スコット・ラファロは25歳で死んだ
死因は交通事故だ
オーティス・レディングは26歳で死んだ
死因は飛行機事故だ
ジャニスは27歳で死んだ
死因は薬物中毒だ
ジム・モリソンも27歳で死んだ ....
ぼくは30代の頃
浴びるように酒を呑んでいたが
二日酔いになったことがない

ぼくは良くお袋の肩を揉んだが
肩こりを経験したことがない

ぼくは殴り合いの喧嘩もしたが
一度として骨折を ....
東の山肌の頂きが淡い桃色に染まる
その桃色は歩いて下るかのように
麓へとゆっくりと拡がるさなか

頂きは桃色に重なり橙色に代わり
その色に蒼と紫色が混ざる
そして麓も頂きと同じ色に染まって ....
ゆっくりと ひとりで 途を行くひとがいる ●或る会話(G・F投稿:3/25/F・Y投稿:3/26:22:46)
『きみは銃を撃ったことは?』
『グアムで一回』
『口径は?』
『22口径』
『銃でひとを撃ったことは?』
『もちろん、 ....
ひとは
だれもが
与えられた
宿題を提出しないまま
この世を去る
こどもが笑って生きている国は
幸福な国だということだ

ぼくらの国は果たしてどうだろうか
こどもたちが笑っている国だろうか

きょう ぼくはなんにんの
笑っているこどもをみただろうか
 ....
時折だが主演俳優だけに頼り
脇役を軽視しているTVドラマや映画がある

その殆どというよりすべてだが
典型的な駄作の見本となる
それを称して脇が甘いと言う
今日きみは61歳になった
お袋さんの年齢を追い越してしまったね
でもお袋さんはきっと喜んでいると想うよ

50歳の頃こんな歳で
“誕生日おめでとう”なんてと
想っていたきみ

幾つにな ....
瞼を閉じるのだって ちからは要る あなたはぼくが広告界に入ったときに
すでに殿上人かのような女性でした

しかしあなたが階段を昇られる時代は
男性が重で女性が軽のときのはずでした

でもあなたはその類い稀なる才能と努力で
 ....
あなたのそんなところがうんざりするのよ
最近きみが言うのはそればっかりだ
【最初はそこが大好きだと言ったじゃないか】

だって あなたはいつもだれにでもやさしい
でもぼくが大切にしているのは ....
無傷なままで生きているひとなど
世界中さがしてもだれひとりいない
人生は悲しみと擦れ違いの連続だ
ただ時折その隙間にしあわせが隠れていることもある

また同様に戦争と戦争の
隙間にしか平和は存在していないんだけれど

だからひとはそれをこころのどこかで信 ....
スタートラインはみな一緒だった
だけど長く厳しい走破の途はそれぞれ

舗装された途を走るもの
獣道を注意深く走るもの
畦道を田圃に落ちないように走るもの
砂利道を痛みに耐えながら裸足で走る ....
だらだらと生きている
のうのうと生きている
うだうだと生きている
世間を欺き生きている

自分を騙して生きている
笑いをつくり生きている
怒りを見つけ生きている
元気にみせて生きている ....
きみが初めて憶えた言葉は『イタイ』だった
そしてきみが立っちしたのは病院の廊下だった
またきみは0歳・1歳・2歳の3回も川崎病にかかるという
日本タイ記録保持者になってくれた

きみは憶えて ....
まだ幼い息子に投げているのは
ボールではなく息子への愛なんだ

そして投げ返されるボールもまた
小さな息子からぼくへの愛なんだ

だから大抵の男は
映画“Field of Dreams” ....
あの頃 ぼくらは貧しかった
ラジオはあったけどTVはなかった

電話はよっぽど裕福なひとしか持ってなかった
ぼくに電話が掛かってきたら
電話のあるお隣さんが呼びにきてくれた

餓鬼だった ....
強い力を持つものは
最初は敬われ
次に怖れられ
そして憎しみの餌食になる
2位じゃ駄目なんですかと言った馬鹿な議員がいた
最初から2位を目指して何かを為す人間なんていない

1位を目指しての2位なら納得もできるし次こそはと想う
だからどんな分野に於いてもプロフェッシ ....
やったことを証明するのは
容易だが
やってないことを証明するのは
容易ではない
むしろ困難と言っても過言ではない

痴漢犯罪に於いて
冤罪が生まれるのは
そのひとつの例にしか過ぎない
ウディ・ハーマンが
新しい星を見つけていた頃

カウント・ベイシーが
新人と呼ばれていた時代

バードの吹くサックスは
なにを聴いても余りに切ない

そこがトレーンの吹く
サッ ....
アスリートが試合に臨むときの眼光は
ひとのそれではなく
獣が餌を狙うときの眼そのものである

また普通のひとがその眼光になるのは
戦場に於いて兵士となり
敵を見つけたそのときである
きみは阿片を吸ったことはある?
もちろんないよね当たり前だよね

ぼく?
答える必要はある?
答えて欲しい眼だね
香港でね一度だけ

でも阿片窟に辿り着くまでは
大変だったしお金も遣 ....
ぼくには、ない
その欠片すら、ない
それが不幸なのか
幸福なのかも分からない

あなたにはあるだろうか
なにかに殉じるものが
あなたにはあるだろうか
もう充分だと言うのは
きっと身勝手なんでしょうね

でもその気持ちが消えないんです
良くないことだとは分かっていますが

やはりこうして日々を
何とかうっちゃっていると

いつも最初 ....
あなたは眼の前で
ひとがひとに殺される所を視たことがありますか
ぼくは一度だけあります
そこはサイゴンの中央広場でした

それは公開処刑でした
若い女性で南軍からベトコンのスパイとして
 ....
いったいきみはどこにいったんだ
きみはぼくたちに愛想をつかしたのか

ぼくたちの背信に
なにも学ばない愚かなぼくたちに

なぜ消息を絶ったのか
なにも知らせずに消えたきみ

ぼくたち ....
選べと問い詰められたとき
できれば“Oui”を選ぶ人間でありたい
HAL(478)
タイトル カテゴリ Point 日付
夭折自由詩6*13/4/1 19:55
ひとつの悲しみ自由詩8*13/3/30 18:40
遠回り自由詩4*13/3/28 14:24
ひと自由詩7*13/3/27 17:07
或る会話自由詩6*13/3/25 21:52
宿題自由詩5*13/3/24 15:58
こどもは笑っているか自由詩3*13/3/23 17:54
自由詩6*13/3/22 14:18
祝福の歌自由詩10*13/3/22 6:22
ちから自由詩10*13/3/20 20:25
遅れし弔辞自由詩4*13/3/19 17:38
本心自由詩7*13/3/18 11:08
傷なきひと自由詩9*13/3/15 18:15
隙間自由詩5*13/3/14 20:45
THE LONG RUN自由詩7*13/3/12 19:09
ぼくの日常生活自由詩5*13/3/11 19:21
いま世界は自由詩6*13/3/10 22:00
キャッチ・ボール自由詩4*13/3/9 14:55
ぼくらは貧しかったのだろうか自由詩9*13/3/8 10:22
強さの成り行き自由詩8*13/3/2 16:07
1位自由詩3+*13/3/1 17:22
冤罪自由詩3*13/2/28 17:15
新しい星だったのだろうか自由詩2*13/2/27 21:38
眼光自由詩1+*13/2/26 14:34
純潔な眠り自由詩5*13/2/25 19:27
ぼくには、ない自由詩7*13/2/24 20:19
巡礼自由詩6*13/2/23 18:05
許されない好奇心自由詩9*13/2/22 22:55
消息自由詩4*13/2/21 15:35
“Oui”か“Non”かを自由詩3*13/2/20 16:15

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