創造性も想像力も欠けた者ばかりの波物語
錚々たる有名人が総出で騒々しく煽る造反
看病した人の愛を知っても3秒にて失忘 滑る羨望
大量の陽性者を出して追加された医療の稼働要請
時間と音を隔つ魔法のドアを急いで閉めて
気も靴の紐も緩めないまま
迷い込んだ森を思い返して


あの時 どちらからか
どこかで 素直になって
立ち止まれたらな


濡れて肌に張り付 ....
綿よりも軽いシナリオと
彩りのない映像で
海に向かって歩く度
割れていく海を記録する

無数にそびえるアンテナに
届くことなく墜ちていく

砂の日々、風に流され遠ざかっていく
台風の ....
宙に浮かぶ石畳を、
鼻歌交じりにスキップで駆ける

両手には、憧れだったパピヨンを抱えて

マーブル色の新しい靴からは真っ白な羽根

そうだ、今僕は、天空のスタジオに向かっているんだ
 ....
街角に溶け込んだ
スーツを身に纏っている「クモ」
時折口角を上げ
会話をしながら下見をする

誰が持つ何を狙うか
手に入れたら何処で落ち合うか
見えない道を頭の中で繋げていく

壮大 ....
目の前に広がる居心地の良い景色
私の動きにシンクロして情景が心地よく動く
常に傍にいるわけではない
眺めたいときに現れ、私の心を洗う

十分に心を満たされて
いざ触れたいと思い手を伸ばし ....
いつだって僕等は
当たり前の呼吸を
思い切りしてきた

限りないものなど
ある筈もないのに
知らないふりをして

全ての物は借り物だから
どれも無くさぬよう
ずっと僕等は破壊したが ....
線にならぬ点だけを描いて
帰る星さえ無くしている
コンパスの無い遊泳のような頼りない日々
半無重力の中で足を掛ける場を探して

風波に身を任せた軌跡は
のこの歯のように浮き沈んで
見えな ....
熟れた海に円い波を起こす
だけど小石では何も変わらない

ため息で窓が白くなる
それだけが今を生きている証

折り紙の飛行機 空へ放つ
誰かの指先を待ち続ける

過ぎ去れば跡形さえ無 ....
哀しい記憶を包んで、紫

滑らかで柔らかい膨らみ、紫


愛しい幻覚

永久(とこしえ)に眠れ
文学作品に触れようと思う人は、
知や感情に刺激を求めているんだと思う。

それはきっと、旅に出て、
見たことのない景色や
懐かしい空気に出会いたい感情に似ているんだろう。

その恐らくの ....
椅子の上、ゆっくりと揺られて
止まらない時計の針を眺める
覚えているはずのない揺り籠の
寝心地を、なぜだろう思い出す

初めて綺麗な心を取り戻せたとき
記憶を旅するストーリーが目の前始まっ ....
溢れ出る感情が、心のキャパシティを超えそうになったとき、

言葉を綴ることで僕は僕をコントロールしている。



そして、その感情は、幸せや楽しさというよりは、

怒りや絶望といった ....
締切があるから、
今取り組んでいる作品と
より深く向き合えて
より素晴らしい表現を生み出せるように
 
人生の終わりを悟れば、
今目の前にいる人と
より深く向き合えて
少しは優しい人間 ....
「あの日から運命が変わってしまった」

そう嘆く人がいる。

「自らの努力で運命を変えるんだ」

そう意気込む人がいる。


運命ってそんなに身近なものだっけ。

僕は、思う。
 ....
愛想笑いで過ごした昨日は可哀想だ
そんな反省を笑ってる

感傷的に慰めてくる君も結局不干渉
そうさ僕は「対岸の人」だね

抱えきれない想いを綴って
折り畳んで君の知らない僕を脱いで 
 ....
​走り始めは正しく人の言う通り則り
既に敷かれたレールの上をただ進ませていただけ

枝を増やし続け 実現できた妄想と構想
十秒間目を離した綾取りなら網目が複雑化

毒を吐かないのは 時間( ....
積もる雪と向かい合えば 白が僕を反射して
シャボン玉の底のように 過去の色が渦巻くから

そう、夜を明けて、また光が
新たな命照らしていくように 閉じた瞳開けて

生きる記憶
雨に降られ ....
体から

放たれないまま

葉月の祝言
愛するものを愛するだけの時間も無いから起こした夕立ち


重力に素直に流れゆく川を
触れればその水は新しい

雅印が拒んだ、なぞっただけの文字
額縁が冷めた目で見ている絵

今日は何 ....
僕が空白ならば時間は通り過ぎる
首元を擦り抜ける絹の滑らかさで

 例えば陽の光が円を描いた日の
 夜空に煌めいた美しい光も

 瞬きの間も世界は動く
 次の季節の前に今を残して
 風 ....
良くない話が心に棲みつきスイッチを押せば
遠慮もなく増えてくから 見えない鎧になっていく

時計が壊れるほど速く永い黒も
宇宙に憧れるくらい重たく深い青も

少し立ち止まって時間(とき)に ....
​ドアを開けて微睡みに逃げ込む
光も眠っている夜中と朝の間に

環状線に揺られ運ばれる暮らしも
同じようにひたすら円を描いている

「生きる意味を探す旅」なんて特別じゃない
毎日を未来に ....
翼に合わせて巣を造って
力に見合った高さで飛べ

光らぬ石を磨き続ける
それは至極不幸

「心が向かう方に行け」って
勝手な足で背中を押された勇気で
怪我をしたことはないかい

誰 ....
一、方法

いつも使っている水道で手を洗う
思った通り今日は水が冷たく感じる

いつも聴くお気に入りの歌を流す
思った通り今日はその歌がスロウに聴こえる

日常と違う蛇口をひねれば
 ....
​もう少しで手が届きそうな光でその目が眩んでる
申し上げ難いけれど それは星の様に遥か彼方

妄想だけで生きられたなら幸せだね
儲け話はフィンガーボールで手を濡らしてから

「もう一歩」の ....
​愛想無かった白いこの部屋の
窓辺を好んで佇んでる君は
「構わないでいい」と強がってるけれど
冬の寒さが少し苦手で

返事がなくても会話続けてる
離れていてもずっと考えてる ほら

こ ....
土の足跡から無限に伸びる手が生える

一秒経過するごとに握力が一グラム強くなる

いつか足を捉えて光へ進むことを妨げる

振り返ると土はいつしか沼になっていた
例えば、東京にて生まれ故郷のお土産が売られてて懐かしく感じ、
同時に、その売れ行きが芳しくない様子を見て少し淋しさを感じ、
同時に、思い出を他人に侵害され過ぎていないことに対する安堵を感じ、
同 ....
傍にいてくれる「君」がいない僕にとって
この体を歩かせてくれるのはやっぱり歌でしかなくて
その歌を奏でてくれるあなたが「キミ」ならば
その答えは「歌であり、キミである」だろう

この途のその ....
邦秋(159)
タイトル カテゴリ Point 日付
波物語自由詩1*21/8/30 12:49
グラデーション自由詩121/1/31 9:36
自由な火の鳥自由詩4*20/5/29 9:39
無限に広がる外の世界自由詩2*20/4/24 18:57
クモ自由詩2*20/2/10 17:32
蜃気楼自由詩1*20/2/2 9:09
普通の星自由詩1*20/1/16 21:51
ふわふわ自由詩2*19/12/25 0:13
開花自由詩2*19/12/20 18:54
夢紫自由詩4*19/12/13 23:04
言葉の旅、「良い」のボタン自由詩3*19/11/26 17:38
僕が眠りについた後は自由詩3*19/8/23 23:15
幸せな人生自由詩1*19/4/21 15:57
締切自由詩2*19/2/22 9:54
運命自由詩4*19/1/19 9:07
六時の冬空自由詩3*18/12/30 10:06
21.4世紀自由詩1*18/8/27 12:39
浅き悟り自由詩4*18/8/20 12:19
未練川柳0*18/8/4 23:49
ユウダチ自由詩0*18/8/3 7:47
砂と雫自由詩1*18/7/11 12:16
光合成のうた自由詩5*18/7/8 16:48
雨が降らない空はない自由詩2*18/6/26 17:23
多分、これが真実自由詩2*18/6/22 12:29
熱を帯びる自由詩1*17/5/18 12:21
モウ自由詩116/3/7 12:00
窓辺に佇む静かなアロエ自由詩316/2/23 15:19
足から手自由詩1*13/9/18 13:00
こころ自由詩1*13/5/15 12:59
語るのは自由詩1*13/2/5 7:15

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