君は絹ごし豆腐のファンだったね

僕は木綿のほうが好きだよ


話しかけると


どうして
木綿のほうが好きなの


君はふり向いた


コロナの時代は
何が起きる ....
冬の檻のなか
白一色に閉じこめられて

どんどん貯まった
色彩たちのエネルギー

春の息吹が
その導火線に火をつける


フキノトウで始まった
ささやかな爆発は

淡い
新 ....
極寒の世界から
春の視界を切り開く

早起きになった
暖かな陽光が

まだ固く閉じている

桜のつぼみたちに
語りかける


さあみんな
もう春だよ

今年は大雪で
ウ ....
一年中買えて
値段も安く

飽きの来ない美味しさ

やわらかくて
歯の負担が少なく

栄養豊富な
すぐれもの

一本づつにわけてから

一本ごとにアイラップを使って
包み込 ....
人間の記憶というものは
とても不思議なものだ

記憶のふるさとを探しに
人間の体のなかへと旅にでる

(脳への旅)

おおかたの記憶は

脳にある記憶の倉庫の
無数の抽斗のなかに ....
そりゃあ
ガトーショコラのほうが
おいしいでしょう

もちろん
ザッハトルテのほうが
豪華でしょう

でも
毎日食べるとなると
チョコパイさ

値段も
パーティーパックを買え ....
春一番が
誇らしげに吹き荒れて

木枯らしはヒューヒューと
三日天下とあざ笑い

季節の戦が始まった


春一番は

冬将軍の
連戦連勝の疲れをついて
ひと暴れ

煙突の ....
天空に浮かぶ

たっぷりと水蒸気を吸った雲が
雪ん子坊やたちのお母さん


その灰色の
スポンジのような子宮のなか

寒気の栄養で
すくすくと育つ雪ん子坊やたちは

やがて成長 ....
一晩で
家をすっぽりと

覆いつくしてしまう
恐ろしい豪雪

豪雪のことを
白い悪魔と呼ぶらしい

悪魔は人と太陽を
欺くため

無垢な白という色をまとい

よくみると
 ....
かってに窓をたたく
うるさい木枯らしたち

寒波がいったい
僕に
何の用があるのだろう

ヒューヒューと
何かを叫ぶのは

よほどの事が
あるに違いないけど

ただでさえ眠れ ....
証----------あかしとは
なんて残酷なものだろう

人は人にあかしを求め

人はそのために
命を落とすこともある

自然は
あかしを求めることはないが

人にあかしを与え ....
あきれた事にこの違いを知らずに、多くのCDなどがK297B
とK297bを表記している。かくいう私もこの違いについて
は最近知ったので、他人を責めるつもりはない。詳しく
は下記参照。

ht ....
雪下ろしの雷が

ゴロゴロゴロ
ドカーンドカーン

進軍ラッパが
鳴り響き

冬将軍さまの
お通りだ

大雪強風従えて

日本全土を
占領し

人間どもを
蹴散らすた ....
秋の名残りの
ひとしずく

庭の木に

ひとつ残った
もみじ葉の

夜露に濡れた
別れの言葉

そっと
グラスを近づけて

琥珀色の
芳醇な香りを
楽しみながら

 ....
ふたりだけの世界があったなら

そんな世界があったなら

なにもかも
すててもいい

いのちさえも
すててもいい


ただならぬ
お言葉に
ふれたとき

そんな
お覚悟 ....
ぼくの名前は
姓は閑で名は散
フルネームで閑・散といいます
よろしくね

ぼくには悪友が二人いて
名前は
姓は感で名は染
フルネームで感・染と

もう一人
姓はコで名はロナ
フ ....
小春日和に
恵まれて

やわらかな
陽射しが

晩秋の街にふりそそぎ

季節のリレーも
ひと休みする頃


さくらは花よりも
紅葉のほうが
きれいよ

といっていた
 ....
YES  YES  YES

無のなかを
のぞいてごらん

NO  NO  NO

何かが
うごいている

OUI  OUI  OUI

そっと
耳をすますと

NON  ....
不眠で
記憶を整理できないと

死ぬことも
あるらしい

眠ったら

脳は
その日の記憶を
整理して

記憶の倉庫の
いろんな抽斗に
しまい込む


昨日
久しぶ ....
水を吸って
重たくなった

スポンジのような

どんよりと
ひろがる雲


北国の
曇り空は侘しい

落ちてくる
雪は
雲の涙の粒のよう


となりで読書しているきみ ....
晩秋の北国の

大空を舞台に

しぐれ、
みぞれ、
濡れ雪と

三変化する水の舞い


秋雪を
飽きもせず
眺めてる

きみのうしろ姿が
愛おしい


コーヒー淹 ....
パンデミックの
渦のなか

幾百万の
命が消えて

幾百万の
星が生まれた


あなたは
はるかな宇宙で
星となり

暗闇を照らす
光を灯す


世界中で
あなた ....
10月も終わりが
近づいて

4000キロの彼方から
友人たちが
やってきた


V字飛行の編隊を組み
翼の力だけで

太陽と星と
地磁気だけをたよりに

北風や
ジェッ ....
寒いから
嫌だといったのに

晴れた日は
まぶしくて

きれいには
見えないよ

という
きみの一言で

傘をさしての
もみじ狩り


秋雨の
生地に織りこまれた
 ....
少年は
今日も野原を
かけめぐる

思い出を
さがしても

過去を
さがしても

見つからない

行方不明になった
秋をさがして


まだ幼くて
何もわからず

 ....
朝焼けの
山々の影絵が
くっきりと見える頃


太陽はいまだ
地平の彼方に隠れ

鳥たちのさえずりが
かすかに響く


煙突の煙は
遠く
垂直に立ち上り

夜の薄暗闇が ....
羽をなくした蝶が

枯葉舞う
公園の片隅で
死んでいた

寂しくて
切なくて

思い出す
風のなかに消えた初恋


春の
さわやかな風のなかで
出逢い

夏の熱い風 ....
かぐや姫が月に帰った
日本最古の物語は
語り継がれ

いにしえの人びとは
みな

月に住む人たちを
信じ

その恐ろしいまでの
力を知っていた

今の世は

信じる者は
 ....
台風の熱波が収まって

扇風機を押し入れに
仕舞い込み

エアコンに
カバーをかけて

ガスストーブを
セットする

なんて面倒なんだろう
夏の終わりの大仕事


一度下 ....
愛情は
お母さんの微笑みで

叱るのは
お父さんのめっ!と
あっぷ! でと

いつもは楽しい
毎日が

コロナのマスクで
様変わり



お母さんの微笑みが
わからな ....
st(384)
タイトル カテゴリ Point 日付
木綿豆腐讃歌自由詩421/3/8 3:54
色彩のダイナマイト自由詩521/3/3 9:51
春の視界自由詩821/3/1 5:48
バナナ讃歌自由詩521/3/1 3:40
記憶のふるさと自由詩321/2/26 4:19
チョコパイ讃歌自由詩921/2/24 5:29
季節のいくさ自由詩221/2/22 4:10
雪ん子坊やたちの大冒険自由詩421/2/17 8:56
白い悪魔自由詩221/2/3 7:20
寒波の訪問者自由詩521/1/31 10:16
自由詩321/1/25 7:14
K297bとK297Bの違い散文(批評 ...221/1/23 6:58
寒波襲来自由詩420/12/15 11:12
秋の名残り自由詩620/12/3 14:12
プリンセスの憂鬱自由詩420/11/23 3:14
姓は閑で名は散自由詩320/11/19 9:39
晩秋幻影自由詩320/11/17 12:00
無のあこがれ自由詩620/11/9 4:01
夢の抽斗自由詩420/11/7 4:11
天使たちの羽化自由詩520/11/5 7:16
クリスマスの幸福自由詩220/11/3 10:07
宇宙に星がある限り自由詩220/10/31 5:28
4000キロ彼方の友達自由詩420/10/28 6:53
秋みぞれ自由詩520/10/26 4:10
行方不明になった秋自由詩420/10/24 6:47
天空の青さに火をつけて自由詩220/10/22 3:47
コスモスの咲く頃自由詩220/10/21 4:00
月に住む人自由詩220/10/18 14:05
面倒くさがり屋は風邪をひく自由詩020/10/9 3:06
顔半分の大切さ自由詩120/10/5 10:14

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