十七年
経って今頃
ただいま
しても
虫のいい話とはわかっちゃいたことではあったけれども
無理やり思い出しながら
使い方確かめながらの
ご当地言葉じゃ
ギクシャクするのか
知らぬ顔さ ....
ぶろろん
ぶろろん
ぶろろろん

マシンが叫ぶぞ
そら行くぞ
釣竿担いで
三時間
3つのマシン
(電車、バス、レンタルの手漕ぎボートもちろん動力は人力のみ)
で立ち向かう
オレは ....
釣竿折れた
ぽっきり折れた

イブニングの宴に取り残された
ボクの心も
ぽっきり折れた

慣れぬウェーダーで
ヨチヨチ歩き
岩場の傾斜に
足がくじけて
手にした釣竿
手と岩の間 ....
きんらきら

きんらきらきら

きんらきら


ふじつぼの

まわりでも

きんらきら

いがいぽろりと

おちてきて

これさいわいと

きんらきら


 ....
夜な夜な

開けてみる

夜な夜な

取り出してみては

様々なシチュエーションを想像しては

あるいは

過去の思い出に浸ってみては


   ほくそ笑み

ついに ....
ハゲ
忍び寄る
ハゲ
襲いかかる
おぞましき口づけ
柔肌に喰らいかかる


ハゲ
忍び寄る
ハゲ
群れなして来る
集まりて口づけ
柔肌に喰らいかかる


寄るな
離れ ....
ラウリ・ラパラは
松の木を削ったらしい

そいつから比べれば
なんてことない
作業の筈なんだが

   気がつきゃ
   にらめっこだ
   また
   やんわらかい
   バル ....
オキアミ臭くなった手じゃぁ
硬くなった握り飯を
頬張る気すら薄れちまう

オキアミ臭くなった手を
イソメの汁のついた手を
ごしごしやったタオル取り出し
額の汗を拭いてみるが
あれよ
 ....
色恋は来たらず


人々は
十戒の如く
割れて通り過ぎた


色恋は来たらず
なので
どんなメリットがあるのか知らないが
とりあえず
持っていないものなので
所持することに憧 ....
だぁれかさんが
だぁれかさんと
歩いていった
獣道
腕を切られて
足打たれ
腕を切られて
頬ぶたれ

だぁれかさんが
だぁれかさんと
仲良く並んだ
大岩に
腰掛け
ほおばる ....
白髪になりし頭を掻く
掻き毟って
ふけが舞う
舞い落ちては
降り積もる
我が肩に
膝に

胃液が
溢れて
喉元に溜まる
こらえてきた
鬱憤が
喉元に溜まる

   吐き出 ....
スーパーの
歌って踊れる
警備員
裏仕事はお任せ
派遣事務手伝い
誰よりも無償で働く
スイミングコーチ
歌謡曲に
ちっとも興味持ってない
着メロの配信曲チェック員
自分の受験は
 ....
ガイドは何度
凍ったろう
それでも
何度
打ち返したろう

指先もはや
エンスト寸前
ポンコツの腕で
見栄はった道具で
投射された
ラインの行き先
雪の中のいずこ

未だ
 ....
 スカスカのはずの財布に
 
 レシートだけが
 のしかかる

 

 染み付いた脂
   
 にじんだインク
 あるいは
 摩擦熱で焼けただれ
 読み取れそうで
 読み取れ ....
わたしの田舎に

とうとうコンビニができてしまった

もう
これで
この町も終わってしまった

二十四時間
煌々と国道を照らす
白い光は
人々を堕落させるためのみに
輝く

 ....
 ニュースをお伝えします

   本日未明
   上野動物園のパンダが脱走するという事件が発生しました
   飼育員が鍵を閉め忘れていたことが原因だった模様です
   現在警察の協力を得て脱 ....
 のろま
 のろま
 のろまどけどけ
 みちいっぱいに
 ひろがって
 こちとら
 あしが
 ばいぶする

 のろま
 のろま
 けっとばしてやりたいのはやまやまだけど
 こち ....
葦際だった
確かに
葦際で跳ねたはずであった


  通り過ぎた
    水際で


  また
   一つ


    葦が揺れる
          葦が割れる
    ....
色恋にては
もっともな誠実さを伝える手段として

    愛しています

なるものを
免罪符として
挿入することが常套手段とされているが

さぁ
よぉく考えてみたまへ

この言 ....
両腕とも
握力一八?しかないものだから

  掴んだものを二度と放すな


ご注進いただいたところで
いかんともし難いのです
掴み切る以前の問題でして

即ち

  天は二物 ....
金は天下の
まわり物
はまり
はまって
うん百回
昨日も
はまって
貯まってる
ここで
出さなきゃ
エラー出る

まわせ
  まわせ
 光よ
走れ

  ああ
   ....
波打ち際ってのは
墓場なんだよ
特に
砂浜だなんて
耐えられたもんじゃぁねぇよ

  ごらんよ

お約束の
貝殻に
こいつぁ
甲イカの骨だろう
イシモチかニベかな
尾っぽ広げ ....
温かい筈の布団を
俺が
温める

  顔が痛い
  ああ
  顔が痛い

風が
窓ガラスを叩く
重さを増した空気が
それでも
顔にのしかかる

  顔が痛い
  顔が痛い ....
夜は
張り詰め
足音だけが
近付きつつ
離れ
近付きつつ
離れ

夜は
張り詰め
六つの足音が
決して
共振することはなく
美しい
調べとなることはなく

白い息が
 ....
ヘルシー!


輝く瞳
食い過ぎれば

とっても
ハーミィ!
せいぜい
バカの一つ覚え繰り返し
流行の映画観に行けば
流行の台詞

超感動!

感想を
考えるにはビッ ....
地球にやさしくと言うのなら

  食うな

お前が食うということは
即ち地球を貪るということだ
気付や
どあほう


安全な食生活がお望みならば

  食うな

この世の中 ....
阿呆は夢見る
阿呆は
阿呆たる故を忘れて
飽きることなく
後悔の下ごしらえを整える

阿呆
見るべき夢を
忘れる
阿呆
己を
飽きることなく
忘れ
相応しくない場の中に
そ ....
なぁに
そんなに恥じ入ることでもございません
おおよそ
世の中の森羅万象と云うものには
全て
価格がつけられているんです

  ただ

そういった輩のものは
貨幣に換算しようとする ....
稲の茎じゃないからな
くれぐれも
言っておくよ
間違って
その鋭い口を突っ立てないでおくれ

どこぞの
枝でもないからな
いいかげん
言っておくよ
くつろぐのは結構だけれど
そろ ....
コロッケだ
コロッケだ
今日の夕食は
コロッケだ
肉屋が揚げた
目の前で
包み紙の
いちまいは
香ばしい油で
透き通って
透き通って
赤銅色に
きらきらとして

三十円だっ ....
北村 守通(241)
タイトル カテゴリ Point 日付
蝙蝠自由詩108/4/19 0:58
怪人丸ぼーず男自由詩108/4/8 23:18
釣りの終わり自由詩1*08/4/7 21:16
ちんちん自由詩1*07/10/17 2:58
宝石箱自由詩2+07/10/15 4:14
クロスファイト自由詩207/1/8 2:01
錬金術自由詩606/12/27 0:48
防波堤にて蜃気楼に弄ばれる自由詩406/12/27 0:09
色恋は来たらず自由詩006/1/16 3:07
渓流行自由詩306/1/13 2:49
瓦解するアフターファイヴ自由詩506/1/9 23:48
回転寿司[group]自由詩105/11/7 3:04
湖上の釣り師自由詩305/10/17 5:40
我に歴史あり自由詩105/10/10 23:07
コンビニ自由詩605/5/24 14:31
茶の間の平穏自由詩105/5/15 17:00
人類愛に富んだ電車愛用者による人類絶滅計画案自由詩405/4/20 12:44
自由詩3*05/2/14 23:16
題名を表記できない考察自由詩205/2/12 2:53
体力測定結果における考察自由詩305/2/1 17:24
燃えろハイエナ打法 〜スロット哀歌〜自由詩5*05/1/30 16:40
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ウィルスは既に通り過ぎて笑う自由詩5*04/2/17 23:59
主張する肥満爺自由詩304/2/16 19:33
今そこにある喜劇自由詩3*04/2/15 23:29
呼び込み稼業自由詩104/2/2 1:03
ウスバハゴロモ自由詩604/1/28 2:27
コロッケ追慕自由詩604/1/23 23:49

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