今日もひとりでいたわたしが死んでゆく
春になろうとしていることを目で捉え
そして触ろうとしたあなたの髪を
さらり、簡単すぎるほど軽くすり抜ける

ねえ、どうしてこんなにたったわたしの ....
からんころん
汗のかいたグラスから、人差し指はねて
眩んだ足元にこぼれた梅のお酒
冷たい床は、春の忘れものさえ 冷やしてゆく

外は雨だった

ぽくぽく と こころが桜の花びらで埋まる
 ....
その

夏でも長袖のシャツの中身にきょうみしんしんの あたし

だれにエッチ!とののしられても
そんなことでは、めげないんだもん


きみはどこまでいっても
世界一かわいいおんなのこ ....
ごくり、
わたしは
きみのたましいをなぞった朝に
虚無感と目が合った

アスファルトがおひさまで埋まり
おもむろに
手のひらでくしゃっとした夏を
あつくて溶けてしまうと言う言葉は
た ....
くるしいと
のみこむくすりみたいなことばが

あたしと
あなたを掬おうとする


あたしには
もうずっととれないいたみが

きみの手にかかれば
3秒でとれるはずなんだ

 ....
ピアノ、ばらばらに弾いて、分解
あたしのものにはならない音が
誰かの耳に聴こえる

ばらばら、ってきもちいい?
部屋にはぱらぱらと散ってゆく音なのに
あたしの指は一生ばらばらにならない
 ....
ぼくのすきな子はほくろがいっぱい
からだのあちこちに てんてん とした
なかなかのネットワークをもっている

ゆうべ食べたごはんを報告するのが日課で
ごはんを食べるたびにまたほくろが増えるの ....
空の青にぽとり
鮮血でした
ゆっくりと赤だけの虹をわたって
足の指の少しのつめたさで
春は訪れ
きみとの
どうしようもない部分をぽくぽくと
桜を食べて埋めた

おなかからの魔法、 ....
「いいの、わたし、ここで暮らすの。」

おんなのこの言い分って、すごくわからない。
こんな真っ暗でなんにもないせかいで
放っておいて、と言うように。

ぼくは、
耐えきれずきみの
葉脈 ....
わたしのこと、どれくらいすき?
ってきいたときの
これくらぁい、の両手で
だきしめられるせかいで

パパ、知らないでしょ?

わたしのくすりゆびにつながってる糸、
教えてくれたの、パパ ....
1、
きみの気付かないところを
気付かれるどっかの男に

震えて


2、
スーツと言う名前の健康体です
私はそういうのでできているのです

かちゃりかちゃり、キーを叩いて
あ ....
あたし、くちびるが花びらで
いつも
ちょっとしょっぱい

くるしい感情はおっぱいがつくってて
って言ったら

すぐわらうきみです


あたしの
おっぱいはまるい
人並みにまるい ....
破って、あげるよ。

きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も ....
アルコールのキッスじゃあ、
このせかいもしびれたまんま、
しちゃうよ

そろそろ終わろうよう、
ねえ、
そろそろあんたは終わりだよ
って、

言ったでしょ

あれもこれもぜーんぶ ....
くらむ、あしもとでひとり、
すうじをかぞえていました

たったままねむったりして
そのまま
どっかのおとこのひとにだきしめられるなんて
ゆめ、のようですね

にじんでゆく、
というこ ....
ねぇ、そもそも、
からだの中心ってどこに
あるのかしら?

ただ、
丸くなって眠るきみは
ドーナッツのなかま、みたいねぇ

まんなかの空白のふしぎがやがて
きみの中心のような気が ....
通りすがりの人に頭を殴られたときに
どこかでしあわせになったあたしが
鼻血を流し、ぐらんぐらんの脳みそで
汚れる制服とアスファルトを
きれいに混ぜた

人を殺してばかりのきみの
本当は殺 ....
自転車のペダル踏み、学校を出てすぐに
いつもの、知らないおじさんに携帯で写真を撮られる
足下には、夕焼けが落ちてきて
ああ
影がもしもこのままなくなれば
世界は終わるのではないかと
思いな ....
黒砂糖をつかむきみの手で
いきのねがとまるゆめをみた

きみとは一生せっくすなどできず
それでもしぬほどおんなじになりたいせいで
あたしはどんどんきみになり

なぜ、あたしの話がふしぎな ....
ネジ巻く、ねこの
足で
びっこひきながらつくる、
足跡は君に

ひとつ残らず
食べられ

慣れ、

パステルカラー、死んじゃえ

つぶやきながら
背中の巻き毛も、
くるる ....
軽んでいく、
とてもすごいはやさで僕には
回転してる気がしていて
地球が、もしも
女の子だったらなあ
と思う

リリィ、

あたし痛いねん。
とか
言ってみろや
なんて
ほん ....
ねえ、トモチャン、
と呼ばれ
お茶の濃ゆいところの途中で
ひょっ、と
あばらの隙間に指を
埋められた

もしかして
こういうところでしか
あたしは埋まらないのかもしれない

わか ....
だまになってしまったその、ゆうぐれをまとめながら
左手の指輪で料理を作っているママが
味見したものはすごく
寝ぼけた味でなまぬるかった

あたしがママのすみっこで
ため息をつきながら、ぱん ....
先生!
わたしは、といいかけてうっかり
チョークの粉でくしゃみ
冬を飛び越してしまった3回転半のジャンプで
着地、よろけて
目の前にひろがる もしくは
なにもひろがってなんかいない
残照 ....
バ・レ・ン・タ・イ・ン
の主役は一体どの文字なのかしら?


「ん」の字を外して4つにしぼると
片手に収まる4人の候補
その手でわっかをくるり作って
片目はつむって覗いてみると
ど ....


あのお姫さまみたいにうそぶくあなたのその声の中では
死んでしまった方が、良いのですか
初めてそんなことを思いながら
今日もピンを刺します

このピンでは、手のひらを
1センチだけ ....
ああ、となりに
いないもんだな

いまから
おもってもいないことばかりで
うそをつきます



わたしのことは苦手だと
しっています
けして
わたしの目にうつったりも
しない ....
ねこーとよぶと
ごはんをたべます
さかなはいつまでも
すっぱいまんまです

よぶたんびにちいさくなるので
ちゃんと、おぼえておこうと
なきます
ちんまりしたしっぽが
はたはたとして
 ....
かなしいところ では
あなたは
体中のちからを
ふりしぼります

どこで
立ちどまっていても
わたしは
すべてのひとに

見えているのです

わたしは
まるで それがないと
 ....
ヘッドフォンの耳の内側、ぐらりとゆれた電車では
わたしはとっくにバランスをとれないで
一本の細っこいろうそくに似せて
ずるり、とけていくふり

とけたろうそくの
土台はやっぱりケーキでしょ ....
みい(62)
タイトル カテゴリ Point 日付
甘いバターと春、或いは自由詩820/3/10 2:20
春、ある冷える足跡自由詩218/5/24 23:49
ふれる、ことすら自由詩412/10/20 22:44
強くなる自由詩411/7/15 0:32
ロイド自由詩3+11/5/6 22:54
グリンピース・ミュージック自由詩308/9/26 10:44
ぼくのすきな子未詩・独白807/4/17 10:14
からだに絵を描く自由詩1107/4/16 21:21
光がもどってこない自由詩707/2/8 20:07
パパへ自由詩507/2/7 4:46
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ダリア自由詩706/11/2 1:52
その、平穏、自由詩16*06/4/19 20:29
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綴じる、サイレント自由詩19*06/2/26 23:42
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パプリカ自由詩1705/6/13 17:20
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