スモーキーカラーの空の中
手探りで引き寄せたのは
淡い溜め息



苦みの走った粒を
マグカップに3杯ほうり込んで
沸騰前に止めたケトルの体液とドッキング



こんな不愉快な ....
何故だかこの世界は

酷く居心地が悪くて

沢山の人の中にいると

一人でいるより孤独だった


でも
本当に一人きりになるのは

耐えられなかった



年を重ねて
 ....
きらきらした
ローズクォーツの欠片を
人差し指と
親指で 摘んで
のみこんだ

鋭角に磨かれた角が
のどの内側を抉る感覚と
冷たい異物の下る感触



温かいものはいらない
 ....
一生懸命 呼吸して


僕は 生きてた。


ある時 誰かが


それを 笑った


途端に


息苦しくて


うまく呼吸ができなくなった


うん。

 ....
゛また 会える゛って
言葉をくれた
愛しい人たちは


いま寂しい私に
会うことは無く


日々と空気を無駄に食って過ごす
私には
笑いかけてはくれないの


つまらない ....
今日 久々に土に触り

緑の小さき者どもの生を
存分に絶った


空は嘆きの色に濁り

風は嫌悪の温度で吹きつけ

湿度だけはむんむんと
汗を滴らせた



これはとんだ ....
日だまりの車内で

広がったしあわせの唄

口ずさんで数秒

声の重なる時は

いつも 同じ

お気に入りの

澄んだ高音の

サビのとこ

大体どっちかの声が掠れて
 ....
あたしには欲しい言葉がある

愛してる

とか

宝くじ一等当選です!!

とか

君しかいらない

とか

本当は弱いんだね

とか。



誰もくれないから ....
縁をひとつ

自らで切ろうと思うのです

不安定で平和な木曜日がいいでしょう

草木の青臭い

今の時期がぴったりとくるでしょう

深呼吸をしても

溜め息で押し戻しても

 ....
今日も一日が終わる
「 気がする 」

そんな虚ろな気持ちで
24:00は過ぎてゆき

リセットされた気の時が

ゼロに戻され

また 肥えてゆく


嗚呼

今日もいく ....
私は 自分が存在する理由が分からない。


花びらにしたって、他の花の方が鮮やか。
葉の色と 花びらの色の区別がつかないなんて、みっともないし。


古びたベランダの天井から生えたから、 ....
昼過ぎ

しっとり

水気のある

部屋に散らばった紙の感触

窓の外は

濃い緑さえもぼかす

真雨の国



タチアオイは

潤った その花弁を

桃色の羽 ....
狂ったカーナビ


ラジオのノイズ


シャツの袖口を彩る
油絵の具のシミ


灰色の街


2人であけた黒ビール


渇いた空気


狂声


じっとり汗 ....
白い 錆びのういた手すり越し

朝靄の街

夜霧の街

昼の活気に霞む街


霞んだ先にあるものは

山の端をなぞり駆ける
列車の こだまする様な
警笛

秋を乗せた枯れ ....
即効性のあの薬がさ


なにより
馬鹿売れしてる時代



ボサッとして
ゆるゆる効いてくる君の声はさ


あんま届かないんだ
見落とされちゃうんだ



だけどさ
 ....
グロッキーなテンションで始まった火曜は


俺のまともじゃなさを周知の事実って型に収め



ペタリと肌に吸い付く 右肩の破けた黒いソファを


身体と気持ちに密着させた


 ....
あまりにも物悲しいな、 と思いました。



すすきが潤いのない身を擦らせて嘆いております。
彼らはあんなに集っているのに 何を嘆くのでしょう。
あんなに柔らかな太陽の枯れ色を身に纏って  ....
ローザ(17)
タイトル カテゴリ Point 日付
10月10日自由詩109/10/10 22:52
人間オンチ自由詩109/5/31 13:41
罪悪感自由詩009/5/23 22:31
呼吸下手症候群自由詩009/1/30 23:56
はじめまして、タダイマ自由詩009/1/26 22:35
草むしり自由詩009/1/23 0:37
もったいないおばけ自由詩009/1/21 1:11
愛の無い部屋の隅で自由詩209/1/18 22:37
ブルゥから白自由詩309/1/17 0:15
そんな気がする自由詩109/1/16 19:38
逆さに咲いた草色の花自由詩109/1/15 10:50
雨の国自由詩309/1/14 2:31
Prosit自由詩109/1/12 21:58
自由詩109/1/11 21:30
白い息自由詩009/1/9 0:01
オタカラ自由詩209/1/8 1:19
不可視光線自由詩109/1/6 11:50

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