五時間に一本のバス錆び付いた車窓の外にひろがる田畑


田園のかなたに案山子見える朝わたしも案山子に見えるのだろう


遊ぼうよねぇ遊ぼうよと絡みつく室外機には幾百の蔦


ひとりふ ....
聖書から蝶が飛び立つ何らかの啓示か赤き海の睡りは


ゲシュタルト崩壊ゆびでそっと背に描いて薔薇か麒麟か髑髏


首と肩、腕に背中を病んだ十一月風は止まぬ夕暮れ


切り落とす次 ....
ホメロスを読まばや春の「意味わからん」次女と末っ子はしゃぐ春の陽


カレンダー裏紙争奪戦前夜予定調和に微笑む妻か


近付くなオーラを放つ長女その幼きころの写真の笑顔


お料 ....
{引用=縄梯子少女はおりるどこまでも夢の終わりへ釦は落ちて
                 こもん}



stay to the end of June目の前に降りしきる雨数え終えるまで ....
{引用=無季}

救済の鐘はどこかで鳴るだろう朽ち果てたまま何を祈ろう


防音の音楽室で外見つつ鳴らない雨の音を奏でる


待ち合わせ場所は月面公園で浮き立つ心も足も体も

 ....
青空と巨大な廃墟を胸に秘め光について話す放課後


手放した空がいつしか晴れ渡るようにあの日が頷いている


永遠が一瞬になるあの夏に黒板消しが落ちる瞬間


枯涸してしまったならば ....
降る雪の速度に合ったきみのその寝息に耳を傾ける冬


舞い上がる埃かつては賑やかであった部室で目を閉じる冬


きみどりと黒を混ぜれば微笑んだきみの笑顔も見えなくて冬


ひとひとり ....
真夜中に発光している緑、緑 あの日の電話ボックスはどこ?


信号機変わる直前走り出す少年少女のような青空


古本屋に眠り続ける文庫本 赤子のきみが手にとる日まで


いやらし ....
芋堀や数年ぶりに触れる土


きまぐれに寄り道しても彼岸花


行く秋や蕾が孕む闇光


接近す蜻蛉の羽根の中の空


夕暮れの夢の間に間にユビキタス


月光や ....
魚たち海で溺れるゆめを見て少女はいつしか浅瀬を歩く


青い窓ひらこうとして手を伸ばす祖母を制するそれは青空


Novemberどこにあるのか考える雨が降ってるときの星空


 ....
ストーカー並みに一語を摘み取って紡いでゆくよ夜が明けるまで


「じゃあ誰が世界の中心だと思う?」「大統領とかダライラマとか?」


正解は「時計を鏡に映しても時間は逆行しません」でし ....
きみの名を問わば真夏の太陽が久遠を告ぐるだけのゆふぐれ


ゆっくりとからまりあってくだけちる夏の夕陽と波と恋人

  
れいたんなゆうぎ指導をしているのがあなたからもらったもどかしさのけ ....
{引用=蝶をつくる手がはぐれてしまう
                         簑田伶子}



「ほら、海!」ときみがはしゃいだ時は過ぎ埋め立て地にて描くあの夏


幼さや日 ....
蝉  時  雨  ゆ  め  の  入  り  口  見  つ  か  ら&#1 .... 紫陽花の色が変わってゆく様を観察してるきみに言われて


カラコンをしている違うきみの目に映る無数の紫陽花の色


思い出す豪雨の海辺で見た脚と深い紫いろの紫陽花


六月の ....
その花の名前を僕は知らないが既に時間の問題なのだ


気がふれているのか問われ後ろから追いかけてくる影だと言った


無限とも思える選択肢のどれを選べど逢えるひとこそ運命


 ....
いつまでも聴いていたいと思う歌ずっとリピートしている僕ら


きみがほら、流れ星だと電話口言うから慌ててスリッパのまま


曲線は神の線だと昔々きみから教えてもらったような


 ....
する事もなくて真夜中ぼんやりとモノクロ孔雀を鮮やかに塗る


あの頃は確かに僕ら透明度高くて空も嫉妬していた


閉じ込められていない 朝食は海 ここから遠い僕のはじまり

 ....
{引用=
セーラー服は戦闘服

            相対性理論『地獄先生』}




まばゆいが闇を散らして散らかしてしまえばはしゃぐ子らの早朝


悩むふりだけをしている ....
金髪のショートヘアーのきみを見て今年も夏の訪れ想う


ひらいたり閉じたりしてるきみの目に澄んでる青い亡霊がいる


「失った夕焼け」「再生不可能な夏」朝からネガティヴ連想ゲーム


 ....
幻聴が聴こえる視界がゆがむ・・ガガ・・・剃髪されて気付くナンバー



数世紀後に発掘されてああ、これは何だと問われるミシン



にんにくは嫌いだってさ人とゆう文字を憎むと呼ぶような ....
パレードの喧騒にわかに散ってゆくここから遠いこころを想う



思い出す前のぼくらは幸福で雨雲は必ずしも雨を孕んでいるのだろうか



マタニティブルーできみは海の中ほんと ....
ガラス片きらきら光って散らばって交通事故のような廃園



少年と少女が逃れ身を隠すセイタカアワダチソウのひとむら



抹茶ラテ、おいしい夢をありがとういつでも不安が全財産の ....
Qとゆう文字が好きだよ寝転んでひととき青い果てをむさぼる



チェックメィッ(ト)まもなくぼくははがされる壁の写真のように真死角



球体を抱きしめながら沈む沼ちょうどあな ....
まだ何も終わっていない強がれば僕らは夢に飢えてはいない



青白い五月朝方ふりつづくこころの雨と冷たい茶髪



ころがればもうどこまでもころがればじぶんが地球になるよた ....
ヘイ!般若、おまえのしかめっ面に落書きをしていたガキだった頃



浴室に溢れる涙どんだけの悲しい嘘を喰らったのだぃ?



今さっきあんたと会った夢の中?いやいや夢の中ぢ ....
日だまりに停車してある軽トラできらきら光るホットサイダー



おじいちゃん早く渡りな大丈夫道路は三途の川じゃないから



祝日に国旗を掲げる家なくて家主の世代交代思う
 ....
{dt}mille [0:25:00]{dd}もどりっ
{dt}こもん [0:25:04]{dd}冴えわたってるーw
{dt}本木はじめ [0:25:10]{dd}渡邉さんっ!お願いしますっっ!! ....
{dl}
{dt}本木はじめ [19:15:04]{dd}現フォのみなさんこんばんは!
{dt}本木はじめ [19:16:05]{dd}この後、19時31分より『第6回短歌祭品評会〜第二夜〜』を開 ....
{dl}
{dt}本木はじめ [19:23:13]{dd}こんばんは。現フォのみなさん。
{dt}本木はじめ [19:23:52]{dd}この後、19時31分より『第6回短歌祭品評会』を開催します ....
本木はじめ(239)
タイトル カテゴリ Point 日付
焚き火の終わり短歌318/4/22 21:32
Ghost短歌118/3/18 20:27
或いは家族短歌117/12/2 21:25
stay to the end of June短歌517/7/3 19:33
廃屋で待つ短歌415/10/17 16:39
光について短歌315/8/15 20:05
冬四首短歌014/12/28 3:33
きみから奪う短歌4*14/10/11 17:49
秋部屋俳句212/11/19 13:24
空波短歌012/11/18 0:14
謎Q短歌312/10/18 3:03
千色大儀短歌112/9/18 18:52
庭を散布する短歌212/8/18 1:42
夏風記俳句7*12/7/18 3:24
紫陽花病短歌312/6/23 20:41
紫光錯誤短歌111/11/18 3:49
星屑でいず短歌211/10/22 4:52
沸く短歌211/9/28 3:51
I Care Because You Do短歌310/12/31 20:00
summer'10短歌3+10/8/14 2:20
【短歌祭参加作品】空気の底短歌508/12/19 16:37
今日ここから出て行ったものがやがてデッドエンドの果てからふた ...短歌12+08/10/24 22:17
decadentlyautumn短歌508/10/12 21:15
かたちから逃れるもの短歌508/8/19 3:44
青白い五月短歌608/5/6 17:15
石を継ぐ者短歌6+*08/4/10 0:09
思春季短歌2208/4/5 20:37
『第6回短歌祭品評会〜第二夜〜』その弐散文(批評 ...0+*08/4/4 22:31
『第6回短歌祭品評会〜第二夜〜』その壱散文(批評 ...008/3/29 2:22
第6回短歌祭品評会〜第一夜〜[group]散文(批評 ...1*08/3/24 23:46

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