ドラマは想像力で成り立っており、
想像力で演じられるドラマが、日々、山脈のように連なり、
昼夜、〈者と者〉、あるいは〈者と物〉との谷間をせっせと渡っている
そのたよりないゴンドラの往復を、多彩な ....
冬の雪よりも深い、春のかなしみを
憂えるあまり、咆哮も彷徨もせずに、
ただ、ひとり揺り椅子に眠っていたのに、
彼女はとつぜん、

頁をめくるように、
眠りから解かれた。
カーテンの向こう ....
開放もしないくせに、閉じ込めもせず、
何が望みなのだ、世界よ
どうしろと言うのだ、世界よ
燃え上がり、高く、高く登れば、
汗すらも雲の如く氷つくのだろう、

凍えながら泪とともに地上に堕ち ....
どうしてそんなに、大きなお口なの?
赤いずきんの少女は尋ねた。
それは至極妥当な疑問だった。
ペローならば、ぺろっとイカレ、グリムなら助かる運命の、幼気(いたいけ)な少女を、だが、もっとハルカニ ....
・0次元/
位置だけの、目に見えない〈点〉
絶対座標の位置だけが明確な〈 〉
ドコニと問えばはっきりとココニと答える
でも、姿は見えぬ
片思いの世界


・二重螺旋/
反平行の真逆な ....
黒いサングラスをかけたカンガルーが、ライフルで狙ってる
その陶器製の、白くなめらかな母韻は、
ゴムのような口唇から何度も、何度も、
繰り返し発射されるから
執拗な子守唄に、もう寝付けない夜の― ....
(一行詩集/  ハァモニィベル「一行の夢」 )


          【一行*夢】
             *

一行の人生が、いま、谷底へ向かって続いている。突然、愛という文字が、両 ....
人は人生を

 (因果因果)と

   押して行くんじゃなくて

 (果因果因)と

   押され続けて、

 生きてゆくような気がする・・・。
フェラーリのような女が颯爽と乗込んで来た時、電車内は満席だった。

   *
女は、妙に似合う黄色の吊革を掴んで立ったまま、彼女よりちょっと薄紅がかった、シャア専用といった感じの、携帯電話を取り ....
どんなに横を向いても春が微笑んでいる ポエジーが何色なのか、オレは知らない。

何色のポエジーをお前が欲しがってるのか、オレは知らない。

〈詩情経済〉の鬼市では何色が光り輝くだろうか

沈黙交易のむこう側で、

お前が静 ....
http://mb2.jp/_poem/276.html#S1278
メビウスリング4月の読書会、参加者の皆様へ



 4月の課題詩を書くため、私が選んだ色は、
             ....
局所的に覚醒がくり返されるボロボロ
愛されたがる女の計算したがって聞かない
塗り潰した美の奥底で
折詰にされ、お土産になった溜息が泡立っていた

残虐は過去と未来との境界を袋とじしたまま
 ....
彼女は毎日散歩することにしていた。
おもいがけなく、風の強く吹いたその日、坂道を登り切ったところで
風に語りかけられた樹のように
彼女はざわめいた
そこで傷ついて死んだ小鳥の姿を
見られてし ....
聞こえるだろうか? 一枚の、

絵画が

まるで、狂喜の

舞踏会 そして 夜のしじま

戻りなさい  

描くように 描くように 

微笑みを浮かべながら

描くように
 ....
世界最短の詩が何であるか、皆さんはご存知だろうか。

恐らく誰もご存知あるまい、と筆者は思料する。したがって、この文の最後にもういちど、皆さんに同じ質問を投げかけるので、以下の記述を読んだ上で、あ ....
 窓の外で詠う小鳥たちの可憐な魂の囀りに付き添われて夕陽が、いま、音と光といっせいに、開け放った窓から目を細めたくなるほど染み込んでくる。西欧風の苦い焦茶で統一されたこの書斎の奥のほうまで、燃え潤んだ .... 愛すれば愛するほど 
君が苦しそうで・・・
なのに ぼくは
止めることが出來ない

突き刺したぼくを
包み込むきみの 温もりに甘えて

このまま
君に 吸い込まれながら

この ....
夕闇の部屋 風がカーテンをそよいだ時

その影から 一人の白い女が突然あらわれると

英詩の邦訳は興を削ぐから嫌いなの

そう語りかけて まるで意味あり気に 背中を見せて振り向きざま 消え ....
  毎日、何十個もの隕石が地球に向かって降ってくる。1cm足らずの小さな星屑が、地球衝突以前に大気中で燃え尽き、それが恋人たちが見上げる夜空をロマンチックに駆けながら流れ星になる。
  そして数年後 ....
時が降りしきっていた

黄昏の公園にはベンチが一つあり
そこにずっと座る
一人の老人の頭の上にも
白く降りつもる


飛んできた蛍が、
燃え尽きてその膝で眠ったときにも 
 ずっと ....
めざめると
 あたまが
  ひらがなだけになっていた
 このままでは 
じょじょおがない

いやいや
 そんなことはない

   〈はるのためいき〉

 ほら


ひらが ....
ひらがなでいえない〈いかり〉の
まっすぐなほのおが
うつくしいめのなかでもえている


さからってはいけない〈ちから〉の
ひんまがったろうやで
くさりきったやりくちにもだえてる


 ....
僕を待っている君を 僕は待っていた

君を待っている僕を 君は待っていた


待ち合わせの時が 何かに押し流されず

待ち合わせの場所が 破壊し尽くされなくても


もともと ぼく ....
詩ちゃんねる

イソップ物語をモノ語ろう!!


1:汚れちまった名無し---2015/02/05(水)
イソップ寓話で一番好きなモノは何だ?。。
さあ、来い!

2:心臓の涎れ-- ....
最近彼女が奇妙なんです
頬の肉をくれと、頻りに要求してきて

ウンザリだよ 謎の持込みは
因果ってやつか ホームズの末裔の

何だって?頬の肉?

ホントは執拗な愛情が満更でもないんだ ....
           作者を眠らせ/この頁の余白に/雪が降り積む

































 ....
街を歩くと背中ばかりだという
マッチ売りの少女が死んでいる通りを過ぎ
崩壊したまま放置された幸福の王子の像の前で待ち合わせしてる
みにくいアヒルの子のように{ルビ悄気=しょげ}てるお前が{ルビ愛 ....
   雪が降りしきる 雪が降りしきる

      雪が降りしきる 雪が降りしきる

おれを除いて 皆の上にだけ 降りしきる

なんで こんなに 寒いのだ



     雪が降り ....
ハァモニィベル(196)
タイトル カテゴリ Point 日付
霧の中で眠る羅針 〔ソネット〕自由詩1*14/5/4 8:49
春のかなしみ 〔ソネット〕自由詩3*14/5/3 13:23
愚者ノ眼のソネット 〔ソネット〕自由詩2*14/5/3 13:14
赤から青のメルヘン自由詩4*14/4/30 16:08
存在可能な別セカイ自由詩1*14/4/30 16:08
わけがわからない程自由詩3*14/4/24 6:57
一行の夢自由詩3*14/4/23 3:01
【短詩】因果自由詩2*14/4/23 0:39
繋がる赤い糸自由詩3*14/4/15 19:35
【自由律】春1俳句1*14/4/15 3:01
ウルミシュ【潤朱】自由詩3*14/4/14 15:35
メビウス4月の読書会資料(1)おすすめリ ...1*14/4/14 2:33
ボロボロ自由詩4*14/4/10 16:18
「詩集」自由詩1*14/4/10 0:31
薄紅の炎自由詩5*14/4/2 11:47
【HHM2参加作品】 世界最短の詩散文(批評 ...5+*14/3/30 16:24
記憶喪失自由詩2*14/3/30 16:04
現代詩の彷徨自由詩2*14/3/25 20:09
 律動自由詩1*14/3/25 18:06
果てしなき鼓動自由詩2*14/3/24 10:23
ソクラテスのアイロニー自由詩4*14/3/12 7:36
降りしきる時の肖像自由詩3*14/3/10 16:43
 春/自由詩6*14/3/7 20:19
 修羅/自由詩6*14/3/7 16:36
ぼくらの悲劇自由詩114/3/7 0:08
アイソポスの忘れ物自由詩2*14/3/5 20:18
 < 謎 >自由詩014/3/5 20:08
いちめん自由詩1+*14/3/4 15:41
もうひとつの童話自由詩5*14/3/1 5:46
雪と雨とぬくもり自由詩014/3/1 5:41

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