生まれ落ちた瞬間から
選択の道を歩まされ
自由の名の下
出来すぎた答えを選び取る
そこに自らの意思が存在すると
誇らしげな顔をして
疑いもせず

手にしたものは
求めたもので ....
かたりかたりと音をたて
狂った万華鏡よ廻り廻れ


出逢いの春
交わりの夏
疑心の秋
壊れた冬


色褪せた四季模様は網膜を焼き
僕の零す涙がそっと赤を添えた
雪に落ちた足跡を辿り
君を追いかけた
延々と歩きふと気がつけば
足跡は途絶えて消えて

羽ばたきが聞こえた気がして見上げた空から
雪に混じって一片の羽が降る
そう
君は手の届か ....
静かに奪われる温まり

音も立てず流れ出て

気がつけば先端から凍みて凍みて


張り詰めた空気も

吹き荒ぶ風も

君の笑顔がくれる温度だけは奪えない

心だけが凍みず ....
泉咲れく(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
迷路自由詩009/12/23 21:04
万華鏡自由詩009/12/19 21:28
最果て自由詩309/12/18 21:06
凍みる自由詩009/12/17 21:00

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