夜が 明ける
 空には 厚い雲

 満ちた潮は 
 海面を押し上げ
 目の前に迫ってくる

  魂が 振動する

 青灰色の空気
 水墨画のように
 空と山、
 海を区切るラ ....
アザラシが 
浜辺を 這っている
私に 声をかけてきた

「目の周りに砂がまとわり付いて鬱陶しいので洗ってくださいな」

快諾

ゴシゴシ
ゴシゴシ洗って

ザンブラ
ザンブラ ....
月は満ち
体は徐々に
開いてゆく

体外に出た
血液は
ほんわか
あったかい
布に受け止められる

布を水で洗う
ついでに心も洗う

水の冷たさは和らぎ
春の訪れを感じる
 ....
頭が痛い

どうやら
電気ポットが
頭の上に
圧し掛っているようだ

その上に
どうも
漬物石まで
圧し掛っている模様

チームぶたさんよ
全部追い払ってくれっ!

 ....
白について
考える

 白といえば
 我が家の飼い猫
 うどんこ

 呼び名は
 うどんちゃん

にゃー

 彼は
 ある朝
 国道を
 横切ったら
 そのまま
 戻 ....
昨日まで存在し得なかったものが
今、生まれる

月は満ち始めている
仲間は3人目の子を産む


 形を成さない断片が
 在る法則を成し始め
 一つに集約されていく

 形を成さな ....
{引用=E=mc^2} 
私が質量を持って存在するならば、
エネルギーを発するもんなのよ。

光ってやる こんにゃろー。
俺はピカチュウじゃねー!
10次元の世界に
粉雪舞い散る

プランク定数
h=6.626*10^-34

世界の始まりと
冷えた指先

概念 捨てて 
君に会いに行く

難しいことじゃない
消えた6次 ....
空を見るのに
上ばかり向いてると
首が痛くなってしまうので、
仰向けで見てみる。

自分の存在と空間に
果てはなく
遮るものが、無い。

ただ鼻づまりだけが
私を遮る。私は鼻をかむ ....
「届かないので割り切りましょう。」
と思っても、どうにもならない事が多すぎて、
手放せなくて、もがく。

一人大声で叫びたくなりそうな夜は、
フラットな現実の世界へ立ち返ろう。

優しい ....
あなたの中から 湧き上がる 生きる希望
それが 全てを 突き動かすものであれ

まんだら マンダラ 曼荼羅を 愛を込めてあなたに捧ぐ

今そこにある 絶望を 認める力は 希望にのみ 秘められ ....
立ち去った形跡を残すためなのか

かんだ鼻紙を一つ置いていくのはよしておくれよ

今日これで2度目だよ


道に迷わないためとは考えられない

だって家の中に一粒ずつ鼻紙が

ち ....
さよなら
今度いつ会えるかわからないね

冷たい雨の…
夕暮れに 高速バス乗り場で お見送り
人がいたから 泣けなかったよ

あなたは私の近くにいない
いつもの場所にふらりと会いに行け ....
=ある日の友人との会話=

友「ねぇカ〇カンって、猫まっしぐらじゃん?スニッ〇ーズはなんだったけ。」

ア「ナッツぎっしり確かな満足じゃなかったっけ。」

友「何となくね、ネコカンのフレー ....
ある日の友人とのちょっとずれた会話

ア「ねぇねぇ、何かさぁ『これだけは誰にも譲れないもの』って、持ってる〜?」

友「うーん、特に持ってないなぁ。」

ア「だよねぇ。だってもし『これだけ ....
ちかごろ 私の 目が わるくて

あなたの 像を 上手に 結べないのです


十月の だんだん乾いてゆく 空気のせいで

あなたの 声まで 遠ざかってしまいます



今 ここに ....
=今日の電話で友達から聞き出した話=
ラジオで「世界最大のカボチャ。重さはどれくらい?」という問題があった。
選択肢は3択。

? one konishiki  ? two konishiki ....
今日は にくだんごを 見にいった

友達が にくだんごを うんだのさ
それは麗しき にくだんご

にくだんごの 表情は 毎日変わる
気張ってみたり 眠ってみたり ばたばた動く

にくだ ....
「レッサーパンダは クマ科か アライグマ科か という 
長年の論争があって 近年 独自のレッサーパンダ科に 分類されることになった」

というニュースを聞き アザ戦は「なんと理不尽なっ!!」と思 ....
掘れ! 掘れ! 掘っちまえ! 地の果て見えるまで
掘るんだ 掘り続けるんだ この際墓穴で構わない

お前が言った不満もろとも 俺が抱えた怒りもついでに
掘った穴の底深くに 響き渡るまでぇー
 ....
別にそんなに私の名前が変わってるとか、あんまり思わないんですけどね、
いたって普通だと思うんですけどね。
だからそんなに興味ないと思うんですけどね…ぶつぶつ…
でも一応お答えしようかなと…ブツブ ....
音の無い雨に くるまれて 

溶けていきます


揺るぎようの無い 

あなた と わたし


揺るぎようのある世界に 

流れるように 溶けてゆきます




もう ....
ざる蕎麦を 茹でてみたらば タラバガニ

ミシン箱 中を覗けば タラバガニ

スイカ割り 割った中身も タラバガニ

柿食えば 喰った先から タラバガニ

たらばがに 蟹と言うより ヤ ....
「今夜はうどんよーー!!準備はいいかーい?」
「いぇーーい!!」

うぴっぴぴっ、うぴっぴぴっ、ぴぴっぴ、ぴぴっぴ、ぴーーー、どんどん

うどんど どんどん どんどん どどんど
うどんど  ....
「おー、よしよし。いいこだねー。
 ムニムニとしておってからに。」

「ぷきゅーう。ぷきゅぷきゅーう♪」


パタパタ…。

もたもた。


ばったばった。

ドッタバッタ。 ....
忘れもの

過ぎ去った時の断片を、ただ繋ぎとめておくもの。

心 空を仰ぎ見る。確かなほど、楽しかったという記憶。

そこにあった、気恥ずかしさと躍動感、半分ずつの自分。

忘れもの  ....
越前海月 VS 越前蟹

そもそも彼らに戦う気など、ないだろう。

…でも、仮に、もし仮に、戦ったとしたら、


べしゃ。

じゃきーん。


互角かも。


さらに合体 ....
アザラシと戦うんだ(57)
タイトル カテゴリ Point 日付
共振自由詩4*06/3/16 4:15
アザラシを洗うんだ[group]未詩・独白17*06/3/14 2:25
鮮やかな赤未詩・独白2*06/3/13 21:16
頭痛[group]自由詩5*06/3/12 20:18
自由詩9*06/3/12 6:06
生成[group]自由詩5*06/3/11 11:39
E=mc^2[group]自由詩2*06/3/9 19:46
概念[group]未詩・独白2*06/3/9 19:40
現在位置・存在未詩・独白3*06/3/6 23:18
効能:急な発熱・胃の痛み[group]未詩・独白6*06/2/20 1:08
捨て身描写[group]未詩・独白2*06/2/7 13:36
神田華神さん未詩・独白4*05/11/20 20:29
未だ慣れぬこと未詩・独白3+*05/10/23 20:56
ネコカンの話散文(批評 ...2*05/10/20 1:14
時空のズレ散文(批評 ...2*05/10/15 1:24
こころが溶け込むとき自由詩3*05/10/10 1:48
新しい重さの単位散文(批評 ...6*05/10/9 2:03
にくだんご[group]自由詩3*05/10/4 19:53
長年の論争散文(批評 ...5*05/10/4 14:25
掘削作業とその後の疲労感自由詩3*05/10/3 17:06
人生に影響を与えないような些細な疑問〜何故アザラシと戦うのか ...[group]散文(批評 ...22*05/9/29 12:11
残された時間の確認自由詩6*05/9/27 20:04
多羅場我二さん[group]川柳6*05/9/27 15:50
udon de samba[group]自由詩4*05/9/22 22:35
幸せの図[group]未詩・独白9*05/9/22 16:08
forget-forgot-forgotten自由詩2*05/9/19 22:00
諦めざるをえないご時世[group]自由詩11*05/9/19 21:26

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