やっと気がついたか地球人め
冥王星はルンルンしている
俺様は九人兄弟の末っ子なんかじゃない
冥王星一族の大王なのだ

カロン、抜かるなよ
誰にもまけないぜ、マケマケ
ハウメア、ハウメニー ....
夜にグライダーは飛ばない
上昇気流、サーマルがないから

サーマルがないので
夜に雲は湧かない
どこかから流れてくる分だけ

街を挟んで
海風と山風が一日の交替をして
吹く風はどれも ....
ビューフォート風力階級というのは
煙突の煙がまっすぐ昇るなら風力0で
風向き程度にたなびくなら1
木の葉がそよそよしてるぐらいは風力2で
小枝までゆらゆらなら3
といったやつです

風に ....
{引用=ポトケは常にいませども
現ならぬぞあわれなる
人の音せぬ暁に
ほのかに夢に見え給ふ}
ポトケとはここではポエムの神様
おんちょろちょろ出てこられそうろう
泳ぐことはいろいろと不思議だ
泳ぐためには
そこに何かが満ちていなければならない

水でなくてもいいし
冷たくても冷たくなくてもいいけど
なめらかに
位相を変えながら絶えず包み込んでくる ....
海進、海退、
海峡は境界だけど
ブラキストン線なんか越えていこう
ヒグマおいで
ツキノワグマお行き
キタシカもキタタヌキも
ニホンキツネもニホンタヌキも
オオルリシジミもオオルリオサムシ ....
小説も香水も好きだけど
ヤカンが飛ぶほうがいいと思っていた

空港の誘導灯も
機上から見下ろす街明かりも闇も好きだったけど
お湯を沸かすヤカン
ヤカンが飛ぶほうがいいなぁとは思っていた
 ....
空にかかるあれはどうしても瞳に見える
星々よりも太陽よりも瞳に見える
悲しむように伏せていたり
驚くことがあったかのように見開いていたり
海を手繰り寄せては手放してみたり
頷いたり里芋をとっ ....
不思議なアパートで
ときどき壁にコオロギが現れた
確かに昔、旅行中に逃げ出されて
部屋中コオロギだらけだったこともあったけど
それももうずいぶんと何年も前のことだった

二階の突き当たりの ....
酒を牛乳で割ったりはしないほうがいいし
水は最悪
炭酸水じゃなくて
炭酸アルコールか何かあれば一番いいんだけど
とりあえずコーラ
コークハイ

酔いにまかせて
好きになってもいいですか ....
福は内々、鬼は外
鬼やらいなら四季ごとに

天地に花咲き 木々、人、実り
厄をばどこからどこに追う

福は内々、鬼もうち
己の目玉で己を見れば

四季ある国の習いとて
こまめに生き ....
マッチョなイメージ{ルビ筋黒白蝶=スジグロシロチョウ}
筋翅りゅうりゅう牛丼たべた
嘘です可憐な筋黒白蝶
白がちゴスロリちょうちょです

灰色の街に溶け込むように
モンシロチョウチョの黒化 ....
これは詩ではありません。このテキスト自身、この幾たりかの文章は。ただ、昔、このフォーラムに、from no name の星たちがあったことを、水色や黄色の星を集め天の川のようにゆるく流れ落ちるスレッド .... 託すから
覚えておいて
ここにおいておくから

忘れてはいけないことほど
みんなさっさと忘れてしまうから

からからと
お経の入れ物を
高原の風が回し続けるように
永遠に永遠に回し ....
鳩サブレーは箱の中
鳩サブレーは羽ばたかない

鳩サブレーは個包装
鳩サブレーはクルクル鳴かない

けれどもたとえば空そのものが
羽ばたくならば飛ぶだろう

けれどもたとえばお菓子の ....
固溶体、solid solutionとは
2種類以上の元素が互いに溶け合い
全体が均一の相となっている固体をいう、とか

ああそうですか神様
また何やってんですか神様

宇宙には
宇宙 ....
ウィロー、ウィロー
柳の下には何がいる?
パンクな歌手がやってきて
滑舌練習はじめたもんだ

滑舌ひらひら絶好調
東する水の果てしなく
フレージングとアーティキュレーション
ゆれるゆれ ....
咳をしても一人
分け入っても一人
つるべとられても一人
海に出ても一人
水枕がばりと一人
落ち散ってうち重なって
雪とけても一人
B列車で行こう
一つ前のA列車は
もうとっくに発ったから

B列車で行こう
ひとつ後ろのまたその後ろの
A列車に何回追い抜かれても

バナナトレインで
バナナシガーくゆらせながら
 ....
で・ん・き・の・こんぺいとー
にゅう・どう・ぐも・から・ざーらざら
だ・れ・か・が・おーせーんーべ
ばーり・ばーり・たーべてる

ざーば・ざーば・アスファルト
なーつの・ほこりが・あらわれ ....
しびれたいかた おらんかね
あしびざけなど いかがかね
はるのあしびを しゃんしゃんと
かもしためちるが かおります 

  さくらもちります やまのゆき 
  めちるもちります うみのゆ ....
青春18切符に
年齢制限はないのです
だからこそ青春と名づけたのであれば
それはとても正しいことです
打ちどころが悪いと
ひびが入ってしまうものでしょう?
ガラスでなくとも

うまく打てさえすれば
いい音で響いたりもする
それが花びらのようなものであっても

問題は
打ちどころ
 ....
菜の花
キャベツ
ブロッコリー
白菜、大根、カリフラワー

一同
怒りの立て札立てた

「モンシロチョウチョ立入禁止!」

ひらひらしているだけならいいが
卵さんざん産みつけて
 ....
ポーリン、ポーリン
なんて可愛らしいカタカナでしょう
ポーリン

大地を
舞い降りる先を失ったまま
花粉は漂流を続けます

旅の仲間はたとえば黄砂
たとえば排気ガス
たとえば

 ....
アブラナ科の呪文はアブラカダブラ
彼ら素晴らしく汎世界種なのです

たとえば菜の花が売られているのが
異国の八百屋でも花屋でもいいし
たとえば暮鳥や蕪村よろしく
世界中で夕暮れに「いちめん ....
ちょうちょ食べるならしじみちょう
しじみちょうならおみそしる
お味噌入れたら火を止めて
ちょうちょひとふり鍋の中

しじみの滋味はなつの滋味
ちょうちょも豆もオリゼーも
みんなそろって鍋 ....
大きな風なら
風力計で測ります
そよ風はアネモネで

ちいさな花が頷いたり
うぶ毛や
睫毛が震えるさまで

よく似た種類が
この国では翁草と呼ばれています
風に震わせるのは白髪と美 ....
クラゲはとっても化石になりにくい
と思われていますが
絶対にならないってこともなくて
なってしまえば化石です

オーストラリアには
クラゲの化石がたくさんでるところがあって
岩になった砂 ....
天源神話なのですよ
ソティス、
今また長く閉ざされていた氷が溶けても
溶けても凍り
凍っても溶ける繰り返し
絶え間ない浸食と風化の中でもずっと
岩がだいていてくれる

かつて空から降っ ....
海里(416)
タイトル カテゴリ Point 日付
スタッカート・スタープラネット自由詩208/9/26 23:56
月明かりと十種雲形自由詩208/9/22 22:38
夜のビューフォート風力階級自由詩8*08/9/21 20:37
梁塵秘抄と梁上の君子たち自由詩108/9/18 19:13
光の秋に泳ぎゆくもの自由詩308/9/16 20:32
ブラキストン線を越えて自由詩108/9/15 22:48
フライング・ケトル/夜間飛行自由詩408/9/13 22:01
月の眼差しを閉じて自由詩208/9/11 22:15
スズムシとフタホシコオロギ自由詩208/9/9 21:34
酷薄なコークハイ自由詩108/9/8 20:58
四季ごとの鬼やらい自由詩108/9/5 20:02
可憐な筋黒白蝶自由詩1*08/9/4 18:51
from no name の星たち自由詩308/9/2 20:22
祈りの小函/集積回路自由詩208/9/2 20:21
羽ばたく空の鳩サブレ自由詩108/8/31 22:42
ヒト-天使(ありえない)固溶体自由詩308/8/28 18:29
willow、若緑、初々しい外郎売り自由詩108/8/27 20:09
分け入っても一人自由詩308/8/23 20:46
Take the B train自由詩108/8/22 23:10
さざめくかたち自由詩208/8/21 19:36
桜散るメチルと馬酔木雪見酒自由詩108/8/19 19:35
フルムーン夫婦 青春18切符の旅自由詩208/8/17 9:45
響くならば羽ばたくもの自由詩108/8/15 18:08
モンシロチョウチョ立入禁止自由詩308/8/14 18:18
風媒花撲滅運動ハンドブック自由詩008/8/13 20:08
大根は一茎でも花束自由詩108/8/11 19:48
しじみの味噌汁、蝶の味自由詩208/8/10 22:17
wind flower's wind/そよ風とアネモネ自由詩208/8/7 21:43
エディアカラ丘陵のクラゲたち自由詩408/8/5 23:11
シリウス・パセット動物群にシリウスの名が冠されている訳自由詩208/8/4 0:15

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