に
桜がひらひらとこちらへ
回転しながら降ってくる
街灯が至近距離で照らしだす枝に
花はもうま ....
冬に雪が降るように
春は砂糖が空に舞う
なまあたたかい日差しと
つめたい突風に乗って
粉糖がにわかに吹き上がる
乾いた頬にさらさらと
なめると甘い
空気がもう
糖分で黄ばみ始めて
 ....
夏が終わっていく。カンカンと日差しに照り付けられていたアスファルト。道が太く細く血管のように行き渡っている町で、その熱は人の体温を越えるほどだった。
 夏の忘れ形見として、南の方からやってくるい ....
どんなにたのしいゲームでも
電源を切ったらさようなら
ゲームの世界に遊びに行っても
いつかは帰ってきてしまう

朝起きたら窓際にポッポちゃん
困った顔のコラッタがベッドで僕に威嚇して
廊 ....
①はじめましてポケモン
1996年ポケットモンスターの赤と緑が発売される。
ポケットモンスター略してポケモン。
男の子が草むらに入るだけで危険だと止められる不思議な世界だ。
最初にゼニガメ、ヒ ....
夏はなぜ暑いのだろう
やさしさを失っていく熱風に
焼かれながら日陰の枯れた道を行く

墓の周りには
もはや草であることをやめ
木に仲間入りした太い雑草が
狂ったホウセンカみたいに
ニョ ....
実際の風景よりもiPhoneで撮った画像の方がきれい

目の前の君よりもTwitterで数行ずつ切り取られた君の内面の方が好き

お肉をもぐもぐ食べる時より今夜の店のレビューを見てる時の方がお ....
冷えた糖蜜の
途切れず
細く垂れるのを
吸いながら
暗闇に溶けて
見る夢は
疲労感なく
洒脱な世界へ
かろやかに
浮く
はだしでゆかをあるく
しっとりとつめたい
うすぐもりのふうけい

とても風が強いので
木という木がゆれ
腹黒い雲が急がされる

ガラス一枚越しに見ている
ここはとても安全で
雨も風 ....
線路だった場所に
草が生いしげり
刈り取られる

丈の短い草が
また生え始めていて
石が敷き詰められていたはずの
細い小道が心なしか
ふかふかし始めている

もうかたいものは
は ....
いつのまにかあった家
気づけば幾年
窓も褪せる
ひびにテープ
天井から埃の糸
忍び込む猫
減る家族
積もる思い出
柱は底から朽ち
素通りしていく
人も風も時も
残ったものは
何 ....
瓶を持っている
普段は隠しているけれど
常に持ち歩いている
中には液体が入っている

一人でさ迷っている
瓶の底に手をあてて
注ぐ動作をするなど練習を怠らない

栓はまだ抜いてい ....
風のない場所で汗をかく
獣の毛がなびくときは
いつ?

空から音の降る日
潔く浴びた方が良い
地にしたたり落ちた音符が
服を濡らし靴に染み込む

踊ろう
委縮した芯を揉んで
火照 ....
ミサイルが雲を吐き出していく
いつものように飛行機ならばよかったのに
女だって子どもだって
味方を攻撃するものは殺す
復讐の芽を摘むために
一族郎党皆殺す
不用意な情けは平和を遠ざける
 ....
霧が立ち込める舗装された道
柵が道の脇をどこまでも塞いでいる
細長い檻の中を走っている気分
柵の先はどこまでも草原
草の剣先に水滴がついて
風が吹くたびにキリキリと流れ
透明の花が咲く
 ....
にくしみ(要冷蔵)

うつくしい女たちの化粧が
ポリゴンに近づいていく
服はムダがはぶかれ
生地は豪華になる

腹の中のにくしみが腐っているのが
外側から見ていても分かる
にくしみは ....
メザメロメザメロとわめくけれど
わたしはとうに起きている
いちばんねぼけているのは誰か

ゆめの中でだけほんとうの自分でいられる
さまつなことが捨象され
円をふちどる線は消える
残るは小 ....
童貞のまま30歳を迎えれば、魔法が使えるようになる。そんなわけはないのだけれど、奥手で純朴な男たちの中には、そのことが孤独の支えになっていることもある。
百年経てば物には命が宿る。そんな言い伝えもあ ....
白紙に向かって歌えない
声が喉につかえて出ない
途切れながらも出た声は
定着せずにすぐ白になる

白紙に向かって歌っていた
夜が来るたび電気をつけて
蛍光灯に頭を下げて
みじめな顔で歌 ....
どこにもない場所を教えて
だれもまだ踏み込んでいない花園に
こっそり招待してほしい
月のなくなる夜でいい
火も電気も眠るころに
しずかにねどこを抜け出して
あなたの闇に逢いに行くから

 ....
南国から来たコーヒー豆を焙煎して窓辺に並べる
そのうち一つがぱちぱち歩き始めて
豆の割れ目にしまわれた羽を広げて飛び立った
それは焙煎が成功した証なのだ
窓に透明のしわが波打っているのをか ....
大地と海が溶け合って
海洋生物は都会を目指す
ビルは大きな花となり
摩天楼に大輪が咲く

イルカが跳ねるたび
めくれかえるアスファルト
クジラの尾びれが歩道橋を砕いて
鉄骨の突き出たコ ....
信心深く生きるために区切りというのはどうしても必要らしい
まっとうな人生を歩み悪路へと道を踏み外していかないように
平凡に思えて価値を見失いがちな日常に対する審美眼の濁りを洗い流すために
平穏無 ....
あたらしい自分になるたびに
古い自分は小さく丸めてゴミ箱へ捨ててきた

長年連れ添う眼鏡は鼻に重たくて
一日限りのコンタクトレンズの方が私のそばにいてくれる
世界をくっきりと映し出してくれる ....
洋楽の歌詞を日本語に訳したみたいな
とても洗練されているけれど実在しない生活の話をしよう

朝が来てやけに真っ白な部屋
だれかが一晩眠ったとは思えないほど整ったベッドのなか
そばでまだ君が眠 ....
タコの足を遠心分離器にかけてプラスチックにしたような洗濯物を干す器具に色とりどりのタオルを干して強風にくるくる回る様をみていたい
乾ききった空気の中で凍えたタオルが真っ直ぐな姿でパリパリになっていく ....
木屋 亞万(531)
タイトル カテゴリ Point 日付
いいね!自由詩3*17/8/26 22:35
GAS自由詩3*17/7/1 23:03
りょうり自由詩1*17/6/4 0:04
she said自由詩4*17/5/4 23:49
あるく自由詩2*17/4/30 23:24
sugaru自由詩3*17/4/2 21:49
はぁ自由詩1*16/9/24 19:14
Pokémon COME自由詩016/8/3 0:27
僕とポケモンとGO散文(批評 ...3*16/8/3 0:24
嵐の予感自由詩2*16/7/30 23:47
想像という病自由詩2*16/7/17 11:58
ゆめ自由詩1*16/5/3 16:58
春眠暁を求めず自由詩2*16/4/17 13:14
春道自由詩1*16/2/28 16:05
ie自由詩1+*16/1/30 13:10
自由詩3*15/12/26 16:55
だん自由詩2*15/9/19 23:21
無翅自由詩4*15/4/20 0:17
キリ/サク自由詩3*15/3/25 23:19
にくしみ(要冷蔵)自由詩7*15/3/21 0:13
la pluie de sirop自由詩3*15/3/14 12:19
冷えていく鉄自由詩1*15/3/1 15:52
白紙にむかって歌うんだ自由詩2*15/2/25 23:20
どこにも書いてないことを教えて自由詩4*15/2/14 22:18
珈琲自由詩4*15/2/11 18:24
混沌とした歓喜自由詩3*15/1/18 13:01
初空のゆめ自由詩1*15/1/3 19:14
かける自由詩3*14/12/30 12:53
洗練された実在しない生活の話自由詩3*14/12/29 0:31
_自由詩1*14/12/23 13:52

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