毎月28日はとりの日である
28(ニワ)トリというやや強引な語呂あわせで
オリジナルチキン4ピースとクリスピーが3個で950円
俺はそれをお持ち帰りする
「買出し頼まれちゃったよー全く困っちゃ ....
おっぱい



おっぱいがすきだ
まえかがみになったとき
えりもとからのぞく
おっぱいのあたまがすきだ
ぶらじゃーがかぱかぱして
ちくびまでみえたららっきーだ

おっぱいがすきだ ....
草木も私も眠る夜に
横たわるこの身体の中で
動き出す小さな私

腰の辺りにある
大きな貝殻が開いた形をした腸骨で
目を覚ますのは
手の平サイズの女の子

彼女はお腹に住む
私の夢の ....
この世の全てに
意味があるとして
それが何の救いとなろう

泣くことが最初の呼吸であるならば
そこには一滴の悲しみもなかった

暇に溺れ
退屈過ぎて
息ができなくなった時に
泣きた ....
汽車を待つ君の横 下僕は
視線を気にしてる
期待はずれと君が言ってる
調教できるブスはこれが最後ねと
さみしそうに君がつぶやく
なぐり逝きも蹴る時お尻
ふざけすぎた季節のあとで
今春が来 ....
感受せよ
目で耳で肌で
感受せよ
全身を媒介にして

詩を書くということは
何かを感じて
何かを受け取って
言葉へとまとめていくことだ

身の回りの世界
一行目の言葉
差し出さ ....
庭にドライアイスを吐き捨てた
僕の肺の底に溜まっていた汚物
吐き出せなかった二酸化炭素が肺に堆積して
静かに冷えて凍ったもの

空気を吸うのと同じだけ
吐き出すことが出来ればいいのに
い ....
君はポロシャツを着ている
襟のところから三つボタンがあって
君は一番下しか留めていない

君はだぼっとしたジーンズを履いていて
その膨らみの中にまだ春を隠していた
もうすぐ夏も逃げ込んでく ....
帰るべき家があれば
来た道を戻るということは
当然のこととなるが
家を持たぬ旅人は
どのように歩いても
片道の往路でしかない

家と目的地を往復するだけの
平凡な毎日に
何も疑問を持 ....
どこに行くかを決めていなくても
走り出すことはできる
足の動くままに
一歩踏み出すごとに
近づいていく街並み
過ぎゆけば潔く
視界から消えていく風景

足の動きが自動化していく
肋骨 ....
むかし虫は友達だった
ダンゴムシ、トンボ、ミノムシ、カブトムシ
モンシロチョウにアゲハチョウ
トノサマバッタにショウリョウバッタ
アマガエルにアカガエル
ミンミンゼミにアブラゼミ
クマゼミ ....
ばっち
ばっちっち
ばちばちのぱんちっち

びっち
びっちっち
ぴっちぴちのびっちっち

ぶっち
ぶっちっち
ぷっちぷちのぶっちっち

べっち
べっちっち
ぺっちぺちのべん ....
最初は誰もがただの雨だと思った
それは空の破片だった
乾いてひび割れて
ぱらぱらと空が
降ってきたのだ

空のすべてが落ちてくるかもしれない
どうやって己を守ろうか
頑丈の建物を作っ ....
日が暮れる前に家に帰ろう
森の中で夜を迎えてしまったら
僕らはもう家をみつけられない
だれかここまで探しに来て
一滴の灯りを携えながら

気味が悪いほど空に
星が散らばっている
人間の ....
くちなしの花が咲く
つやつやとした葉の上に
やわらかい真っ白な花をつける
甘いにおいを漂わせながら
白は枯れていく気配をみせる

くちなしの私はもう
何も語ることができない
唇は血色を ....
たいらかな午後に
芽吹くひとつの種
照りつける日差しの中
渇いた土から首をもたげる
開きたての二葉は
まだしっとりと濡れている

いつぞやの種が
気がつけばすくすくと育ち
次の種を生 ....
公園に行く午後
テレビは何も歌わない
単なる網戸越しの騒音で
ふっと
人の気配が途絶える
午後二時過ぎの無人地帯

{引用=公園でボール遊びをしないでください
公園で犬を散歩させないで ....
天国も死後の世界も無い
そしてこの世界もないのです
すべては幻
あるような気がしている
誰かがあると思っている
そういうものの集まり

たくさんの
天国があるという思いが
天国を生み ....
かなしみを抱えている
それは乳房
もとはひとつの
おおきなやわらかい
かたまりだった
それが
たえがたい苦しみと
痛みをともないながら
二つに引き裂かれて
胸の前にはりついている
 ....
雲は水でできている
空に浮かんでいる
風に流されている
海から来て
山に引っかかる
雨を降らせる
雷を落とす

人間も水でできている
地を歩いている
群れに流されている
子宮か ....
初めて空を飛んだ日
私に帰る場所はなかった
指示をくれる人もいなければ
計器も灯台もなかった

頼れるのは私だけ
飛行機が
機械の身体になって
両腕よりも遥かに長い翼で
私を空へと運 ....
未来はきっと明るいと信じている
明日がどこから来るとしても
太陽はきっと東から
音もなく昇ってくる
まだ眠っている人を起こさないように
少しずつその光を強めて
朝を告げる

過去はとて ....
ボールを受けるときは胸の前でと
習っていたのがこんなところで
しゃしゃり出たのか、弾丸は
胸のど真ん中へぶっ刺さる

貫通した方がケガの治りは早いのだろうが
今はこの身体の中で全ての敵意を ....
恋人が欲しい
自分みたいな人でも
平気で手をつないで
町を歩いてくれるような
恋人が欲しい

さびしいと言えば
ただ心配そうな瞳で
こちらを見つめてくれる人がいい
やさしい言葉を使う ....
薄曇りの空
昼の明度が低い
苛立ちを泡立てたような
街の雰囲気のなかを歩くと
泡に包まれた静電気が
渇いた頬にぱちぱち当たる

降るならば降ればよいのに
水の腐った匂いがする透明傘を片 ....
カーテンの隙間から伸びる
白い光の筋をたどって
窓の外へ出てみたら
青々とした緑の芝生が
朝露に濡れて笑っている

裸足のままでその上を
歩けばきゅっきゅっと足の裏
草の葉と根が撫でて ....
生まれたてのガラスは
存在しないかのように美しかった
内と外を隔てる境界なんて
本当は存在しないものなのだと
透明な身体で物語っていた
ガラスの魔法は少しずつ
雨に触れて解けていく

 ....
雲ひとつない空
地上ですら風が強い
空ではきっと誰も立っていられない

日陰の空気は金属のつめたさで
無防備になり始めた肌を冷やす
落ちぶれた冬の狂いかけた残酷

昼休みに弁当を
窓 ....
目の前で尻が揺れている
私はそれを追いかけている
尻は太股の動きに合わせて揺れる
太股は歩くための前後運動をし
そのたび尻の肉はわずかに上下する

尻の輪郭の弧の一部分が
プリンと持ち上 ....
黒鉛を紙にこすり付ける
それをゴムで消し落とす
ひたすらその作業を繰り返す
紙は少しずつ擦り切れる

真っ白なゴムと黒鉛と紙を擦り合わせ、汚れたゴムの屑にする
紙には言葉の溝が枯れた川のよ ....
木屋 亞万(531)
タイトル カテゴリ Point 日付
ケンタッキーフライドチキンを食べた夜は自由詩8*11/11/14 0:11
ひらがなでかけばゆるされるかもしれない自由詩9*11/11/12 2:10
ちいさな自由詩6*11/11/6 2:02
荒野の白袴自由詩1*11/11/4 14:41
なぐり逝き自由詩1*11/10/23 18:57
感受性自由詩1*11/9/10 18:10
渇いた氷自由詩2*11/9/4 4:13
ボタンを押したら自由詩5*11/8/31 12:13
おもいでの丘自由詩4*11/8/4 3:18
Sugar!!自由詩1*11/7/31 19:10
蝉のいない夏自由詩1*11/7/18 20:02
ばびぶべぼっち自由詩2*11/7/15 3:31
杞憂自由詩6+*11/7/13 1:35
停電の夜に自由詩1*11/7/9 16:42
くちなしの詩自由詩1*11/7/8 1:27
自由詩3*11/6/24 1:52
こうえんこう自由詩3*11/5/28 2:31
コンポジション自由詩2*11/5/19 2:13
かなしみ自由詩3*11/5/16 1:29
cloudy自由詩2*11/5/10 0:16
有視界飛行自由詩2*11/4/28 1:53
あかるいみらい自由詩2*11/4/27 1:44
radiating pain自由詩1*11/4/22 21:39
草食人間は太陽の夢を見る自由詩0*11/4/21 2:39
雨に踊るものたちは皆、笑っている自由詩3*11/4/15 14:11
ぷらちな自由詩6*11/4/12 0:45
硝子は大人になる前に散る自由詩1*11/4/9 1:24
さみしいお昼自由詩4*11/4/5 0:18
自由詩0*11/4/3 0:42
リライト自由詩1*11/4/2 1:05

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