・2007-04-14

このごろは平和が白く見えますね

錠剤の錠という字に諭される

東ハトは菓子屋なんだよなあ中田

百円で三分動きますけれど

尻尾にはピアスを開ける予定で ....
書いてみたのだ
へのへのもへじを
思い出せなくなって
目を閉じ黙想してみたがどうにも曖昧だったので
チラシをひっかきまわし裏が白いのを見つけて
そそくさと書いてみたのだ
しかしおかしいのだ ....
名前は?
――ああ
血液型は?
――知らない
歳はいくつ?
――忘れた
住所は?
――もうない
家族は?
――いなくなった
家出か?
――かもしれない
したのか、されたのか?
 ....
 へそ

るふりんくるりんえいぱっぱヒョイ
おへそが二つになっちゃったよ
おなかにへそ
あたまにつむじ
とりかえたら頭ハゲ
腹ギャランドゥ


 プリン

プリンが稲妻に撃たれ ....
聞き捨てならんな
お前はあれを首と呼ぶのか
2メートル以上はあるあれが首か
そりゃキリンにだって首は要るだろうよ
持ってたいだろうよ なくしたか無いだろうよ
頭と胴体のあいだにキュッと一本ほ ....
シチューを煮込む鍋のとなりで
牛が熱心に腕立て伏せをしている
ぼくは牛に近づいて
両腕を切り落とす
そして二本とも鍋に放り込む
牛がうらめしそうな目でぼくを見る
こちらもギッと睨み返すと
 ....
庭で子どもたちが泣いている
ちいちい ちいちいと泣きながら
翼をぱたぱたさせている
それだけで 私ももらい泣く
私は狂ってしまったんだと思いながら泣く

そして何を悲しんでいたのか わから ....
そうだその矢を射るんだしっかりと狙え
手を離してそいつを送り出せそうしたらすぐに
届いて愛せるようになっていくだろう世界以外を
駄目だ力むなそうじゃない思いだせよく聴けいいか
この世界では射っ ....
もっとみんなが傷つけばいいな
何日も布団の中で過ごさなきゃならなくなるくらい
コップをつかむ力すら出なくなるくらい
そしてもっと憎しみあえばいいのにな
どうして自分がこんな目にあうんだと言って ....
今日からちょうど一週間前
私は死にました
居眠り運転で突っ込んできた
トラックにはねられたのです
ビルの壁面に叩きつけられ
頭蓋骨骨折で即死でした
あまりに一瞬の出来事だったため
何が起 ....
百万本の薔薇
咲きほこっている
そう言ったところで
それが造花であることをあなたは知らない

一匹の狼が 肉をはんでいる
そう言ったところでしかし
その肉が何の肉か
あなたは知らない  ....
むかしむかしある所におじいさんとおばあさんが居ました
おじいさんはエベレストへ柴刈りに、
おばあさんはアマゾン川へ洗濯にいきました
おばあさんが、川で洗濯をしていると、
川上から大きなワニが《 ....
――きみはやさしいから
  ホームページなんか作ってはだめだよ
  ウェブ日記なんかもってのほかだ


言われたことがある
ずいぶんとむかし
まだネットが一般的でなかったころ
私の髪 ....
私が死んでも
私を壊した人達は
きっとなんとも思わない
ごめんね
ごめんね
私は毎日懸命に死のうとしているよ

いくつも戦いに出向いてきたのは
誰かが私を殺してくれるんじゃないかって
 ....
お前 生きてしまえよ
時代がどうだとか言う奴もいるよ
金だ鉄だと騒ぐ奴もいるよ
いいんだよもうそんなことは
お前生きてしまえよ
お前生きてしまえよ

花を盗ってきてやるよ
王宮があるだ ....
月の裏側には湖があって
そこではフナがよく釣れる
月のフナは泥臭くなくとても美味である
レンズで焼くと水色に変わる
透明になる直前までよく焼くのだ
これは父の好物でもあった
あなたにも食べ ....
ある朝きみは命を拾う
実際には夜かもしれない
でも
それに気付くのは朝だ
夢で獄死してからだ

答以外を聞かせてほしい
色の名前を教えてほしい
集めた感情をまとめてほしい
楽器の供養 ....
白八木くんから手紙が来た
南米出張から帰ってきたとのこと
ぼくはていねいに返事を書いて出した
数日後かれからまた手紙が来た
風土病を持ち帰ってしまっていたと書いてあった
特別な医科にかかって ....
きいてきいて UFOに乗ったんだよ
嘘をつくな嘘を
ほんとだって 目が覚めたら知らない場所で
宇宙人に連れ去られたってのか
そうだったみたい
ああそう そりゃよかったな
ぶじ帰ってこれたし ....
アフロヘアーを見た
どんなアフロかと言われても
きのこ雲のようだったとしか言えない
爆発なのかと言われても
わからない作り方を知らないからとしか言えない
ただ憶測でいいなら
ドリフの雷様と ....
原文



閉じられた扉をこじあける力より
閉じられた扉を塗り込める力がほしい

もっと全てのイメージを
もっと全てのイメージを
もっと全てのイメージを力強く
夢を見る必要がないく ....
誰かが君を責めていた時
君にちょっとした落ち度があって
むしゃくしゃした奴が教育にかこつけていたあの時
僕はそいつを責めていた
お前に言われちゃおしまいだよと
偉そうなことを言える立場かと思 ....
こんな寒い日は
どうしてもシチューが食べたくなる
早く帰ろう
家に帰ろう
どうしてこんなところにいるんだろう
まったく馬鹿みたいだ
足を踏まれるために都会へ来ている
糞を踏んだ足が
さ ....
蜂が蜜を集めている
花に頭をつっこんで
こんなちいさな生き物でも
死ぬことがあるなんて

レモンの香りが漂っている
あれを持っていたのはだいぶ前なのに
刺すように つんざくように
顔の ....
若原光彦(54)
タイトル カテゴリ Point 日付
雑句(2007-04-14、2007-05-27)川柳1107/5/31 0:23
写真うつりも気になるのだ自由詩307/4/27 22:08
プロファイル自由詩1307/4/21 21:03
放送の途中ですが若原光彦が壊れました未詩・独白5*07/3/24 0:14
うちくび未詩・独白15+07/3/8 23:02
シチューを煮込む鍋のとなりで自由詩20*07/2/12 22:19
庭で子どもたちが泣いている未詩・独白12*07/2/9 19:37
世界以外の全て自由詩407/2/7 3:36
おはよう、地獄の戦士たち未詩・独白2*07/1/31 3:53
まだ生きています自由詩406/12/21 1:16
そう言ったところで自由詩806/12/19 18:25
桃太郎自由詩2*06/9/30 4:29
Not Found未詩・独白706/8/29 16:39
遺書自由詩206/8/29 6:02
ハートフルヴォイス未詩・独白6*06/8/28 0:56
月の裏側には湖があって未詩・独白1606/8/17 21:05
感受性応答セヨ未詩・独白5*06/8/7 0:08
人の会話未詩・独白2*06/7/31 20:33
ウフォ未詩・独白206/7/23 2:18
地下鉄アフロ未詩・独白206/7/22 2:14
イメージを…(誤訳)未詩・独白106/7/3 19:22
誰かが君を責めていた時自由詩106/6/4 21:45
シチュー自由詩706/2/17 19:09
暖春自由詩406/2/8 3:43

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