役に立たなくてはと
耐熱の
軽量カップで熱い青汁を飲む

市区町村の人口が増えない
労働力にならない
利益にならない
強い言葉を並べ立てても

無駄は人生の60%
水分は人体の60 ....
水が
落ちて 落ちて
       流れて
落ちて  
         落ちて
流れて
流れて
          落ちて 落ちて
   流れて 
       流れて
行ってい ....
わたしだけの秘密がまた増えてしまい
これをどうすればいいかと思案する
王様の耳はロバの耳
宝石箱に小さく囁き
誕生日が同じだと顔付きが似る
クローゼットでひと歩きし
異口同音の人に好かれて ....
綿密な一昨日について思い出す
言問橋を素知らぬ風体で
通り抜け
あなたとすれ違った事になる
アリバイを持たぬことの難しさよ
または容易さよ

池の水面に光が待っている
公園で子どもたち ....
明らかに月が昇る
産まれたてながら
丸くわかりやすくはっきりした輪郭を
幾度もなぞる
指で弾いたらくしゃりと
崩れてしまうよ
か細い線に
踏み込めば傷付けると知ったら
もう話せる訳がな ....
玉ねぎを切ると涙が出て
しまう泣きながら微塵切りを
するのに不思議と気持ちが凪いでいく

玉ねぎを切ると鼻水まで出て
手が離せないから切り終わるまで
我慢している気持ちは晴れ晴れとして
 ....
9月を注意深く眠らせて
けれど10月に進みたくない双六
ナチュラルターンで
アーケードに渦潮ができてしまう

明るい未来とか
新しい展開とか
要らない
打開の決定打はいつも
ありはし ....
何かが破損している意思の
立て石を滑る力よ

牛の乳を絞る動きと同じに枝豆弾けて

膝は高らかに笑い
崩れ落ち

寂しさとも心細さとも違う
薄っぺらな心で

振り子の反動でしか動 ....
亡くなってしまったのなら
あのひとのluckをください
血縁、親族、縁者に行き渡ってもまだ余るでしょう
その全部で子どもを守っているなら
仕方がない
けれど
それならなぜ

亡くなって ....
ベランダの端にしゃがみこんでいる影
あれは悪魔
家に入り込む算段を付けている

明け方
人の見当たらない時間に風に揺れる
あれはピレア
鉢から長い茎を伸ばしてそよいでいる
置かれると
 ....
マイナスを掛け算に使ってはいけないと
算数で覚えたのに
まだ丁寧に一日を書き出して
全てに掛けて
しまう
整数は平らかでありながら
遥かの高みにまで行ってしまった
雲を見下ろしてやれやれ ....
雨が降っても嫌
ではない
雪が吹雪いても
カラカラに
日が照っても
辛くない世界の構築を

何が困るのか
雨雪に体温を奪われること
日に熱されて倒れること
雨を弾く音響は
寒さを ....
明け方の夢で賑やかにしていたから目が覚めて驚いた。小さく雨が降っている事の静寂。スマホすら微動だにしない。充電切れを起こしていた。ガラス窓を開ければ冷たい空気がそろそろと何かを伺うように部屋に入ってく .... いま一度読み方を確認して
次の行に進む
心が文字を走って行く時
読みもまた適当である
声に出して読もうと意識しなければ
意味だけで飛ぶように走る

意味すら入って来なくなった時
眠りが ....
秋のために
まもなく泣いてしまう
青と黄色の皮のみかんは
実は通常の色をして
雲は薄く綿を広げたみたいになるし
止めどなく移り行くんだ
新刊が次々と夜長を煽り
星座のように配置されていく ....
スープストックの安心を
幾つも並べ立てて
漸く応答する
眉の太い
少年漫画の強さで聞いてくる奴がいて
まだまだ一生無視するつもりでいる
誇りを二度と傷付けられはしない

夕陽が真っ赤に ....
背中に
正体不明の痒みがいる
赤くない
ぶつぶつもない
髪の毛も無い
突然の痒みがある

シャツをめくりあげて見てもらっている間
脇腹へ隠れていて
元通りになると戻ってくる

足 ....
禁断の果実を林檎と言い
魔女は白雪姫に売りつけた
毒を仕込んだら
反作用で呪いが無くなった
吐き出されて蒔かれた種から
立派な実を付け
ヴィルヘルムテルが次々と射って落とし
一つはニュー ....
子どもを産みたい本能をグラフ化するのは難しい
明日は産みたくない昨日なら産みたかった
子ができる工程もそれは楽しみたい
神聖視とは神秘とはなんだろう
人間は動物だ
神の子を産むなら
受胎告 ....
どうにも焦点の合わず
伝わらない
おかしいと思えば
水中にいるようだった
息が続かなくて
半分も話せない
また
貧血で倒れるのか

よく聞こえないと
疾うに
誰も言い飽いて
貰 ....
性行為はその時
そんなつもりじゃないからと
幾度も
何度も
言い訳しながら
にじり寄って来ていた

何処でも彼処でも何時でも
同じ言い訳をする
口に出さずとも
そう考えている

 ....
工事の音が大きく
大きく響いていて
窓を開けていたい私と意見がぶつかっている
工事している人も
うるさいと思っているに違いなく
仕事だからだといちいち思っているかもしれず
或いはもう慣れて ....
都会は夜も明るいと
人は言うけれど
照らされても
裏寂しいビルの隙間
あの
喧嘩の起き易い歩道
昼間から薄暗く
物悲しく汚れている裏道
降らない雨雲が垂れ込めて
陽の差している記憶が ....
お嫁に来てもらったはちみつれもん
大切にして仕舞い込んでいる

おんぶして重みを知ったら
帰せないよね
飲み干して痛みに耐えたら
帰れないよね

松葉杖などまどろっこしい
ジグザグ
 ....
ハグはきっといちばん賢い愛情
あなたに顔を見られないで済む

所々継ぎ接ぎの空の勢いで
天空に住む心持ち

全てから守ってあげる
全てを守らせてあげる

小鳥の声 枝葉踏む音
足に ....
あなたのタイムラインが
わたしとは違うと忘れ
選ぶ傘の色
吸い込む煙
小雨の冷たさ
日向、すぐ傍の日陰を見ないで
一緒に音楽を聴いても

吐く息の白、見上げる闇に薄ら
同じになれない ....
見上げる時
既に喪っていると知った光を見つめて
立ち上がり歩いて行ける

いつもいくつもの
波長を受け止めて生きてる
科学的に生物学的におかしくても
星の子

満天にあるのを知ってか ....
稲妻は夫であり稲を探して地に落ちる
結実する為の交配であると
古代のあのひとは言った
必要不可欠と考え
受け入れてきたのかも知れず
あのひとらに私たちの生活があれば
どのように立て直そう
 ....
手筒も良いけどりゅうせいだ
手を引かれて黒山の人だかり
飴屋の屋台の先
小さな祠の向こう
いつの間にかはぐれて
通りが開けて横たわる宵に

流れて

消えて行く

余計に闇が深く ....
"離れている間に夢に見たら
愛だから覚えておいて"
断言して去って行くやり方で
滝を落ちたら奔流を顧みない

陽射しは
水に照り返せば火傷する
湖に足を浸して
冷ま ....
よしおかさくら(156)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
怪物文書グループ08/3/13
二次元文書グループ08/3/4
文書グループ08/3/3
コーヒー文書グループ08/2/14
厚切りメロン文書グループ08/2/13
投稿作品
水分自由詩120/10/7 15:25
山にて自由詩020/10/7 15:24
秘密自由詩620/10/5 12:13
アリバイ自由詩120/10/4 21:39
昇る月自由詩120/10/1 22:38
玉ねぎを切る自由詩120/10/1 22:37
9月30日自由詩220/10/1 22:36
庭園自由詩620/9/30 12:59
形見自由詩020/9/27 18:28
ベランダ自由詩020/9/27 18:27
マイナスの掛け算自由詩120/9/25 11:24
原始へ自由詩020/9/25 11:22
朝のスケッチ自由詩020/9/23 8:10
読み方自由詩320/9/23 8:08
ハイキング自由詩120/9/20 16:19
接近禁止自由詩220/9/19 6:43
背中に自由詩120/9/19 6:41
林檎自由詩120/9/19 6:40
妊娠は航海自由詩220/9/17 11:05
向こう側自由詩120/9/16 0:34
言い訳自由詩020/9/16 0:33
騒音自由詩220/9/15 20:49
明るいのくらいの自由詩020/9/14 16:58
はちみつれもん自由詩120/9/14 16:56
ハグ自由詩120/9/14 16:56
ひとり自由詩320/9/9 5:46
星の子自由詩120/9/9 5:44
古代のあのひと自由詩220/9/9 5:42
りゅうせい自由詩220/9/7 16:44
晩夏自由詩020/9/7 16:41

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