そうこうしているうちに
定期券などというものも
すっかり使わなくなったと彼は言い
ひとさし指を使って首をかいた
それで生活はだいじょうぶなのかと私がきくと
どうもこうも
生活などというもの ....
フィドルの音に気付く
まぶたが開かないので
夢か現実かは自信ない
つま先が湿っているし
酒のことを考えてみた


急に悲しくなってしまう
大声で怒鳴りたいぐらい
私は一生懸命だったの ....
コンクリートブロックを敷きつめた街に
私 は裸で腰かけている

見知った声が聞こえたので左手を上げて後ろを振り向いたが
誰もいないのを確かめただけだった

何故なのかを思い出すことは
当 ....
歴史上の人物
そのなかの
最も歴史的な神様
そのなかの
一人に会った

こげ茶色(うすいこげ茶色)の
犬を連れている

犬のことは歴史には
書いていないはずなのだ
神様

犬 ....
ふとももにさわった
てのひらの腹で

ふとももは
その表面に微熱を閉じこめ
そして内面に細かく小さなつぶつぶの 汗を かいた

ふともものことは
忘れていた

まるで絵画のように
 ....
キエルセ・牧(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
バラの花びら自由詩209/6/6 2:37
悲しきフィドル自由詩109/6/2 7:00
風の吹く街自由詩209/5/19 23:55
犬と無死自由詩009/5/18 19:28
美しきイベリコの太陽自由詩009/5/18 18:56

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