手首のそれらは
恰好の題材となったことだろう

吐き気をもよおしながらも
最悪という名の底からすくいとることを
忘れてはいない
口をつぐむしかなかった

振る舞いに不協和音が混じってい ....
前歯でがりがり
おなかを削るように鳩サブレを食していたら
怒られた
ほんとうは
笑ってほしかった
灰皿で休む煙草
立ちのぼる一筋の紫煙
画になっていた時代を懐かしむ
それがロクサーヌのものではないことに
いつもより饒舌なあなたは気づかない
暑いのきらい いら
汗かくのきらい いら
残りひとつ
いら 三つで
あのひと爆発

扇風機にあーってやって ほう
かき氷で頭きーんってさせて ほう
残りひとつ
ほう 三つで
あのひ ....
順調に下りてきた針は息切れし
8あたりで喘いでいる
それを見てただ微笑むだけの君は
海外ドラマに夢中になってて
きのう焦げつかせたやかんをせっせと磨く
オレンジと
アップルと
互いの唇を結ぶきらきらの細い糸と

つぶして
 歯で
たらして
 口移しで
かきまぜて
 舌で

私は、
冬ワインとする
その涙
その歯ぎしり
その震え
向かうはいずこ

こいつを逮捕しろ

箱の中に移るひとかげ
お偉い人が指さすものの
指の一本で
そこは黒に
ありのまま
そんなものなど求めていない

哀しいことだ
乱れ狂わせようにも
交尾中のハエが見つかりやしない

同時性
騒音
リアリズム

せめてないまぜにしてから
こっちにこい
ぶらさがって いる
ただ
ぶらさがって いる
ただただ
ぶらさがって いる

明かりを灯らす
役割があるだけ
立派なのかもしれない

無味乾燥の心
ついには発火
くゆる煙は
 ....
皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿皿

必死
倦怠も必至
体を溶かしながら

もう
くすんだエプロンで拭いてしまう

思考の発酵は
かなわず
退屈の余地は
ない

 ....
自分の指からではないのだ

髭も
悪くはない
唇から
私の味がかすかに

それがなによりも
手にしているものには
いまだにXがつく
6つの火柱が綺麗だから

顔は泥まみれ
纏うはギリスーツ

プローンにて
レティクルで捉える旧態依然

解放と引き換えに
彼女は
自由を ....
きっかけに
とどめておくべきで

消え去って
いなくなってしまったいま
ふらふら
のばしたその手で
ながしこみ
うろうろ
さまよわせた手で
くゆらせ

きっかけにはしても
理 ....
どうやらそれは
ブーツキーパーというものらしい
ねこ鍋と聞いて
顔をゆがめたリリーのことを笑えない
迷った末に手にしたのは
大好きなキャラクターであるシルベスター

家に帰ると
かわい ....
文字のとおり
捻りなんて何もない

暗い
冷たい
厳しい
季節
でもその下で
新たにはじまるものがある

暗いからこそ
明るさを
冷たいからこそ
温かさを
厳しいからこそ
 ....
ある人は
上手にすくったものを
目を細めて ごくごく

ある人は
上手にすくったものを
パンにつけて ぱくぱく

ある人は
上手にすくったものを
塗りたくって べたべた

未だ ....
今の世の中明るすぎる

もし支配が可能なら
是非とも夜に闇を返したい

赤いドアのみならず
ありとあらゆるものを
黒く、黒く、黒く

住宅街の屋根を滑る
おぼろげな月明かりの下
 ....
両手をふさぐ
理想を詰めた12ゲージ
脇に収める
希望を込めた9ミリ
身に纏うは
夢を編みこんだジャケット

一方で
シャツの下には
一般を編みこんだケブラー
足首に忍ばせるのは
 ....
白線の内側を
遵守するものにはわからない
よごれ
くすみ
否応なしに手にさせられる

白線の内側を
順守しないものにはわからない
うつくしい
かがやき
届かないからこその憧憬

 ....
主観をそれなりに着飾らせれば、
客観に見えないこともない
かんかん鳴る階段をあがると
お隣さんの
ドアノブにかかる
ビニ傘
ドアの前に置かれている
飲みかけのコーラ
朝には片付けられてたけど
帰ってくるとまた
首を傾げ
なんだろうと訊いてく ....
たまに大きくでてみたら
すかさず何かが飛んでくる
メッサーシュミットで
ラプターと
互角にわたりあえるぐらい
ものすごい
この人は
でも
あのかわいい少年探偵団の
PTSDを心配しち ....
きれいな声で
うたってた
金糸雀みたいに

誰もいなくなった教室にかばんを置いて
二階の廊下から駐輪場を眺めながら
校庭でもくもくと走りながら
ボールの弾む体育館で人知れず
ほんとうに ....
心に
焼き付けるものを
得られた

心で
叫ぶものを
獲られた

それなのに
喪失感が
どことなく
ライブの逢いは
さようなら

録画の愛に
こんにちは
きっと待っている
一時間だろうが二時間だろうが
必ず 待っている
絶対 待っている

こっちの心を汲み取ることができないときの
無理な笑顔
己が無知を恥じ入るときの
控えめすぎる笑顔
 ....
得てすらいないのだから
失った わけでもない
それでも周回数は
二回り以上
べた凪の水面がさざなみ立つのは
街で見かけるラクダ ではなくて
贈ってもいないのだから
とうぜん指輪を探すこと ....
のびきったラーメンなんて
食べたくないし
食べてほしくもないから
そう遠くない将来
広いキッチンの
我が家に
好きではない
むしろ嫌いかもしれない
それでも、
作られたものまでをも
嫌いにはなれない
どこか寂しげな 金色
薄い 肌
純粋無垢な 表情
天使は歌う 腰をおろして
天使は歌う ギターをかき鳴らし
天使は歌う 淡々と

天使が歌ってる
天使のように
許されざる罪人を胸にし ....
FUBAR(236)
タイトル カテゴリ Point 日付
あいつ自由詩8*08/5/13 5:32
生平自由詩8*08/5/6 5:26
まくら自由詩2*08/4/30 12:32
ごしんせつ自由詩4*08/4/22 5:24
生平自由詩3*08/4/15 5:02
ある曲、についてのこんな自由詩4*08/4/8 6:06
狭く 細く 尖り自由詩7*08/4/2 4:48
色気、の話自由詩4*08/3/25 5:13
道筋自由詩6*08/3/18 5:47
模倣自由詩5*08/3/11 5:09
冷たい小指自由詩7*08/3/4 6:14
4×20自由詩3*08/2/26 5:35
つぶやき自由詩4*08/2/19 6:18
生平自由詩5*08/2/12 6:40
インスタント(冷たい小指)自由詩6*08/2/5 6:23
黒糖とプリン自由詩9*08/1/29 6:05
低い月自由詩9*08/1/22 5:55
装備自由詩3*08/1/15 5:32
つぶやき自由詩6*08/1/8 6:10
未詩・独白5*07/12/9 6:09
警告自由詩5*07/12/2 5:40
生平自由詩6*07/11/25 5:07
似合わぬ指輪自由詩11*07/11/17 4:42
糸に土って自由詩6*07/11/10 5:07
つぶやき未詩・独白2*07/11/4 4:52
カタチ未詩・独白8*07/10/28 4:56
きまま自由詩4*07/10/23 5:21
生平自由詩4*07/10/17 3:37
つぶやき未詩・独白8*07/10/10 5:22
れね自由詩2*07/10/4 5:40

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