会議室自体、書きこんだことのすくない私なのですが
西日本の詩人さんを集めてみたら素敵かもしれないな
と思って立てました。

わたし自身は
生まれたの山口県 三歳までいました。
育ったのは広 ....
人魚の名前が アリエルだとしたら
膿ばかり見てきた こんなアリエルも 有り得る
膿には 国境はない 
膿には清濁も いっしょくたん
わけることのない暗い世界で
大波小波 ちぢにみだれ ....
『幻肢』(田中修子さんに捧ぐ)

腕を失い
ない筈の腕が痛むかのようで
貴女は 私のフォントムペイン

あのやわらかい声で
今日も 貴女が 歌っています

めかくし鬼さん
 ....
スーパーで売られている無花果はスーパーなイチジクではない
ミルクが切り口から出ていない
それでも ためつすがめつ見る
皮の色合い ふくらみ 同じものは ひとつもない
紅をさしたかのような口が美 ....
 し
       真清水るる作




だれにでも し は、ある
し を、おそれて 
し を、わすれて
そして し を、読むとき
その し が、 いきているかいきたがっているか
 ....
トイレに 貼られた関門海峡の写真
そのくせ 見る事のできない生まれ故郷


「もし そこにいるのなら返事して」母は言う
補聴器をしなければ何も きこえず
わずかに光だけを感知する あなたの ....
草原を 少女が スカートの両端を持ち上げて 
走っていく
いちじくの うすい皮のような
スカートの重み おかげで おパンツまる見え

いちじくの皮を 細心の注意で むく
なかから やわ ....
メゾン・ド・ウジキントキ






●●●●●●●●●●●●●●●ひぐらしの声が 波だ〇
●●●●●●●●●●●●●●くらしの 高温注意報の〇〇
●●●●●●●●●●●●●はしばし ....
この星の何人かは
ちいさめの正方形の紙を見かけると
戦争が終わった後だというのに
戦争のせいで病み 快癒を折り紙に託しながら
亡くなった少女のことを思い出す

紙の角と角を 合わせて
鶴 ....
光に照らされ 透けて見える川底
流線型の魚影が うつくしい
フォーメーション

薄雲が川に陰りを与えると
失われた魚の影
代わりに現れたのは 鱗の煌めく魚たち

わたしは、だれとも 会 ....
私のメールボックスに詩編をくださった方がいらっしゃいます。今年は災害の多い年でしたが、いつも通っておられる教会も被害をうけておしまいになった方から、一遍の詩が私のメールボックスにとどきました。

 ....
死角がない人を全能という
視覚がない人を盲人という
月の裏側に着陸した資格を
死角はそれで狭まったのか
視覚の拡張現実が伸びたと
月に尋ねて見るきはあるか

四角く仕切られた ....
せいれいの かいせい と、囁いていたのはつけっぱなしのTV
それでも、精霊の快声に呼ばれたのだ 海をめざしていいんだよ
腹の底まで真っ黒い私は唇も塩分の味がする生きたままの生醤油だ
生臭い生き方 ....
いかがおすごしでしたか ほんと おひさしぶりですね あなたのことを
得体のしれないエネルギーだという人の話を ほんと何度もききましたよ
人々はあなたに出会うと ほんらいの姿を取り戻すだの心洗われる ....
遊びをせんとや生れけむ
けむけむ遷都のものがたり
たりたりたりぬかたりてるか
あまいみずを きよめたもう

こどもたちが むかしから伝わる唄でお手玉遊びをしている。
おとなたちは ....
そらみれど どぅん
そらみれど どぅん
猫耳の人々が東屋で会議をしている
かれらは起きている時より
眠っているときのほうが会話が弾む
ニャアぢゃなく尻尾で話をしているのだ
音階の高低を描く ....
目が覚めて一番に 口にした言葉は
くちなし
薫り ゆたかな色彩の白
しずくを 湛えた光沢の葉

無垢を 口にするときの ふるえる くちびる
くちなし
きょういちにち なにを はなすことだ ....
即興で詩を楽しむサイト 即興ゴルコンダに 題をwillさんが だされたものです。時間ぎりぎりまで ねばったのですが、時間内に書けたものは私としては不完全燃焼だったのです。すこしは自分に満足したくて、結 .... 【さかくだり】
     
あの懐かしい橋を渡れば
蛙のひしめく道がある
いきものを ころさないように
体が傾むく川下にむかって
足をゆっくりと あるく 

あの懐かしい橋を見下ろせば ....
さいごの さくらが さよふけて
まんげつ まんまん みちている
ほおづきのような ともしびを
つなげて うたを うたいましよう

去ってしまいそうな 桜のいろを
きえてしまいそうな かおり ....
【 ぽつんとしてる 】

石垣に咲いた たんぽぽ
ぽつんとしている
杉木立の山道で 電柱
つん、と 立つ
ガードレールの下に大きくなれないままの大根の花が 
それでも りっ ....
むかしむかしあるところに大正という村で育った少女がいた
彼女は いつしか百歳を超えて
「敬老会に行っても 最近は若いモノばかりで つまらん」と言い
八十を超えている若い衆が ぐっと笑いをこらえた ....
もしも 三人が しゃれこうべになったら
三人は親子だと すぐにわかる 
なぜなら 同じ頭の形してる。 と、言われ
ハチマキ姿のタコの絵のような 立派な おでこを
三つ つきあわせて
婆さんと ....
A

光とパッションで
あい わず ぼおおん
おもわず ぼんぼぼん

三叉路のような枝先に
咲いているのは紙様の花
花の名は みつまたで

なぜだか知らぬが いにしえの人は紙を梳い ....
水面の雲がながれるように
素足で湖の上を歩きたい 
つめたく 人をさす ひとさしゆびのことは 忘れてしまいたい
わたしは くつしたをぬいで はっとする

わたしの あしのひとさしゆびは  ....
線路はどこまでつづくのか
トンネルの向こうに
白い世界が見えるが ちかづいてくると
どうやら画布だ トンネルの出口は大きな世界地図で塞がれている
列車は べつだんなんのアナウンスもなく 地図に ....
新月が穴のように開いている
月が巡ってくることをいのる
いにしえの民のこころもちで
月の定めた晦日の夜に凍えて
聖なる薪としてくべた雑記帳

お気に入りの日記帳が炎と化すあの感じ ....
うん めざめると同時に 自由の女神になっていた
すっくと立ち 右手を挙げ 情熱の象徴を高らかに天に示し
頭の中に声が響いていた「走れ!」

いや、ちょっと待て 忘れられないぢぁないか あの家の ....
走れ! ひんがしのくにのね 群らない夜は
だれもか大勢の中で たったひとり
回遊魚のように 周回する深夜バス
満員なのに みんな たったひとりきり
だれもが どろりととけた目をして
混雑した車内 ....
るるりら(421)
タイトル カテゴリ Point 日付
会議室スレッド
西日本スレッド会議室13/10/20 9:24
文書グループ
るるりらの 即興ゴルゴンダ文書グループ20/8/5
メビウスリンクにも投稿した作品文書グループ15/12/12
食材文書グループ15/11/11
「詩人サークル 群青」るるりら文書グループ15/5/29
投稿作品
こんなアリエルも有り得る自由詩9*23/7/21 15:41
『幻肢』(田中修子さんに捧ぐ)自由詩622/2/2 8:08
いちじく自由詩821/11/10 13:24
自由詩4+*20/10/15 9:59
あたかも 森が海を恋しがるかのように[group]自由詩11*20/9/19 9:54
いちにく 自由詩220/9/14 10:40
メゾン・ド・ウジキントキ[group]自由詩420/8/21 17:54
花束と折り鶴が少しだけ風に揺れる、ように[group]自由詩8*20/8/7 1:10
だから会いたくない[group]自由詩9*19/12/22 10:36
たいふう自由詩7*19/11/30 23:54
まるでシカク[group]自由詩3*19/8/4 11:20
八月の汽水域[group]自由詩3*19/8/1 16:54
本と雨のはなし[group]自由詩1119/7/2 12:54
病葉堆積[group]自由詩5*19/6/25 9:05
猫族の村会議自由詩6*19/6/24 18:09
きっと はなせる自由詩28*19/6/3 1:19
十三夜月のくるぶし /即興ゴルコンダ(仮)に提出したものを改 ...[group]自由詩10*19/5/21 10:22
くだる自由詩16*19/5/8 10:08
それとはなしに[group]自由詩8*19/4/20 0:39
ある春の日  (二編「ぽつんとしてる」「Anemone c ...[group]自由詩12*19/4/13 17:56
かわるもの、かわりゆくもの[group]自由詩819/4/1 15:15
ほね[group]自由詩15*19/3/22 9:28
みつまたカノン自由詩519/3/18 17:28
ゆび 自由詩14*19/1/18 20:54
シティ[group]自由詩4*19/1/15 16:41
新月[group]自由詩6*19/1/9 8:25
自由詩3*19/1/8 18:54
よしっ。いや、ちょっと マテ。 自由詩14*18/12/1 8:49
よしっ自由詩5*18/12/1 8:40
東の国の眠らない夜[group]自由詩15*18/10/21 21:25

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