遠い場所にある希望は劣化して金をつくる
逃げ遅れた肉体の悲鳴は劣化して誰にも聞こえない
言葉で愛を語れるなら詩人はすでに存在しない
美しい空はまるで誰かの比喩に感じ憔悴でのどが渇く
 ....
モアイ像の愛が初めからこの世の中だけを作り出しているという
陳腐な事実に偉い神さまが言った「ロン!」

その内容なりを本に纏めて売り出そうと思ったら
原稿用紙8枚分になったので、出版社 ....
ベビーフードの日々

ビスケット風の吹く肌色の体温ビスケット
夜の無自覚でいい加減な奇跡の爪痕

空想上の月の瞬きに立ちすくみ
月光は枯れ葉に無限に朝露を宿す光点作る

沢に転落 ....
ずっといたい

君の興味を乱暴に触る
君を敏感に関知する
乗れない雲が冷たく広がる

恐怖は熱い人肌空気のにおいがする
遠い日付 新しい言葉
固まったガムシロップを君がふくむ
微弱な ....
パナマの肉

すぐに明らかに刑務所からこぼれ落ちた慟哭は
君の優しい気持ちなど汲まず
鈍重な赤土を砂塵が痴漢の性欲まま蹂躙し
熱波の源まで絡げ運ばれゆく

通り過ぎる汗のタンクトップを張 ....
無題遮光の夜

見回しても、夜は遮光の空間
日明かりの推進力は彼の地のオーロラ
犬歯に唾液映える虹の渦巻きにトドマる
蠅の羽音は次元を越えた悲鳴か私の瞬き
妄想は知れぬ運河に堆積するが、
 ....
新しい世界へようこそ四次元列車がお前の頭を横切る
この世の紐はすでにがんじがらめ明日か明後日で死ねばいいのに
枯葉敷き積もる形 君の欲望通りの曼荼羅のようにひるがえる
人生ゲームは息が詰 ....
家族で夕食時にマグロの刺身が12切れ出され
 それに醤油をつけて食べるのが
  キチガイ沙汰に見えて家を後にした
 
斑は肉を冷やす吹雪の真夜中を彷徨き
 月光の木漏れ日が唯一の動力 ....
目の誕生の初めては、黒い蠅の祖先
赤いデストピアが映り混む黒い瞳
破裂してステンドグラスに黒点を付着する蠅と蠅の透明な羽を見た少年は
それを銃弾だと思い、次の日戦争ゲームをする場所に決め ....
ほぼ何もせず、ベッドでゴロゴロしながら
ひたすら様々な観賞。

第三のビールよりも
安ワインの方が経済的なんじゃないかと考えた。

ため息や罵倒や夫婦喧嘩が金に換わるならば
幾らでも絶望 ....
鉛の弾であれば事欠かない 


参観日の次の日に
母は死んだ
細胞状のカーディガンを毎日のまま
地肌に飾り夜の町へと降下するママ
時が経つに連れそんな雰囲気が
僕のマボロシの1パーツと ....
日常。

私の航海は5人。
家族が5人、でぼくは生きている。

暗闇に
白い一本のラインが見える。
それは
隙間からこぼれる光だ。

こぼれる光しか、
光と認識し ....
木枠の純粋な匂いの内部に原始的なストロボの衣擦れを伴い
カラフル挿入を楽しむ彼
平衡感覚と投射されたとろける日差しの帯域に触れて
銀色のシェル纏うリズミカルが爪を置き去りにした水浸しで
 ....
午後の
真昼の
中古車センターで犬笛が目眩く
それは悲鳴であった

困窮に喘ぐが
週刊ジャンプを思い出して
1秒で忘れた

サラ金で何かを借り
女と待ち合わせをした
それは自 ....
2006年「ライブ寛とふきたのヤーヤードー!」
前座コスモス、ボーカル千葉の雑感
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
幼稚園の頃、家の庭に咲いたヒマワリと背比べをした。

母親が庭いじり ....
遺書を書いたインクが精神で飛び散るから
それのみで認識できる地平線にまで
乾いた吐瀉物、虫のように
フーアーユー?這いずった

15年前だろうかアスパム近くのテレクラで
処女の娘と会ったな ....
知らぬ盛り場の暗闇で
合金が茹だり少女の吐息を赤く待つ今夜
古い毛皮を人毛と取り違え
それは
それでも良いのだと電灯の下で上手くくすむ古母
切れた人毛から吹き出す液体を照らす太陽は
常 ....
よるがしった

よるとしった

したのだいのたいこ

よるがしったの

こうえんで
すべりだいであそんだ

こうえんで
きてぃーちゃんとあった

よるがしった

しった ....
世界のブローチ

世界が放つ冷光に吹き出る春の吐息
肩車の子は宇宙に近づいて気圧を拭う
あたかも十年後には
食卓のゴムの木と同じ高さで発育する命実のように笑い
明滅を繰り返す盛り場の暗黒を ....
移動

犬ぞりのシートで君の内部の事だけ考えてたよ
吹き上がる雪原 重く撓る冷却の彼方で
恐怖の扉を開けろ君の悲鳴が世界を
溶かす全ての化身を振り向かすから

犬は撃ち殺せ!パララパラパ ....
ろしあ

3回目で火のついたタバコ
煙を体内に流し込み
遠い過去の知らないときにすれ違った車体と ....
「青森駅にプラスティックの自動改札
 ホームには漁場の腐臭だけが立っている。

 手段は目くらまし
 本質は常に命の匂いだけがする。」
花とミクロ

糸的に蛇の祝福を
閉じた空間で受け取る
アザラシの膨らむエロティカを覆う空白の空で
人の型どりを抜きたがる唯

ミスアメリカの笑顔のみで
無理矢理快楽を捉えようと試みる知 ....
都会で飲み干すレモンティーの味は
遠い昔に知った苦い夏の香りがした
冷えた手のひらを何度も拭いて
汚れていない事を何度も確認した

もしも世の中の全てが
黒く
艶めかしいハンカチ ....
テレビショッピング司会者すべてのTシャツ
サイズは誰であろうと完全にエスで
月夜のアスファルトに彼ら彼女らの
適当な肉片を放置する。

太陽と借金で放熱するスライム牙
想像のみの中 ....
三部作

「占いの」 
アンタ死ぬね!
日記見られて死ぬから
もし多数決あるなら
隠す方に手あげるね
ミンクは身につけない方がいいね
科学者に抱かれた方がいいね
女のビーカー持っ ....
沢に野バラ

ぬるい風の吹く肌色の体温
夜の無自覚なアイラヴユーの爪痕

空想上の月の瞬きに立ちすくみ
幼児の髪は砂まみれで
月光は枯れ葉に朝露を宿す光点作る

沢に転落した車から0 ....
知らない鳥がさえずる日々
それはまったく猥雑に響き
混雑する津軽の店内に
どうでもよい配置をさらしていた。

昼間、
どんぶりを積んで厨房へ持って行くときに
滑って転んだ。
白いどんぶ ....
光アレルギー
シンメトリー標準的にうつ

常に、こぼれ落ちる血液のように
害虫が
熱風に舞い、撹拌され
私たちの肉体に被弾し続ける日常には
何の特徴も見られなかった。

それは完全に ....
生まれ変わったら何になる?

カイリ(娘5歳)を連れて業務用センターというお店へ買い物によく行く。
仕事で毎日漬け物を使用するのだが、この店が一番安いからだ。
カイリは店内に設けられた100円 ....
瓜田タカヤ(92)
タイトル カテゴリ Point 日付
ファック!母乳戦争自由詩010/6/29 1:52
インモアイ自由詩110/2/4 3:46
ベビーフードの日々自由詩110/2/4 3:24
ずっといたい自由詩210/1/14 17:16
パナマの肉自由詩009/12/29 0:24
無題遮光の夜自由詩109/11/26 23:59
溺れ仕掛け/pファイター自由詩109/3/28 1:59
コロコロ/眼の誕生自由詩209/1/18 2:06
ディストピア。眼の誕生!自由詩009/1/7 7:02
ベッド自由詩208/7/21 0:19
鉛の弾であれば事欠かない自由詩108/3/8 2:02
いらない自由詩108/2/4 4:18
湿原尖自由詩208/1/30 2:38
この街のすべて自由詩007/10/27 20:04
紙のクリスマスツリー/2006年のライブレポート散文(批評 ...207/10/9 2:57
未来自由詩007/8/6 1:58
灯す自由詩407/5/29 2:51
よるがしった自由詩107/4/22 1:12
世界のブローチ自由詩407/4/14 9:50
移動自由詩107/3/26 4:17
ろしあ自由詩006/8/14 4:47
本質自由詩006/5/27 2:20
花とミクロ自由詩306/4/9 4:53
ホワイトあうと自由詩106/1/3 5:06
命を乱暴に触る映像は金か洋服を積み上げる自由詩205/12/3 3:58
三部作自由詩205/10/30 2:09
沢に野バラ自由詩205/9/21 4:27
小鳥語自由詩305/9/4 2:47
太陽を触り太ももが振動する自由詩405/8/14 3:03
生まれ変わったら何になる?散文(批評 ...1205/6/15 3:38

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