真昼傾き 首も傾き
燃え上がる厚かましい温度 脳の涼みが分泌されない

真昼空にカモフラージュされて泳ぐ満月
昨夜はフラスコの中の液体を気体を 雇ってもいない錬金術師が
徐に首傾げ こっちを ....
錬金術者が月面裏に潜んでいるのが 映っている
巧みに調合をさせた 得体の想像に皺の夜 眉間
悩み試案の中のフラスコと月中枢 
媚薬を小指で混ぜる 雲は実験からの煙 燻らすうてな

一番深いク ....
小学校の新学期のような香り 
ニスの塗っていない木晒しのカウンター 両サイドに詩人

木漏れ日は蝉の亡霊と小春日和 ぬくぬくと光は木霊する

カウンターに座り 両サイドに詩人 語りを始める
 ....
きっと思い浮かぶ光景も景色も 今は繰り返すだけで
背景はいつも同じ中に 似たりよったり 歌っている

今は緩めの目尻を撫でながら また繰り返しを刻む いつもの事

お水にカボスを絞って透明同 ....
低い低い太鼓の音が燦と祈り 鳴り罅いる響き
受け取らずにはいられない 貴殿の懐からの暖かな心

遍くこの風に 草を石で磨り潰した色味が 包む 私の懐を
颯爽と澄むこの神無月の空の下に 惹かれる ....
  頭と心と後ろの者 散乱の言葉になれない象徴まで掘り下げることの
困難なダイヤモンドダストが滞ることなく 手を伸ばし 溢れている

  ただそれだけのこと 生きを背中から知らせ 前へ倣う最前列 ....
   未熟な目線を どうか伏せずに見つめて下さい

瑠璃濃く刻々と 裏返る程の直線の広がり 尚煙立つ 
天分を受け取るかの如くの手のひらの菊の華

しゃくしゃくとその精華 馨しく立つ

 ....
清秋の流れ星が 陽だまりの弧を縁取り
初夜の刻

この色をもって橙に染める
現状の円らな出来事を 仕分ける
曼珠沙華のセカンドカラーに清めを求める

些細に複雑な絡みをそのまま 溶かして ....
また月が始まる ぼやけた記憶を貼りつける
待宵に届かない蒸しる 古ぼけた鼓動

情熱の断片を繋げることもなく 剥がすこともなく
また月が始まる

手のひらに収まる小癪な小川 運命も何処へ
 ....
心を揺さぶり腑に流れてゆく 真心の陽
そこまでの手ぶらの素足の 足らずの清い幼さ

空と同じ光に映える雄飛を醸す ゆっくりと瞬きを繰り返す
表 表 表に

これが息を嗜みながら 笑顔と至福 ....
一喜一憂のか弱い恋のように 景色を望む
青年のような険しさのない山々が霧に浮いている

秘色色の溶け出した湖に浮かぶ 着物もその景色も同じ色
克己を失くしかけた心に 見送る小船の一人 青年の彼 ....
   あなたのお花は なんですか
    あたしはランタナです

   あなたの動物は なんですか
    あたしはネコです

   あなたのけつえき型は 英型ですか
    あ ....
最も対極の銀漢から 阿羅漢肖るカインの蘇芳色
ヘブライ卍ラテン+サンスクリットの鍵穴 弓張る月に矢を掛け

燦として輝く燻らす渦の最中 暫時司る縁を刻んで斬る
無智叡智の表裏を重ね縫い 生まれ ....
お母さん 今日で8年経ちます
さっき シロップ入りのアイスコーヒーを注ぎました
ドトールのではないけれど

どうぞ飲みに来て下さい

   私は一分おきにグラスの減りを見てしまう

お ....
行合いの空を浴びる その季節同士の引継ぎを

私はとりとめのない姿で さらわれるように晒す

なんて放てばよい!さまざまの斑の美しさ連なる

 果ての永遠の息継ぎの出来そうのない 生み続け ....
空想と物質の描写を迷いながら進む コンセプトプラグ ブレーカー叩く

蝋燭のピラミッドが透明な団扇の凪と戯れる

部屋は暗く テレビの受け付けない障りの触覚が伸びる

気取りに傾く45度  ....
基本 気の利かない 女のパラレルな空にどうか

振り回されないで 困った顔で金縛りの細い男

基本 気の利かない 男

種は持っていてもその種は持ってないのだから いじけないで

逞し ....
男は照れの天才
幼児すら男なのね 微笑むと照れる くすぐるのよ母性本能を

女が好きみたい男って 可愛く思ってごめんなさい
美人には目を伏せる そのどうしようもない 照れの天才
男心をかすっ ....
ベランダから晴れ 涼しげでさよならを漂わせる灼熱
今は灼熱仰ぐ 四季がめくれてゆく 優雅に無音に
余計な奇麗事も悟らせず めくれてゆく

命をまた再び運んでくる 一期一会の一瞬を
時に浅はか ....
知らないことの方が 圧倒的に多い 全ての風のように

 ハスカップを知覚しその加工された飲み物を味わった日
 手がかりが足りない 紫の乳白色をイメージしている
 雨に濡れれば 雫を弾く皮がある ....
犠牲なんてない 代償もない
思考の方向は深さは 広さは 拡張工事中さ
埋立地みたいにね 海は泣いているか許しているか

まだ答えは弾き出していないが

 心地よい指圧で差し引きする もの心 ....
高揚の名をもつ君よ

涼しげな面は陶器のように脆く 色白で青ざめた中性で360度掛ける360度
君の影はどこまでも届く ハープの水溶けの音で招く 高揚作用へと

繊細に過敏に 鬱が走っている ....
県民歴3年

まだ「知心剣」を使いこなせない

大分川沿いを毎日 散歩していた 普通の大きな川
私にとっては新天地の特別な川

川沿いの舞鶴高校生がカヌーの練習をしていた土曜の午前
先 ....
ミニスカートをはいて コットン素材に日差しが恋をしている
色気が照れながら 気分を上げて歩いてゆく

 ヒップホップ特有の香り ライムとレモンを口ずさみながら
 
日焼けを気にせず タイトな ....
ドーバーの霧から、アンプラグド
見渡す霧の奥 彼方まで 異国の大陸まで 世界中まで

くるりと打つ あの音を鳴らす 手の先の分身
発祥の地 DNAしか成せない 芸術の一角 センス

その国 ....
貴方は美しい

貴方は太陽を胸いっぱい受け取る素直さが美しい

貴方は美しい

貴方の優しさは苦しみを溶かしたもので沁みる 美しい

貴方は美しい

貴方は生まれ持った能を活かし巧 ....
秋の気配をまだ感じられない 鈍感な八月入り
再び折り目の筋の光は 紅葉もまた眩しい

生まれた月に特別な想いは伏せ 今日も刹那の蝉の唸りを愛している
秋が来る 気配を消して向日葵のまわりコスモ ....
アルデヒドの香青紫
腹式呼吸が囁く息遣い

鐘が透き通り鳴らす
いつも奴がやって来る

登場人物の証明書を手に

今から会議だと言う
出席決行な目線で誘う

アルデヒドNO5をつ ....
未聞の覚えを悟情の親指と人差し指 編んで図る
負ける訳にはいかない されど 落とさずに拾って手渡す

無心が斥力を浴び 彼方を駆け巡る とりわけ宙に趣く

 そんな浅はかな脳はいらない 無心 ....
あの蘭の背骨 老婆の屈み 顔は幾何学じみていて
あの蘭のようなエッセンスを持たない 好み転じて白か黒か
あいまいな境界線を踏む必要もない 好きか嫌いか 好きになれない
              ....
朝焼彩茜色(504)
タイトル カテゴリ Point 日付
錬金術一線を吊る自由詩8*13/8/20 13:34
錬金術一線を掘る自由詩613/8/19 23:41
両サイドに詩人自由詩7*13/8/19 15:47
朝焼の窓の休館日自由詩713/8/17 22:06
神無月の草風自由詩7*13/8/16 21:49
片目の露骨自由詩8*13/8/15 21:50
後夜刻の追願自由詩5*13/8/14 21:36
初夜刻の祈り自由詩4*13/8/14 16:44
また始まる秘光自由詩7*13/8/13 22:03
真心の陽自由詩5*13/8/13 0:23
秘色色の着物自由詩3*13/8/12 16:11
「Thou」自由詩9*13/8/11 16:43
蘇芳色の魂 自由詩4*13/8/10 15:57
母へのうーとーとー自由詩1013/8/10 12:31
行合いの空へ自由詩4*13/8/9 23:01
映像との夜自由詩3*13/8/8 22:25
男 基本と本来自由詩7*13/8/8 17:04
男 繊細な照れ自由詩11*13/8/7 22:59
秋麗の羽音自由詩513/8/7 12:07
ハスカップジュースとの奇妙な出会い自由詩3*13/8/6 23:46
想いを透き通す念自由詩3*13/8/5 23:18
高揚の名をもつ君よ自由詩3*13/8/5 20:24
大分川自由詩6*13/8/5 15:45
ライムとレモン自由詩5*13/8/3 22:01
あの国の音楽に捧げる自由詩8*13/8/3 0:50
貴方は美しい自由詩7*13/8/1 23:01
金風 Ⅱ自由詩11*13/8/1 17:13
アルデヒド勧誘自由詩5*13/8/1 0:16
悟情を組む自由詩613/7/31 13:51
爛漫蘭自由詩7*13/7/30 21:16

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