あなたが云えば
 うんうんと
 頷く

 こごえる唇 の
 雨 の
 したたり 
 
不正義の世を
ゼラチンの眼を埋め込み
小陰にゆれる花の路を

くしゃみのように
承認のためのいいねを
三度繰り返し

地上の雲に巻かれ
頬をかすめた秋の風の中
きえていく歌を聞 ....
 

 月の下で生まれた  
 顔の中の赤星

 眩い月の光

 おまえの眠れない
 ひとつの夜
 ・《善罪》- うまい - 満腹刑



 ・《接着罪》- くっつきすぎ - 熱湯刑



 ・《木罪》- 便利 - 伐採刑



 ・《錠罪》- こだわりすぎ - 溶 ....
いつからなのか知らない
いつもの瞳でみつめている
語らずみつめている
いつもの鼻
いつものリボン
いつもの髭
いつもの耳
どこからやってきたのか知らない

理由も知らない
 ....
 夜
 少年たちの地平を燃やす
 
 巣箱のあかるみにゆれ
 まぶたを閉じ

 
グーグルが繰り返し停止しています
読み込めないまま繰り返し
投げつけることもできず
オンオフ オンオフ
 
アンインストールした
アプリをきみは
原因不明
安物スマートフォン
ピンチ ....
{引用=すべては夢の中



中}
 夜の列車に乗り込んでいた。
 窓に流れる暗い街の顔。

 車窓に投射された、古い白黒映画を少年は見ていた。

 雨に侍と農民たちはぬかるみ、矢と刀を腕に、煙と脚に混じりあう。馬は眼を剥 ....
カップ麺とパンと珈琲のわたしの荒い解像度
アルコールと肉とスナック菓子の同僚のサイフと体を思う
半年前に店員のおじさんは割引の始まりを教えてくれた
甲高い声で客と掛け合ったパートのおばさ ....
{引用=暖簾をくぐった
立ち食い屋で
月見うどんを食べた

丼の湯気に
うすくたなびく雲に
月がとろけていた

めんをすすり
つゆを飲み干して
店を出た

まだ肌寒い
 ....
 どこにでもいる野豚
 愛されているようだ
 とてもまるまるとした体
 分厚くて堅牢な肉の張り
 つややかな桃色の毛並み
 支える四肢の尖るつま先
 飛び出た大砲の黒い鼻先
 与えら ....
{引用=焼夷弾の雨が降る ーーー 逃げなければ、  ! !

迫り来る炎 曲がり角の向こう側 電信柱の影

頭上をあかあかと 熱く赤く 空を染めていた    
 

  ーーーー ....
とある大型書店にふらっと立ち寄ると
中古レコードのセールが行われていた

 …ArethaFranklin…
  …ChakaKhan CurtisMayfield…
   …Dia ....
{引用=読みたい本がある
明日にしようか
明後日にしようか
書店に行き
お金を払って
買って読みたい
詩でなくとも
ロマンスでなくとも
料理でなくとも
指で頁を繰り
じっと ....
{引用=その命を持ち上げた
紙風船の重さ
だった
睦月
午後3時の淡い光
風の休む
駅の
ホームの隅で
ベンチの上
眼を閉じ
空を仰ぐ
翼の両端を胸に
祈る
重ね ....
{引用=あなたにとってはつまらないものでも
わたしにとっては宝物なのよ}
{引用=運転免許証を取得した
身分証の代わりにだった
二十六年目と二ヶ月

振り切って進んでは
前方に注意を払いながら
左右を何度も確認する

ハンドルを握り
アクセルを踏み込み ....
水色の盥にすっぽり尻を入れた
部屋の真ん中でじっと
踏ん張り
捻り出す
すっぽんぽんのうんち
きみは二十歳を越えた若き主
ぼくはキッチンより
半開きの扉)背中)を見た
汚れ ....
 <批評対象作品>
詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─二十九日


スマホを見ながら歩いていると電柱にぶつかり、額にこぶができた。
雪道を歩いていると足を滑らせ、尻もちをついた。
 ....
 <批評対象作品>

枯れ果てない泥水の井戸の前で

 
 •「鳴けない文鳥のためのピエタ」
  米津の新曲 だろうか。
  大衆歌謡への回帰懐古 リスペクト  
  鳴けない ....
                                       *



  
 不思議だ
 のたうつ腸
 肉眼では見えない 誰も見ることができない

 便 ....
  あざとい  
{引用=今夜は天使だけがいる}


 
{引用=あの銀杏の並木
沈黙のたしかさ

煙草に火を着ける
マフラーを解き
息をする

散らばる陽色の実
遠慮を知らない
街に集散する鳥たち
風は午後を吹き抜け

永遠 ....
{引用=松林のなか
天地をつらぬく彼女の
黒髪は降りかかる雨粒になる
風になる
セーターやマフラーになる

強く抱き寄せて
白い唇がゆっくり閉じていく
終わりの海 ....
{引用=  産んだの? と
教室できみが言った  


 かえらなかった}
「数」

 数、が、いる。
 頭、が、たりない。
 スマートフォンの、計算機、を開く。


50

50✕365=18、250
50✕366=18、300

7✕365= ....
{引用=ふりしきり
牡丹雪
ふみつぶし


雪のこと
バターや砂
小休止の記号 

時計
飛び回る鳥たち
訳について

目盛りの隙間に
蜂鳥の逆巻く
海馬に一つの ....
津煙保存(59)
タイトル カテゴリ Point 日付
トイレットペーパーの芯はどこですか自由詩4*21/9/30 11:30
秋風の中で自由詩6*21/9/23 17:36
夜に自由詩4*21/9/21 15:43
しけい自由詩6*21/8/4 13:44
いつものキティ自由詩3*21/7/26 11:14
絵本自由詩1*21/7/6 4:39
アップルデイリー自由詩2*21/6/24 3:39
眠ってしまえば自由詩3*21/6/1 7:28
少年自由詩2*21/5/25 3:00
LIFE自由詩5*21/5/23 0:10
月見うどん自由詩4*21/5/12 4:09
ももこ自由詩5*21/5/10 13:38
自由詩6*21/4/13 3:48
中古レコードセール(になぎら健壱を見た自由詩4*21/4/6 16:57
春の本自由詩7*21/3/12 5:26
祈る命自由詩4*21/3/11 0:11
おまもり自由詩4*21/1/24 14:40
運転免許自由詩2*21/1/20 7:48
きみと朝食自由詩1*21/1/18 19:03
越境推薦 <詩の日めくりに寄せて>散文(批評 ...2*21/1/9 19:19
だから夜露詩句越境推薦散文(批評 ...1*21/1/3 4:07
便自由詩1*21/1/1 23:07
NIKEのCMについて散文(批評 ...3*20/12/29 5:23
純夜自由詩1*20/12/29 5:21
distance自由詩3*20/12/21 23:03
128√e980 (sea of the end)自由詩4*20/12/14 20:35
自由詩3*20/11/18 1:19
自由詩2*20/11/15 21:03
在処自由詩2*20/5/11 16:42

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