相槌を打った拍子にしばかれる

理不尽と怒った拍子に褒められる

声もなく戸惑う拍子に捻られる

捻られた私はとうにコルク抜き

帰ること忘れてたまにコルク抜く

抜くコルク声なく ....
サワレナイという女の子がいました
何を贈られてもそれに触れないでかなしそうに笑うので
そう呼ばれていたのです
サワレナイはある朝、さみしい夢に目を覚ましました
そして、毎朝そうやって起きていた ....
「帰ろっか」
「ういーーっす」

来るときには僕がこいできましたが
帰りは彼がこぎました
もう日が射していました
僕たちと自転車は塩水にぐっしょりぬれていたものですから
図らずもきらきら ....
 10年くらい前「ウォーリーをさがせ!」(マーティン ハンドフォード著 フレーベル館)という絵本が流行った。ストーリーはなく、見開きいっぱいに描かれたたくさんの人の中から、縞々シャツのウォーリーを探し .... お遅うございます。
夜ですね。
昼行性の私達は眠る時間です。
今日も一日しっかりと体を弛緩させてください。
データをバラバラにして整理してください。
自分の事をずいぶんシンプルと思っていまし ....
小声で呼ばれて小声で教えられた


(左左、ミミズが傘を差してる)


顔を向けようとして止められた


(向いたら気づかれる)


目の端っこで何とか見る
確かに紫色のミミ ....
生まれた日のことを覚えている
ちらちらと雪が降って
がやがやと人の声が聞こえた
そして何度か暗くなった
明かりは穏やかに灯った
鳥の声が聞こえた
硬貨の匂いがした
笑っていた
抱きしめ ....
何千という群れを養う
豊かな牧草地の中で
音楽は再生した
静かに呼吸しなければ
その音に紛れてしまう
星の明滅よりも微かに
息をひそめて


やがて高音部が聞こえてくる
そして低音 ....
世界のどこかで
一秒あたり二人死ぬそーだ
あの人もその一秒の二人のうちの一人にすぎないわけだ

「自分が死ぬ瞬間に、どこかでもうひとり死ぬ」

それは少しだけ優しいトリビアな気がする
そ ....
クジを引いて、中をみたとき消えるもの
花が咲いて、そのとき消えるもの
求めて求めてやっと辿り着いて、消えるもの


氷でできたグラスが消える
名のない匂いの記憶が消える
人には言えない重 ....
揺れるたび
気がついて
明日を誘った夏の風
歩道に深まる僕の影


大空と
呼んでみる
ガードレールに腰掛けて
知らない翼は陽に透けて


身体気象情報をお知らせします
晴れ ....
−祈りは役に立たない

いつか言われた
その言葉ずっと胸にひっかかっていたけど
やっぱり認められない


何かできることあるかなぁと探しても
何だかひとつも見つからなくて
結局いつも ....
1……うん
2……うん
3……うん
サンダル履いてこ


アツは夏くてサンダルでないと
図書館行くときも卵買いに行くときも
ゆっくり歩いて キュッ キュッ
帽子は麻製つば広し
変則 ....
小さな口笛風に飛んでく
メロディーが不思議なのは
思いつきだから
草っ原の朝露が
少しズボンに染みてきた
僕は何も考えていないから
ヒュヒュヒューヒュー


カラスが一羽降りてきた
 ....
ブローチを包んだふたりの手のひら真珠貝

そのまま取って置きたいと思った冷たい毛先のにわか雨

ひとつひとつキズを覆った笑顔真白より少し優しい

決して触れ合うことはない生きている限り
 ....
それは不思議な行列でした
新月の夜でしたのに
ぼんやりと照っていたのです
そこかしこからケタケタと笑い声が聞こえましたのに
誰も笑っていないのです
一行は静々と厳かに歩みます
この世の者で ....
・前夜

良い上司になろうと決めた。
理想的な上司がするべきことは知っていたのだが、
今までの自分をある日突然変える、というのは勇気のいる事で出来ないでいたのだ。
しかし照れていても仕方がな ....


太陽が 赤い
赤い?
赤茶色の大地なんて
ハ ハ ハ ハ
見たナァ  映画で
土ぼこりが暖かい
イヌみたいに

大きいナァ
きれいだナァ
雲も風も

アア
大きいナ ....
住人はとうにいなくなったらしい
不思議ときれいだ
レースのカーテンが風にふくらむ
明るいキッチンの
テーブルの上に 氷ざとうがある
グレープフルーツくらい大きい


甘い


い ....
心のしっかりしている時間が随分増えた
しかし私は揺れ続けている
「世界は海のようなものだ」
という比喩は見事だと思う
それを受け入れるなら私はその海のどこにいるのだろう
海はひとつか
海の ....
山道を登るときには足元を見るものだが
彼は上ばかり見て
其処にのたうつ木の根があるかも知れず
{ルビ泥濘=ぬかるみ}があるかも知れず
急勾配かも知れぬのに
彼は上ばかり見て
まだ立っている ....
電話中「それを一枚持って来い」


やれ走れお好み焼きの熱いうち


鰹節向かい風には耐え切れず


スーパーで「そいつ一盛乗せてくれ」


エレベータ匂いきつくてスミマセン
 ....
この世は河であると教える坊主を川へ叩き込んでやったら
喜んで魚になったので悲鳴を上げて倒れた僕は
いつの間にか全身にバターを塗られ
毛並みのいいマルチーズが耳打ちする

「それは百年金縛りだ ....
きれいなものだけ見ていればいいよ
そう言ってくれた人の眼は溶けてなくなって
代わりにそこには何が入ったのですかと尋ねたら
寂しそうに笑ったんだ
モラ(子)


−背骨−
黒焼きのサンマの背骨噛みながら十三回忌想う子二人


−ゼリー−
満ち欠けも両手離しで迎える夜{ルビ月花=げっか}固めたゼリーに満ちて


−産毛−
 ....
夢置いて暮れる中空声カラス 阿呆阿呆となくは誰が為


走り去る回送電車に見し人と命を賭して擦れ{ルビ違=たが}いしや


記憶せしその名霞みて迷い道 あるべき日々に眼を凝らすのみ

 ....
あっけなく飛び込んでいった
プールに飛び込むみたいに嬉しそうに


星を見上げるのは星になろうとするためか


弾け飛ぶ後悔と切望のように核融合によって放出されるエネルギー波 フォトン
 ....
春が来て当たり前に夏が来て


轢かれても轢かれても鳴く雨蛙


待ちきれず不味いスイカを啜り食う


汗垂らしカレー食いつつ夕涼み


ベランダで湿気た花火を一気点け

 ....
僕の撮る写真はいつも
青い空に見つけた白い月ばかり
電線が映っていても
雲に隠れそうでも
同じ空
同じ月
いつかの笑顔と
綺麗な声に目が覚めた
立ち上がって海岸線を歩く
波音と風音の穏やかに響く砂浜に
僕は桜貝を見つけた
手に取るとひんやりと冷たくて
薄桃色が微かに温かかった
温めるためか 温まるためか
そ ....
ヤギ(111)
タイトル カテゴリ Point 日付
コルク抜き川柳6*05/8/2 12:32
空の子[group]自由詩26*05/7/25 17:21
君と僕vs全世界自由詩4*05/7/23 5:14
ウォーリーをさがして散文(批評 ...9*05/7/20 5:50
お遅うございます自由詩8*05/7/16 3:17
ミミズが傘を差した日自由詩11*05/7/15 12:55
生まれた日自由詩11*05/7/13 2:56
音楽自由詩5*05/7/10 1:24
もうひとり死ぬ未詩・独白7*05/7/8 2:00
半分消える自由詩9*05/7/6 21:26
身体気象情報自由詩6*05/7/5 13:20
気楽な祈り自由詩6*05/7/2 12:05
サンダラー自由詩3*05/6/26 11:26
口笛の音自由詩1*05/6/25 5:42
真珠の墓自由詩3*05/6/18 19:12
銀の鈴参り自由詩10*05/6/11 14:24
上司手帳散文(批評 ...2*05/6/8 17:51
鈍色の君自由詩1*05/6/4 21:33
甘い廃屋自由詩2*05/6/3 14:39
海への疑問自由詩6*05/6/2 17:41
彼は上ばかり見て自由詩2*05/6/1 10:02
デリバリーズ川柳6*05/5/31 4:35
下がる自由詩2*05/5/31 1:45
されこうべ自由詩3*05/5/30 1:44
蟹モラ短歌2*05/5/28 21:10
カスレ木短歌3*05/5/26 2:26
星見地点[group]自由詩6*05/5/24 5:27
夏一番俳句5*05/5/22 18:18
フォトン自由詩2*05/5/21 16:07
桜貝自由詩8*05/5/20 2:18

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