七分袖のボーダーTシャツに
リネンの濃紺ジャケットを羽織り
干して乾いたチノーズを穿いているけど
やっぱりチノパンは塩水に濡れて
少しダボダボになったやつが好きだナ
 (不自然に重いし、
 ....
庭に張り出した大きな出窓のある亡父の書斎にて
毬栗頭の英次は家政婦の運んだカルピスを飲み、
しかし人類の英知はやがて信仰との境をなくすという

それじゃあ、近代主義者の信じるまっとうな学問はど ....
赤く錆びた鐵骨マエの死体から
頭でっかちの奴らが、ふたたび湧き出す
怒涛のごとく押し寄せる攻撃は、日に二度ほど
きまって朝と夕 規則正しくやってくる

その、ぶよぶよした肌に刀を突き刺すと
 ....
  心は、

 どこまでも果てしなく
       自由気侭で )))


ふと想えば、
 ハイドパーク。

 今しも水晶宮にて

僕は彼<L>と話している

つまり地球環境 ....
俺はインターネットカフェでスカウトされた、
とにかく本格的なホームページを作りたいとのことで
W3Cの勧告に対して正しく記述したマークアップ言語の
謂わば真っ当な【ホームページ】を作れという
 ....
( 錆びた鉄筋を剥き出しにした、
 崩れかけた支柱が夕映えの空へと伸びる )

すでに蝕まれたコンクリートの構造物に滲みる、声

 絶間ない、呪いにも似たその響き )))
 おそらく、何ら ....
遮光カーテンの四隅に朝が零れている
うつ伏せで眠る君をベッドに残し、
素肌にすばやくドレスシャツを着て、
夜の逞しい身体は、そっと部屋を出てゆく

落ちてゆくエレベーターのなかで――
右手 ....
鋼鉄を 遙にしのぐ
美しく、強靭な 折り紙細工の船にのり
飴色のラタンの椅子に腰掛けて
今宵もまた 私の人差し指は、
暗く果てしない 緻密な航路を正確になぞる

航行中もドアの向こう側には ....
 ■ はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、

 (( 夜を奔るジャングルの声。。
 ――ヴァルー、ぎゅりぎゅる‥‥

 女 ♪「アツサー0.01ミリの 温もりぃひひ
 (( 眼の光、レアな匂い
 ....
渇いた瀝青の道に散る
ジュエリーの煌きと渦をえがく黒髪
鉛の銃弾は、みごと額を貫通し
――鮮血を枕に眠るオフェーリア。

たぶん、昨日。
黒いシークィンのトップが視線を浴びて
胸元のゴー ....
もうすぐ、生暖かい夜が
苦いクスリとともに
グラスに注いだ水と一緒に
――やって来るョ。

窓の外は今しも
オレンジの火炎に包まれ、
妖しい空へと
黒煙を立ちのぼらせては

昨日ま ....
残虐な貌も一瞬、穏やかな
蒼いヒヤシンスの花に埋もれ
ゼピュロスの風、//そして雷。
 ――ドドンガーガー!

くちづけをし、離れれば「死、
昼も夜なくつづく 愛撫の舌

首筋の、永い ....
【くの一】と白抜きの文字。
淡い夜に晒された濃藍の暖簾をくぐると、
和服に割烹着の女主(あるじ)――

  「アラ、いらっしゃい。今日はお独り?

 まーね、萬寿。コップでちょうだい
  ....
 ありふれた【豆】。――心奪われて
一粒づつ、手の生えたやつを鋏で切り落とし、
妖しい黄緑の笑いに負けまいとする
僕は生体機械。幸せなど知らない

 そう。かなり前に飯炊きの胎から生まれて
 ....
満天の星空をつつむ静寂の下
潮騒を聴きながら横たわる身に纏う砂粒
はてしなく投げた仕掛けを海に任せて
ケミカルライトの点る竿先を微かに揺らし、
甘い潮風がコーヒーの苦味を慰める

アタリな ....
微かに嗅ぐ、肌と肌。その色気づいた生ハムの匂い
やむなく賑やかな大通りを外れ、湿った石畳の狭い路地へ
疲れ果てた営みの世界をほんの数歩離れると、
異教徒の市場。――豚の耳や足、蜥蜴の干物等がなら ....
そのとき、検出された過剰な信号がフィルターを通過し、
離散値として処理されたデータが神経線維を走りつづける
肢体の切断、もしくは破損された細胞への速やかな対応
つまり力学的にもたらされたダメージ ....
枯藻にまじる幾許かの誇りさえ
今は乾涸びて横たわる巨体
眼の放つ一瞬の光さえ砂に埋もれ、
青き海原は穏やかに空を見上げつゝ
波に穂を浮かべては露な境に遊ぶ

儚く岩礁にとぶ飛沫、
仰ぎ見 ....
微かに血の色を混ぜた
純白の火照り。
月光を浴びた濃淡の起伏が、
永くしずかに波打つ夜

幾重にも重なりあう
厳かな山脈を流離う爛漫、
滑り落ちる霞のごとく
裾野へ降りて散る花、死、花 ....
どんよりと低い空に 
ふうっ、と 溜息をもらし
雨を吸った暗いモルタルの壁は
重々しい匂いを滲ませて湿ったまま

窓枠に収められた日々を嘲い
片付いた雑事に安堵を覚えると
たちまち、身体 ....
生きている もーん
――だから?

 いえ・・・・

でもなお、生きているよ

煙草を一本、吸って
屁をする ブー

 さら
    さら

潮の匂いにみちた風が
木々の枝 ....
薔薇色の大理石の壁
ふりそそぐシャンデリアの光
ペルシャ絨毯の幾何学模様を踏んで
白いドレス姿の君が浮き立つ

言い知れぬ暗みと喧騒の中を
艶やかな笑みとともに君が通り過ぎる
氷を砕き、 ....
合わせ鏡の無限につづく
午後の部屋に宝石ごと散らばる
湿った夜の匂いは 勢い、
女の前髪を固めるスプレー
そして酷くリアルな口紅の
仄かに苦い蝋の味。

――さて、早々と店にゆく
カウ ....
  一 風呂

 陽の涼しい頃。
「お風呂からどうぞ
と彼女(?)は云った、
日本式の内庭に案内されると
葦簾張りの小屋に岩風呂があった

霞んだ白に残した青み、
空高く尾翼は全く見 ....
風が死んで、
また一人、また一人倒れ
アジアでは奇形の動物達が生まれ
生まれては殺されて

蒸せるような夏
君が棄てた女
――は、ブラウス姿で
ごろり仰向けになり
天井を見つめたまま ....
 朝露に濡れた葉のギザギザ。地表を這うように草木を透かして訪れた地獄の陽を浴び、緑に燦然とかがやく【ヤマソテツ】と呼ばれる羊歯を踏みながら言葉なき森の奥深く、「幸」住むと人のいふ原始の密林を駆け巡る雛 ....  こうして王さまは出てゆくと二度とお城には戻りませんでした。詩人アスフィールとメリサは略奪と悲鳴のつづく街をボロの服を着てさまよいました。
 かしこで進駐するタルシンの兵に女たちが ....
M子はさぁ、
ちょいと小柄な女なんだけど
子持ちでキャンキャン働くOLで
けっこう可愛いんだけど だいぶ生意気。

去年の暮れ・・・・部長とさ
ホテルから出てくるクルマに
サングラスかけ ....
 ふたりは水草の浮いた池のある庭をならんで歩きながらしばらくなにも話しませんでした。池のほとりには赤いチューリップの花が咲いています。小橋をわたり、茨のアーチをくぐり、青い木漏れ日のおちた道をしばらく ....  夜、だれかがお城に石をなげて捕らえられてゆくのをメリサは物蔭からエスターと一緒に見ました。城壁には王様の悪口を書いた張り紙が、剥がしてもはがしても貼られました。今しも見まわりの番兵がそれを剥がしまし ....
atsuchan69(413)
タイトル カテゴリ Point 日付
デッキシューズと貝殻自由詩11*07/7/9 1:12
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アニキの好み♪未詩・独白7*07/6/6 1:02
腥風自由詩11*07/5/30 0:47
詩人のプロフィール☆自由詩16*07/5/26 1:31
宇宙 ☆自由詩8+*07/5/22 2:24
ジャングル・ボブ ☆自由詩5*07/5/14 0:12
オフェーリア ☆自由詩9*07/5/2 1:48
寝たきりの言葉。自由詩3*07/4/30 22:35
春の嵐自由詩5*07/4/30 1:54
久保田自由詩4*07/4/28 1:56
ビーンズボーンの詩自由詩4*07/4/26 0:19
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羨望自由詩3*07/4/16 18:16
瞳を染めて自由詩4+*07/4/15 3:25
ら、むーん ★自由詩16*07/4/11 1:54
フレアスタック ★自由詩9*07/4/1 5:10
ヘタクソな死自由詩10*07/3/31 13:18
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