{ルビ静謐=せいひつ}な夜空に浮かぶ銀の月

きみの頬笑みを映している
手を伸ばして黒髪を撫でようとした

届かない指先が震える

届かない…

なみだひとすじ
ひとしずく

 ....
凍えてしまう
冬の氷噛み砕き
吹雪く響き横殴り

本当の愛を待ってる
屋根裏部屋のフクロウ

あるもの在るノ浮き立ち
ワタシ割れる空無に鮮やか
煌めき色付くヒビキの木霊し

   ....
亡くなった犬が鏡の中から
わたしを見ている
わたしの手のひらに隠している
おいしいものを知っているのだろうか

名前を呼ぶと返事のように尻尾を揺らす
黒い鼻はしっとりと濡れ
いかにも健康 ....
三つの色、
一つの終わり
声と息が重なり、
いのちを紡ぐ

春、
菜の花が咲き
夏、
青い夜に

秋、
幾度もの口づけ、
瞳に映るのは
紅蓮の炎

めぐる季節と
想いは ....
裏口を叩くものがある
名をもたない
持っていても知る術などない
晴れ着姿の少女の形をしたなにか
扮装と立ち振る舞いがすべてのもの

ほつれていった
むらさきの血のほとばしり
内臓をひも ....
人生とは何か
ゆっくり傷ついていくこと 
人生とは何か
ゆっくり知っていくこと

人生とは何か
目を背けること
人生とは何か
目を背けさせること

人生とは何か
愛さずに愛するこ ....
重心と境界の結び目の死角に戻ると
視界の陰に連筆があるかのように
風もおきない陽に、ただただ温められる背に

絵模様の眩しさ、美しく飾られた香りも血煙の泡となり
かわいたのどを潤すには、ぬめ ....
 


   

 とらえようと 

 猫は


  白い雪  

      黒い雪

  
 人々の街に AI-Chatに 

 雪は 降る

 

 天 ....
あなたが触れていく
すべての傷に
それぞれの痛みがあって
私は悲鳴を呑み込む

どこかで見たピエロ
求婚する女
私を神として畏れる人
仰向けの蜘蛛

私は美しくない
私は心優しく ....
朝起きて血圧をいつものようにはかったら
急上昇していてなかなか下がらないので
初詣をかねた元旦登山をドタキャンした
その後
ワイフが毎日一緒に散歩していた
隣の愛犬が亡くなったと連絡があった ....
長いおしゃべりが終わった後の
ため息みたいなことばののこりかすを
重ねては貼り付けて
歌をつづる

私は夜警
そぞろ歩き
見守り
行為しない
私は抑止力

私の歌は警鐘ではない
 ....
元旦の石川能登に気凄まじあさむ地震報道 
        右往左往で心地無し 思い浮かぶは3・11
水の色の青は透きとほる色、

この色 波立ち在り
川の流れゆたり絶えずに
輪っか輪っかひろげひろがり
岸辺で洗濯する女たち寄り添い、

 感覚される世界を次第突き抜け輝きあり と

 ....
もはや零戦、
向いにたなびく羽根

とおりの母屋
の棚
そっと舞い降り

  終着地

辿りついたのは
       平屋の
     墓地

 置き忘れたもの
    戸 ....
へんな夢
誰にも知れずに
死ねという
誰もが知っていた貴方は
もういない人

残りの人生
限りがあるけど
生きているかぎり
お宅で回転
させてみせるし

特に意味なんて ....
定年退職後Uターンしてから
心の穴を埋めるように
詩らしいものを自然に書くようになった
今では投稿もしている
「あなたののはわかりやすくて
短いからいいのよ」
と知人たちがほめてくれるよう ....
○めでたさも
感じなくなってきた
古稀の元日

○女房と健康
失ってみるとよくわかる
元日の朝

○隣の猫さえも
いなくなると
やっぱり寂しい元日の朝

○今日は何日か
ボケ ....
登場人物  夫──壮年のサラリーマン。
      妻──夫より三歳下。専業主婦。
      娘──短大出たてのOL。

舞台    東京都世田谷区の一戸建て住宅。


(平成二年、八 ....
黒曜の空に
梵鐘を{ルビ撞=つ}く音が満ちている
一年の煩悩を洗い流すように
来る年が平穏であるように
森羅万象に響いている

{ルビ諸行無常=しょぎょうむじょう} (全ては変化するのだ) ....
揺らさなきゃ、待ちながら 揺らすんだ
風に揺れる のを ただ待つのでは無く、

黄白い半月 貼りついたヌメり仄か青く輝く夜空
色付く響き ヒビキと鳴り うっすらこの手触り
限り無き海水のウネ ....
神奈川県立音楽堂の夕暮れ
信濃路のナス天そば
朝の水風呂
鈍行列車の窓
影を踏まれないように生きる
夫婦に理屈はない
何を許して 何を許さないのか
クローバーの冬限定牡蠣カレー
6 ....
茫洋と黒い穴穿ち
虚ろ生真面目に半月抱き
ちょっとした集中持続し
日々生き進んで居る内に
時間、瞬間に永遠を獲得し
炎の紅々と燃え上がる

 この世界、
 この見えるものの内にこそ
 ....
ようこそ、世界。
ようこそ、きみ。 
ふくれるおでこの痛み、

この場所、この時、
忘れないよう、感じるまま、
ぼくは伝えよう、貝殻。
めらうな、めいろうなしぃのめじゃー ....
       地獄を待ち望む。

      ー

にんげんをかえせ と、
 ....
じっと、みつめている、
スマホ
を、
あちらこちら。

/!/

こだまする、
誰もが心に聞く、
きっと。

一円刻みのPOP。
便利な電算アプリ。

知っている ....
生活を切り刻み、静寂をサルベージする、洗練された怠惰を身に纏うものたちのそこここで見かける言葉、段階を踏んで、手順よく並べるだけの…そうさ、実はそれは君じゃなくたって構わない、僕は神様の唾みたいに .... ぶうーん・ぶぶうーん…
まるでラジコン飛行機やないか!
朝晩、うなりやがる血圧計め!

おそらく内なる意思の言葉のほうが正しいとおもう。
目覚めている意識の判断はきまって怪しいほうをえら ....
義母が黒豆を煮ている

石油ストーブの火を小さくして
その上に置いた大きな鍋から湯気と香りが立ち上っている
こういうのをコトコト煮るっていうんだろうな、と
一歳になったばかりの子を抱っこして ....
そうか君が 楽しさか

市に集まる雑踏に 買い出し急ぐ笑顔の中に

例え蟹を買えずとも 除夜の鐘は鳴るのだろ



そうか君が やすらぎか

人も師走もなんのその 猫はまるまり興を ....
ちょっと努力しないと
あなたの詩なんて書けないんだ

女にとって言葉はノロイ
縛り付けるもの、檻するもの、封じ込めるもの、繋ぎとめるもの、

男の未来をぶち壊せる
憎しみを知る僕はあなた ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
La Lunaレタス5*24/1/2 16:56
True Love Waitsひだかたけし424/1/2 15:39
鏡よ、鏡そらの珊瑚15*24/1/2 15:06
3+1atsuch...12*24/1/2 14:51
ウイルスカクテルただのみきや4*24/1/2 14:29
脱線かち124/1/2 14:10
回帰するときにあらい124/1/2 13:20
マケルナ上川ユエン3*24/1/2 12:22
祈り羊飼い424/1/2 10:45
めでたくない元旦ホカチャン4*24/1/2 9:59
夜警 ~Billie Eilishにカワグチタケ...124/1/2 0:43
_板谷みきょう024/1/1 18:08
新年のご挨拶  ひだかたけし6+*24/1/1 16:05
破調ryinx8+*24/1/1 10:03
武者震いするinkweaverとともに足立らどみ4+*24/1/1 9:30
詩のある暮らしホカチャン3*24/1/1 8:48
元日独り言4*24/1/1 7:04
燃える!田中宏輔11*24/1/1 0:04
除夜の鐘レタス6*23/12/31 22:52
詩想56◯大晦日の夜にひだかたけし723/12/31 17:57
年の瀬2023はだいろ323/12/31 17:50
焔の舞台(新訂)ひだかたけし523/12/31 16:22
The First Contact上川ユエン1*23/12/31 15:46
mo-ment2*23/12/31 15:38
%1*23/12/31 15:32
ポエジーの茨ホロウ・シカ...1*23/12/31 15:27
いちおう記述ナンモナイデ...2*23/12/31 14:08
大つごもりそらの珊瑚5*23/12/31 12:40
そうか 君が短角牛7+*23/12/31 12:38
ステップ羊飼い423/12/31 12:05

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