ひとりの頃は辛かった。
仕事を終えた夜は、
いつも罪の意識にさいなまれ、
眠れず、
飲めぬ大酒を喰らい、
やっと落ちた夢の中でも、
責められた。

ある ....
拾いもののあなたのこころはひろいつもゆるしてくれるくるしい。



くるしい?もっと傷つけてあげるいつかあなたはあたしに恋をする。



する時はいつも ....
ぼくが笑っていればきみもいつか笑う。
だから今夜は、
地球照。



ひときわ明るく笑って、
翳る。
隠してる。
きみの裸月が見たい。



 ....
「もこもこと旅に出るんだ!。」

そんな寝言をきみが言うので、
ぼくはすこしだけ、
もこもこになってみる。
もこもこになったぼくは、
きみの夢に潜り込み、
 ....
裏庭で流木を見つけました。

流木なので、
どこからか流れて、
どこからかこの庭に、
流れ着いたのでしょう。
流木はぐっしょり濡れていて、
近づくと強い潮 ....
タマは見ていた!。
磯野家の秘密はニャー…。
テトロドトキシン痺れてしゃべれニャイ。




あれだあの髪だ!。゚‥・ ‥。.
あれがぼくの未来……‥・ ....
いくら、
書いても、
晒してしまえば、
それで死んでしまう。
次の瞬間には、
なにも書けていない気分。
気が付けば、
また死体を漁って、
屍書き、

 ....
寝っ転がってると殻に当たった。
殻の向こうでは大きな嘴が、
こつこつと、
ぼくを喚んでいる。

ごめん。
午後の昼寝には、
少し遅れてしまいそうだ。

 ....
読まれて落ちる卵には、
きっとわたしの顔は付いていない。
だからどうぞお好きなように、
割って食べてくださいませ。

わたしの伺いしらぬ、
卵でございましょう ....
ふぁっきん。
ダイダイマイダーリン!。
ブラストビートで悲しみを突き抜けろ!。






ヴォォォーーーデス声だけどアイムアライブ失恋でも愛してるデ ....
プレパラートに乗せられた午後ぼくはきみの眼球に恋をした。






水の変態点は零度と百度では人間は?実験しまショ。



試験管に氷を入れて愛 ....
穴を開けて、
愉しんでいる。
穴の向こうには、
ぼくの目を見て愉しむきみ。
相思相愛って奴だね。
セックスしよう。
淫らになろう。
誤解でも曲解でも、
 ....
マコちゃんはぺっと思いました。
でも床に唾を吐いたら、
もっと嫌な気分になりました。
床はみんなの唾でぬるぬるでした。
マコちゃんの唾はみんなの唾と混じり合い、 ....
悪い子は見つからないパパにもママにも見つからないぼくは悪い、






押し入れの中は宇宙だから漂う星たちは涙じゃない。



膝を抱えて星座に ....
出木杉くんが主役だったら「おはなし」にならないのび太はのび太。



おまえの悲しみはおれのものだからなんでも言ってくれ剛田武。





ヒロイン ....
「ひとを殴るって、
 どんな感じ。」

リイは変な女。
いつだって変な女。
いつも変なことを訊いてくる。
いつもおれにばかり訊いてくる。

「楽しい。
 ....
あの夜、
ケタの顎を蹴り砕いたこと、
今でも後悔していない。
いつも間違いばかりしていたけど、
あれだけは後悔していない。

ああしなければ、
ケタはまた ....
教室に戻ると、
机がなくなっていた。
みんなぼくに背中を向けて、
くすくすと笑っている。
すごく笑っている。
いつもの光景。

誰かが振り向いた。
なに ....
ひとつのポケットにふたつの手を入れあたたまったふたり雨の日。




雨の日にはくりくりになる。
きみの髪くりくりするのが好きだった。


怒られるの ....
「裏山に捨ててあった人型あれ誰のかな?誰か人だったのかな?。」




「そう言えば最近姿を見ないけど人なんて他人事だよね。」

「博物館で見た人間の標本 ....
黙っているだけで、
聴こえてくるよ。
こんにちはこんにちは。
ことばさん。






道路工事の音リズミカルどどどどどど土曜日にはしないでね。
 ....
また三分持たなかったまた三分も持たなかった…ぼくそうろう。
もう!三分持たなくてもいいからせめて前戯に三十分かけてよ。



吹かせてやるぜ今夜こそゴールドフ ....
この冬はあれだってね。
「だんとう。」
でもこの間の冬も、
そうだった気もするよね。
思い違いかな?。
勘違いかな?。
けどさ、
「だんとう。」
って、 ....
付き合ってもないのに、
キスして。
おかしいね。
やきもち妬いてる。

「キスして、」




あれって言われてあれでわかるけどさそれってあれじ ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
簡単に。


作品がそれを欲するのなら、
それが作者にとって、
どんなに嫌なことでも辛いことでも、
なんでも書く、
書いてしまう。
それで消耗して苦悩し ....
地球の重みも痛みも我に極まれり重力うなぎ喰らう夜。



蛍光灯冷蔵庫テレビハードディスク高周波四重奏団。




冷蔵庫に入れた頭痛を被り耳鳴りやり ....
わたしは毎朝目覚めると、
あなたの前で尿をする。
下半身を突き出し、
あなたがそうしていたように、
尿をする。
わたしの尿は、
黄色かったり透明であったりす ....
積もる話もあろうから雪が止むまで話そうか暖まろうか。





「きみからふって、
 ぼくからつもった。」
そんな雪の日だったね。
別れの日。

 ....
蒲鉾がなくなったので、
あたしは買いに行く。
近くのスーパーは深夜まで開いている。
あそこの練り物はコンビニのよりも美味しい。
そう彼が言っていた。
自転車に ....
PULL.(561)
タイトル カテゴリ Point 日付
「 蠢く土。 」自由詩9*07/3/29 12:30
「 ひろいもの。 」短歌0*07/3/28 12:25
「 地球照。 」短歌7*07/3/28 9:37
「 ぬくりもこ。 」自由詩11*07/3/19 17:13
「 流木。 」自由詩16*07/3/16 9:56
「 お魚くわえたサザエさん。 」短歌3*07/3/16 7:52
「 詩体。 」自由詩4*07/3/15 17:57
「 卵の午後。 」自由詩3*07/3/15 11:42
「 詩卵。 」自由詩9*07/3/15 8:40
「 ろっく・ゆー。 」短歌1*07/3/15 6:46
「 実験密室。 」短歌4*07/3/14 14:54
「 見世物。 」自由詩7*07/3/14 13:29
「 マコちゃんぺっ。 」自由詩4*07/3/13 8:08
「 押し入れの中は宇宙。 」短歌13*07/3/13 5:49
「 ドラえもんだってつらい。 」短歌9*07/3/12 8:39
「 リイ。 」自由詩13*07/3/9 22:03
「 ケタ。 」自由詩15*07/3/8 8:06
「 おれ。 」自由詩8*07/3/6 16:57
「 雨後のふたり。 」短歌14*07/2/18 16:04
「 ひとがた戯び。 」短歌6*07/2/17 20:02
「 おやすみさん歌。 」短歌9*07/2/16 16:52
「 、っくすと愛と、でぃすこみにュけーしょん。 」短歌7*07/2/15 15:24
「 前想眠。 」自由詩5*07/2/14 15:54
「 べいべ。 」短歌3*07/2/14 15:51
「 きみへの太陽。 」自由詩12*07/2/13 12:50
SATP.Vol.9,「 簡単に、おやすみなさい。 」散文(批評 ...5*07/2/13 11:57
「 無音弦。 」短歌7*07/2/12 17:35
「 鬼妙な果実。 」自由詩10*07/2/11 8:46
「 春待草。 」短歌4*07/2/10 7:27
「 蒲鉾と犬と、月。そしてあたし。 」自由詩8*07/2/9 18:41

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