ひとは順調なとき
神のことなど想い出さない

逆境に陥ったときだけ
神に助けを求める

ひとは健康なとき
神のことなど想い出さない

ひとは重篤な病に侵されたとき
神に祈りを捧げる ....
大義という主張と主張の狭間で
武器を持たないこどもがその親が
何の躊躇もなく銃弾で殺されていく

そしてその真実を世界に伝えようとする
ジャーナリストも標的にされる
その惨状をソファに座り ....
悲しみって燃える塵なんだろうか
悲しみって燃えない塵なんだろうか

その分別さえできないほど
ぼくはきみのさようならに
打ち拉がれてしまっている
愛と云う概念を言葉にしたものは
明治維新までは日本にはなかった

そのためツルゲーネフの小説
「アーシャ」に登場する女性が言った
「I love you」を「死んでもいいわ」と
三日三晩悩 ....
スポーツライターのジェシカ・ガーヴィ
彼女の名を聴いてそれがだれかを分かるひとは少ない

もし彼女の名前を憶えているとしたら
新聞記者かアメリカ銃乱射に余程の興味があるひとだ

2012年 ....
所詮きみが失ったものは独りのおんなじゃないか
片腕を失った訳じゃないし
片足を切断された訳じゃない

きっと慰めの言葉にはならないのは
承知してるし凡庸だけれど星の数ほどおんなはいる
睨む ....
いまこの国の抱える決定的な悲劇は
プロフェッショナルがいずアマチュアばかりだと
ぼくは想わざるを得ない

もちろんアマチュア精神はそれはそれで
大切なことだとも想うけれど
でも金銭を貰う以 ....
だれにでも好きな位置がある
それは例えば常連のBarの席や
馴染みの喫茶店で座る席

Raceだったそうだ
先頭を走るのが好きなひとも
中段のなかで揉まれるひとも

最高尾から前をいく ....
二十歳前後までの人生の幸福とは
花びらのように可愛く
また、はかない
その一方、かけがえのない人を
失った悲しみは強く、また永し
花びらのような幸福は
花びらよりも早く散り
枯枝の悲しみ ....
まだ世界のだれも口に発しないが 日本人はすでに絶滅危惧種に指定されている

だけど日本人は得意なのだ  マイナス思考を跳ね返すことはどの国も右にでれない心意気を持っている
ユートピアはない
シャングリラはない
サンクチュアリはない
バルベックはない

でも地獄はある
それはいま
きみのいる
世界だ

でも項垂れることはない
地獄とは生きる為の辛さや ....
寄留者(ゲール)を愛しなさい
あなた達がエジプトにおいて寄留者であったからである
                『ミツワー、典拠は申命記10:19』

本当に信者とは、一途にアッラーと ....
ぼくはJAZZが好きなのに
チャーリー・パーカーのCDは持っていない

ぼくはRock'n' Rollが好きなのに
チャック・ベリーのCDは持っていない

ただ聴いていた時代はある
チャ ....
貧乏自慢 そのひとは腕時計を見る
そのひとの腕時計は1分1秒狂ってはいない

そのひとにもなんのためかは分からない
でもそのひとは腕時計を見る

そのひとにもなぜ正確に時刻を合わせるのか
でもその ....
いまアルバム《常夜灯》を聴いていると
中島みゆきと云う偶像の存在は50%で
30%はアレンジャーである妹尾一三氏
10%はミキシング・エンジニアMr.David Thoener
残りの10%は ....
いま項垂れているきみ
少しだけ顔をあげてみないか

いま立ちすくむきみ
少しだけ踏みだしてみないか

世の中は確かに酷い
世の中はとても苦い

でもね
ぼくもきみと同じだった
だ ....
我等を弱者と呼ぶな
力あるものたちよ強きものたちよ

我等はお前達が権力を得るための
道具でもなくまた利用されるものではない

我等には後援会もなく秘書もいず
いるのは互いを慮るものだけ ....
ぼくは右でも左でもなく、ましてや真ん中ではなく、ひとり途の端をいく。 私の棺に僅かでも触れるな
もう私はこの世のものではない

故にこの世に生きているものたちよ
私の棺に触れる資格はない

私の棺に触れることのできるものは
生きながら死に絶えているものだけ ....
Beatlesなかでいちばん幸せだった奴は
ぼくは絶対 Richard Starkeyだと想う

ではThe Rolling Stonesのなかでと問われれば
言うまでもなくKeith  ....
意外と気づいているひとは
少ないのだが

ひとが胸に刻みつけて
おくべきひとつの真理は
須くどんな場合に於いても

昇ることよりも降りる方が
遥かに危うく困難であることである
罪なきガザのひとびとが痛んでいる もう分かっているだろうけど
ぼくには詩を詠む才はあると
これっぽっちも持っていない

ぼくの詩は詩ではない
詩と云うカタチを借りた
ひとつの質問だし
ひとつの疑問の提示だ

それに答 ....
だれかが生と死の狭間にいるときには
そのひとの肌を触ること

手を握りしめながら
声を出しつづけること

戻って来いと
この世に戻って来いと
大声で耳元で叫びつづけること

それが ....
見捨てることは
見ることを捨てることだ
見ることを辞めることだ

そこに人が倒れていても
人かどうかも見ずに
ただ邪魔なものだと想い
躊躇なく踏みつけ前へと急ぐ

誰もが倒れ人を気に ....
いつもいちばんでありたいと切磋琢磨し
それを邪魔するものを追い払いまたは粛清し

それなりの歳月はかかったけれどようやくにきみは頂きに立った
あれほどに頂きから視える世界を眺めたいと願った
 ....
ときに戦場で敵の銃弾を受け
即死できずに藻掻き苦しむ同胞を
楽にしてやるため
こめかみに銃口を押し当て撃ち殺す
慈悲の一発と呼ばれる
神の意思に背くものが存在する
あらゆる辛酸を舐めようと
水だけで一週間暮らそうと
敬意を抱く親友が逝っても
愛した女が他の男に走って
全財産を盗んでいかれても
会社でリストラに遭っても
倒産・自己破産しようとも
痛み ....
「わたしはこの地をあなたに与えて、これを継がせようと、あなたをカルデヤのウルから
 導き出した主です」(創世記15:7)
「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテ ....
HAL(478)
タイトル カテゴリ Point 日付
勝手自由詩1*12/12/23 17:40
屍体は睨む自由詩3*12/12/21 23:33
分別自由詩4*12/12/20 22:18
言えない愛自由詩8*12/12/19 11:47
もう映画は始まらない自由詩5+*12/12/17 18:46
なまなましい愛自由詩3*12/12/15 20:01
悲劇自由詩1*12/12/15 4:33
位置取り自由詩4*12/12/12 20:50
死者自由詩3*12/12/11 17:42
絶滅危惧種自由詩2*12/12/9 16:01
ないもの あるもの自由詩7*12/12/7 14:36
単純な問い自由詩5*12/12/6 18:32
羞恥心自由詩7*12/12/5 17:27
辞めようね暗い話と自由詩5+*12/12/4 16:28
そのひとは腕時計を見る自由詩6*12/12/3 20:12
自由詩4*12/12/2 16:00
親愛なるものへ自由詩7*12/12/1 14:46
ある種の宣戦布告自由詩1*12/11/30 10:23
自由詩2*12/11/27 17:39
自由詩5*12/11/26 8:39
幸せな奴自由詩4*12/11/24 22:52
真理自由詩6*12/11/23 11:32
何の非も責もないのに自由詩1*12/11/21 12:11
下らない独白自由詩4*12/11/20 20:43
叫ぶべきとき自由詩1*12/11/19 9:10
倒れ人自由詩3*12/11/18 12:13
頂きの眺め自由詩1*12/11/16 18:58
慈悲自由詩1*12/11/15 12:23
笑うもの自由詩2*12/11/14 10:47
約束の地自由詩2*12/11/12 18:34

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