こわれた、かぜを
かぞえている


とめられないから
ぼくには

ひとーつ、
ふたーつって

やわらかいところから

ふいている
こわれた、かぜを


 ....
傘を刺す
左手にはつめたい砂を詰めた
ビニイルの袋、


死んだ、
しあわせに笑い過ぎて
太陽が


死んだんや


聖歌隊が
空に吸い込まれる


 ....
{ルビ四八=しはち}、三拾余の
せかいが破裂音と共にきえた
{ルビ乱擾=らんじょう}のあかつき


辻斬り紛いの刃はこぼれ
鎧の傷口を匂う、
おぼろな自死


新聞ではバグ ....
茶封筒、
領収書の山、
切手、
広告付きボールペン、
CD‐R、
ホッチキス、
印鑑、
メモ帳、
単三電池(充電タイプ)、
しがぎんの普通預金通帳 ....
http://www.youtube.com/watch?v=NllPZ5_Tw40





  *


会話であったはずの
数千年は
次の朝には
朽ち果てていた


 ....
シロイ、

がたくさん

シロイがたくさん

かさなっていて

シロイのむこうに

エイエンがあって

エイエンが

ケハイを

ころしながら

 ....
いっしょに
空を飛ばない?という声に
ぼくは怯えた


だけど
あの雲のうえには
どんな花が咲いてるのか
ちょっと知りたかった


そういえば
この ....

想の
海の底
に釣り糸
を垂らす役者
と綾取りの上手な
科学者がコップに注ぐ夢を溢れさせ
光合成したての音楽家を燻製にして声のない詩人は
受話器の向こう ....
紙屑に
バージン・オイル
垂らして


間違いなく
マイケル・ジョーダンの
サイン


燐寸で
燃やしてる


鼻を
くんくん
させて
 ....
死んだふりをする
PM二時、
マキシマムザホルモン聴いて
死に至る病を読んでる
ファッキンな午後


葉桜の隣で
猫柳がゆれて
関ヶ原の落人が
湖岸に打ち上げられている

 ....
まっ赤で
おおきな歌に
くだかれた夕暮れの
かけらをよせあつめて
ぼくはトルソーを
つくった


奄美の島ざらめを
たくさん、うみにながしたら
おおきな涙に ....
   1


 ・
   ・
  羽虫の亡骸が
 そらに・うかんでる


     ・
   ・

     親指と
    人差・指でつまむ・
   ....
プラットフォームのうえで
学生が夕焼けにさよならしてる
桜色の空の真ん中では
ぐるぐるトンビが廻ってる


ぼくは君がくれた
読みかけの詩集を閉じて
琵琶湖と比 ....
「詩人は地上を歩いてる」
なんて思ってる人は大間違いで


かれらは地表の{ルビ一寸=ちょっと}ばかり上で
虹をこしらえている。
{引用=註)まず、めちゃめちゃ長いと思うので時間がない人は、時間があるときに読んでいただけるとうれしいです、そして、長くてごめんなさい、拝}








   一


おれ ....
{引用=




  手紙のうえを 匍匐する 春の補色残像と 虚飾で
  ペン先が 紙を愛撫する この前頭葉には 潤いが
              どうも足りず 西洋風の
  横書き ....
うさぎの
みみが
ぐんぐんのびて
ふしぎになるのを
だまってみてた


ぼくは、
そんなに
できたオトコ
じゃない


しっと

むねやけして
かおの ....
明星が
響いて
眉間から
無邪気さだけが
踊りだす


畦道から
蓮華の色彩だけを
怯えながら
手折るように
ことばを
間引くと
やっと

 ....
  


不在に打ち震えとんのや
誰もかれもが
ひとりや


コップ、まだ洗い終わってへんねんって、
やめろって、水かけんぞ、ボケ


AIWAのCDデッキに
ジャック・ジョ ....
{引用=まず、始めにこれを読んでくれるあなたが自分のこころに、またこれらの言葉に素直であることを願う。}



「冷静にじっくり考えれば解ることなのだけど全ての現象、原因は自分が作 ....
{引用=




  うすむらさきの 人々が 自転速度で 水平線から
  粉末になって 夜になる 太陽が 空にのぼるから
              きみは 太陽を掴まえる
  緋色の ....
  さ く  ら 

さ く  ら  ら、


    ぼ く  ら    が

  か    け  て


   と お   の

 む か  し   ....
東京、
その日もひとりで
幡ヶ谷の太陽と
馬鹿みたいに重い、
心細さを背負って
唇を噛んでた


夏の
だれるような湿度と
車の排気ガスと
肌に纏わりつく
人間、の ....
こえ、


ぼくを剥いてゆく
この
あかぐろい
にんげん、を
剥いてゆく
こえ、



きみの
こえ、


ふたしかな
やさしさ


ぼくの ....
ちょっと昨日の返事が言葉足らずだったような気がして。

「読み手の気持ちを考える」
 これはすごく大切なことで、やっぱりいつも大切な恋人や友人や家族に手紙を書くような姿勢であった方がいい ....
{引用=
 かれこれ十五年くらい、俺は土を掘るだけの仕事をしている。
 はっきり言ってしまえば、何も楽しいことはないし、あるのは日々蓄積する肉体の疲労感だけだ。憂さ晴らしのためにある給 ....
ネット詩ってのは
現代詩とポエムの恋だ。

どこまでも落ちてゆく。
お前が壁にぶつかって
散った火花が
この星燃やすんだ



お前が傷ついて
零した涙が
この星を潤すんだ



お前が夢見て
描いた絵が
この星の未来だ

 ....
今日、午前中は車の洗車をしていた。
洗車は綺麗になると気持ち良いし、楽しいし、良い運動になる。
そんな洗車しながら色んな事に思いを巡らせていた。
洗車は僕にとって楽しい、けれど蛇口を ....
しろいそらから
八百万のちいさな
ちいさなほしが
散弾され、落ちてくる。


かれらはまず
手をふってぜつぼうする、
それからとぶ、およぐ、まぜる、
それからたびにでてひとり ....
はらだまさる(102)
タイトル カテゴリ Point 日付
こわれた、かぜ自由詩17*07/4/24 20:00
残響自由詩11*07/4/22 17:12
春の鼻自由詩10*07/4/19 21:20
20074191643未詩・独白4*07/4/19 21:15
MY FAVORITE THINGS[group]自由詩9*07/4/19 21:12
シロイ自由詩15*07/4/17 20:57
ハピネス。[group]自由詩19*07/4/16 20:35
海釣自由詩2*07/4/16 20:11
いぬ自由詩8*07/4/16 18:39
失禁アイラヴュー(改)[group]自由詩6*07/4/15 14:39
トルソー自由詩44*07/4/11 19:00
ラジオと羽虫自由詩23*07/4/9 20:38
湖西線自由詩20*07/4/8 10:22
魯#3[group]未詩・独白4*07/4/8 10:11
ひっくりかえすひみつ未詩・独白16*07/4/6 21:42
tegami[group]自由詩11*07/4/5 10:39
センヤイチヤ的[group]未詩・独白14*07/4/3 21:50
蓮華自由詩15*07/4/2 20:32
コパ・カバーナに連れてって自由詩11*07/3/27 21:13
空飛ぶ機械のための習作散文(批評 ...7*07/3/25 17:46
usumurasaki[group]自由詩24*07/3/20 21:10
さ く  ら ら自由詩12*07/3/17 0:21
三十二行[group]自由詩30*07/3/16 11:50
こえ自由詩20*07/3/15 20:06
追伸未詩・独白8*07/3/14 12:07
線香自由詩12*07/3/12 15:50
魯#2[group]未詩・独白4*07/3/9 21:24
十年彗星[group]自由詩7*07/3/9 21:02
感謝する死体自由詩7*07/3/9 20:47
拡張子(別稿)未詩・独白8*07/3/8 14:58

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