舗装もされていない 真っ赤な道を 青吐くように歩くのは
ゆらり列車に轢かれた嘘が 肉を裂き空になる現実の前
真っ白な画面に 真っ白な眼に 真っ直ぐになるように 視線突き刺すように
愛を嗅ぐように ....
いつかかなうなら
ゆっくり寝ていたい
お前の膝の上で
誰かを信じる力が欲しい
胸をはってあんたを抱き寄せられるくらいの度胸がほしい。
あんたがそういったように、おれもできることをしたい。
本当の言葉を形にするのはむずかしい
初めてあの人の声が聴こえなかった時の怖さを自分で声にするのは
目をつむれば白い雲がみえて
書き込む文字がへんてこなのは
どこまでも どこまでも いつか届 ....
まっすぐでいたい。
大きく部屋をすいこんでいても あつく灯りをすいこんでいても
同じ壁をみている うわの空の涎が恋しい 壁が恋しい
どくの厚い 雨の冷たい 刺さる一瞬が
よこにいる声に積もるように
一人狼 眼に湛えたパソコンに雲
はしゃぎまわるこえ 横書きに生える花
色のついた画面とあと色のついた地面
空白にいきるほど食い 溝に落ち着くほどにくい
あなたのはどこへいった
ほの ....
白くなんでもいいので紙やものに 血が一滴、ひどく滲むだけで
怖くなる 物怖じしなくなる くれないの闇になる。
足を軸にして回れば、みたことのある夜が必ずくる
ついさっきのように俯けば 目の前に電灯が飛び込んでくる
歩いた先がどれだけ先でも 走った先がどれだけ流れても
晴れる日が いつも夜が打ち消していく ....
本当はしらない
頭も心も臓も手先も夢も理想も居場所も歌も声も理由も言葉も悲しい顔も
だいたい自分のじょうだんだろう。
無限のなかでいきるから 頭のなかが満たされないんだ
青い空が晴れているように みえないように翳してみたけれど
青い空がおちていくように 翳してみたけれど
青い空が天にあるのに 高い音が切り裂いて ....
元気か。
元気でいてくれよ
しあわせってなんだろう
しあわせであるのに
なにも聞こえないでいる
透明なくうかん でもそれは海じゃない
本当の声の重さに耐えきれず どこまで貫いて破いていく
俺の周りで灯りに照らされた音が散らばっていく
そういつも 時計の針を回していくのは 心あるときだけ
愛しあい 殺しあい どろどろに輝く朝は私を忘れない
だから私も あなたを悪になるまで殺して
なにをどう頑張ってもなんともならんけんや
どんなことばも恐ろしくない
あんたとわたしはいつく場所がちがいすぎる。
人間にはああという声が似合う
生きぬく爆発を死にゆく爆発を生きぬく爆発を死にゆく爆発を生きぬく爆発を死ににくい爆発を、生泥濘に語るだけ
オレンジのような冷たい泥濘に青い空が映る
原子力屋上 そこは高い高い光 頭の天辺にこびりつく
縦書きの愛 横書きのあい 今は多分どちらとでもない
オレンジのようなくもの気に音が映る
立てた柱に雲は降り、ためた霜にうるう香り
息をする間もなく朝の空気を飲み込む
死なないでねむけ 両のてのひらで香りをすくえない
浅くなっていく 汚れていなくなっていく 脳みそから真新しさが垂れだして
視界の奥はまっすぐになってしまった
....
うき場のない 激しく働く夜が灯りをもれてる
なにもない電燈を電圧じゃなく人の思考が流れている
かわいい かわいそう かわいい かわいそう
言葉じゃない 暗闇が町を照らしている
歌じゃない ....
あなたの立てた泥にとまって 夜に消える羽になる
乾いた風の甘い粒も たまりに落ちた水になる
そこには誰も映らないけれど そこには色も映らぬけども
ひどく美しい闇になる
瞼を孕んでどこへ目玉を吐き出すのかしら おもたい眩しさ
息をおっていく 矢印の舌が 笑みを湛えて想像のままひき裂く
自慰したい 高い天に 喉をつきだして飲み干したい
息をしたい 息をおっていく ....
すり足へ あまねく滝の 大荘園
高いうたの底から滲み縁ってくるひかりが
もし涸らした地面に眩しさを近づけたなら
私は泣いてしまう
骨の芯を指ごと引き千切って爪が風にとんで砕け散るなら
なんて素晴らしい
おそくひく ....
誰もいなくなった 自分は口を押えていった
なにも伝わらなくなった 土のなかで風が落ちた
なにもいなくなった 毒も電気も吸われていった
ひとつひとつひだまりのなかへ
ひとつひとつひだまりのなかへ ....
とおい
ちかい
夜と夜の間にとはまったままの熱があってさ
おいしくて酸っぱい夜のままにぼたぼたとおちていく
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