おとなの恋は
ちょっぴりこどもの恋がうらやましい
なんていうのは、ないしょの話
ウチ、ほんまは知ってんねん
アナタを好きなる呪文
でも、まだ、唱えたれへんねん
頼るだけの愛は、脆い
だから
愛をいそがないで
悲しみを食べきれなくて
お腹いっぱいで
ほら、涙がひとすじ
わたしらしいわたしは
ほんとはね
わたしだけが知らなかったの
わたしのあなたは
あなたではないかもしれないけれど、
けれど、いい
夢をみました
そう、夢を
あなたにいえない夢を
教えてあげる、秘密の中の秘密
ほんとは、みんな、ひとりぽっちだって
ほんとは、みんなも、ひとりぽっちだって
いつもより長いキス
一秒でも長いキス
今、ほしい
この場所を見る最後の時がある
あの人を見る最後の時がある
だから、精一杯見ていたい
わたしとの境界線
それを引けないあなたは
自分をプロットできない
あんたとあたいの50センチ
近いか、遠いか、
あたいしだい
あなたを描いたら
一色足りない
足りないの
ひとつの言葉は、百のことを伝え
百の言葉は、ひとつのことも伝えない
そんな わたしの言葉
そっと、唱えてみた
遠い昔の
あなたとわたしの呪文
川は、流れるか?
風は、流れるか?
わたしは、流れるか?
何の脈絡もなく泣いてみましょうか
オタオタするあなたの顔をみたい
目薬片手に、そんなこと思ったよ
もーいーかい?
まーだだよ!
ウチはいつでもオーケーなんやけどな
息が白くなったら
アンタの湯たんぽになったげる
なんて、ないしょ、ないしょ、
たわわに実った想いの前に膝を折り
あなたを叫ぶ
そんなシエスタ
名残の夕立に
溶けていく
そんなあなたが溶けていく
あさはかやね、あさはかやね、
ほんまに、ウチが惚れると思っとたん
ほんまに、ウチが泣くと思っとたん
見上げれば
空
わたしの空
1 2 3 4 5 6 7 8 9
0.3sec.