助手席からの運転席は
それだけで夜景のようです
スピードメーターや
なにかの表示
警告
インジケーター
時計
ぴこぴこ
ポジティブムーンとネガティブムーン
空に見えるもの研究 ....
チクタク星と二十夜星天道
星の砂時計さらさらと零れて
夜がひたひたと満ちて来る
秋の落日は吊るべのたたき落とし
あっという間に空は群青と化して
夏の星々が急ぎます
マイスタージンガ ....
赤白のガントリークレーン
お台場でずらり水を呑んでいる
君たちはまるっきりキリンの立ち姿してるから
象のモアイ像を並べてあげよう
ガントリークレーンほんとうに
ダリのキリンにそっくりだけ ....
ジャズの名曲
サムデイ マイ プリンス ウィル カム
タイトルとメロディだけ、歌詞は知らない
サムデイが
信じてるほうのサムデイなのか
信じてないほうのサムデイなのか
読者たち
....
葉針、補虫葉、根性葉などなど
言の葉は
いろいろな形に変わる
サボテンの針もね
あれは葉が変形したものだし
ウツボカヅラの靫や
ハエトリグサのねばねば掌も
葉、そのものだ
....
雪はまだ降らないのにユキムシ
羽のある水色しっぽのアブラムシ
立冬とんとん飛んでいくけど
君の母さんの木はどこにある?
しぐれて雨が降るけどアメムシ
雨は天だろう天降り
星飛沫まきちら ....
しぐれ、みぞれ、あられ
れれれのれ
おでんの夜には座敷わらしが
ひとりかふたり
遊びにきてる
幸子さんから辛子をもらって
はふはふ鍋をつついてる
食べ終わったらおうちにお帰り ....
なつかしい
とつぶやくと
ふいに遠くなって
いとおしくなる
今ここにあるものなのに
今ともにあるひとなのに
あなたの手
あなたの腕
あなたの胸
どんなにか遠い
今こ ....
ひとは宇宙に行くときに
地球の何を持って出る
ひとは宇宙に出て行くときに
どこまで地球を持って出る
宇宙の豚インフラトン
超バナッハ空間のバナナを持って
ペットボトルにはエリクシル
....
子どもと遊ぶのが好きな神様がいたのは
遠野物語
子どもたち
神様と遊びたい放題遊んでいるのに
大人が「そんなことしちゃいかん」っていうと
すってんころりん
神様にばちを当てられるのは大 ....
象なら撫でてもいいのです
像をなでてはいけません
「見るなのヴィーナス」を見つめてはいけません
「考えない人」を見て考え込んではいけません
秋は渡りの季節ですから
マンモスたちが渡ってき ....
彼女百合と書いて
ひめゆりと読むように
彼雨は
ひさめと読んでください
迷走する風力
台風に煽られて
ざんざか雨が降っています
金木犀の封印は解かれました
次に開かれるのはさざ ....
内海の漁師
宇宙の浦島太郎
あなたが助けたカメはガメラでした
フォーマルハウトの竜宮城までは
魚になった魔術師マーリンが
案内します
天の天の虫、天蚕
吐き出された金糸で織られ ....
街中でトイレを探していて
コンビニよりも近くに公園があって
なにやら小奇麗な
新築されたばかりらしい小さな建物
飛び込んで間に合ったまでは良かったが
出るときになって気がついた
「詩人 ....
さて十月は神無月
長月{ルビ晦=つごもり}三十日には
神さま帰省ラッシュです
出雲はいずこ
雲出る側
日出る向きとは反対です
神さま神さま
明日からは
ここの土地にはいなさらぬ ....
日本語を趣味にするなら趣味として
対象は正しく愛玩しましょう
全ての言語が誰かの母語であることを
忘れないで欲しいのです
日本語は美しいと
容易く
あまりにもお気楽に口にしてしまう ....
バベッジのコンピューターは
台風力でも動きます
宇宙からの電信渦
メールシュトローム解読中
ニュースというかコマーシャルが多いです
あ、これはドラマでしょうか
生き様だけはハードボイル ....
秋ですよ
さぁ
桜たちが裁かれます
元気ですか
健康ですか
弱ってますね
毛虫で葉っぱなくなっちゃって
もう一度咲いてください
今、夏が終わったばかりですけど
もともと四 ....
進みがちだったり
遅れがちだったりする時計も
おおまかに言って日に二回ほどは
正確な時刻をしめすもの
そういうわけなのに
その時計だけは意地っ張りなので
狂っちゃった以上はどうしても
....
秋のゲシュタルト
ミニチュアローズの五つ子姫
早く咲いてね
咲いたらすぐ引っ越ししてもらわなきゃ
遅い剪定と挿し芽の準備
アサガオはさっさか結実してね
君って強制終了しないと
一 ....
花屋の店先で
鉢植えのコスモス
どっさり、こんもり寄り添いあって
何をか囁き交わしてる
耳を澄ませてみたところ
コスモスたちこう申しております
サインコスコスサイン
サインコスコスサ ....
メンデルの裔
夏の夕方あちこちで
咲いていたのはオシロイバナです
長月白い風が立ち
花もこぶりになりました
黄昏時のいろいろを
呼び寄せていた花たちは
八月にはもう種もできてて
一 ....
物の怪同士
協定のようなものでもあったのか
逢魔ヶ刻
午後五時が一つの境のようだった
よくまぁこんな海で
と思うような灰色の海から引き上げて
ぞろぞろ歩きを始める海水浴客たち
海 ....
ことばカタパルト
秋には空が高くなる
魚たちもぽんぽん跳ねる
ぴちぴちと
身をくねらせて青空に踊り
それからぽちゃんとするだけだけど
きれいだし面白いし
十分じゃないか
ボラ、 ....
インフルエンザの{ルビ影響=インフルーエンス}でしょうか
秋風に風邪をひきました
夕方になると熱が出て
夢だとわかっている夢の中から
戻ってくるのが一苦労
彼岸花がそろそろだと思っていた ....
海で
水死体のことを
恵比寿様とも言いました
福の神です
魚を連れて来てくれるものでもあるので
寄る辺なき旅
標べなき旅
ネット詩海における
{ルビ人工漁礁=プラットホーム}として ....
祈りの秋
歌禍の秋
杏否はあんずにあらず
夜半球満ちて
ひとで梨実る
ああでもあれは
あれは常夜灯の半月
一つの
何かの
幾つもの墓碑銘は全て
Read me not.tx ....
風呂桶が出奔したと聞いて
ちゃぶ台は激怒した
呆れた桶だ
生かしてオケぬ
走り出したちゃぶ台
四つ足だということもあり
その気になれば俊足だ
色々なものが乗せられていたが
何し ....
誰の詩も読みたくないので
誰の詩も読まない
もとより誰かの詩を読めなどと
強いる人もいない
誰かが書いた、というだけの詩ならいいけど
誰かのものである詩は
誰か書いたその人が読んで ....
{ルビ孫生=ひこば}えを育てている
木を植える男たちが植えた木は大きくなって
全てまた切り倒されてしまったので
孫生えの世話をしている
伸びすぎるとまた伐られてしまうので
折々に切りつめ ....
海里
(416)
タイトル
カテゴリ
Point
日付
灯し火まきびし
自由詩
1
09/11/19 0:41
星砂時計
自由詩
0
09/11/18 0:12
美しき不燃
自由詩
1
09/11/16 21:34
Someday my 読者 will come.
自由詩
1
09/11/14 23:51
詩を書く人のための植物学ノート
自由詩
1*
09/11/13 23:57
雪虫と雨虫
自由詩
2
09/11/12 22:31
おでんの夜には座敷わらしが
自由詩
2
09/11/11 23:57
ささや木の千里
自由詩
2
09/11/9 0:02
オクトパス・ガーデニング/アストロ・アルストロメリア
自由詩
2
09/11/1 1:11
傀儡使い師たち/神無月、神遊び、言の葉遊び
自由詩
2
09/10/25 23:29
オクトパス・ガーデニング/群盲 像を撫でる
自由詩
1
09/10/25 0:42
オクトパス・ガーデニング/ざんざか雨とさざんか
自由詩
1
09/10/8 0:14
オクトパス・ガーデニング/すばる以深
自由詩
2*
09/10/4 22:34
オクトパス・ガーデニング 詩人公衆便所
自由詩
6+*
09/10/3 22:51
傀儡使い師たち/何かを書き込むその前に一度ぐぐってごらんなさ ...
自由詩
0
09/10/1 23:11
傀儡使い師たち/愛される権利
自由詩
1
09/9/29 23:07
88鍵のためのエチュード/混信
自由詩
1
09/9/28 0:47
傀儡使い師たち/桜さばくと四季桜
自由詩
1
09/9/26 23:52
傀儡使い師/ぜったい壊れちゃってる時計
自由詩
1
09/9/24 20:51
傀儡使い師たち/秋のゲシュタルト
自由詩
1
09/9/19 2:58
傀儡使い師たち/あのね、コスモス、もしもし、コスモス?
自由詩
4
09/9/17 0:47
自由詩な葉っぱ緑/メンデルの裔
自由詩
1
09/9/15 23:41
自由詩な葉っぱ緑/海浜百鬼夜行大路
自由詩
1
09/9/15 23:41
傀儡使い師たち/ことばカタパルト
自由詩
1
09/9/13 21:22
傀儡使い師たち/風邪の色
自由詩
1
09/9/13 21:21
傀儡使い師たち/聞き菊
自由詩
1
09/9/7 1:43
傀儡使い師たち/ディックの星、ディラックの海
自由詩
1
09/9/6 2:44
傀儡使い師たち/走れちゃぶ台
自由詩
1*
09/9/3 23:30
自由詩な葉っぱ録/雪、無言、窓辺にて
自由詩
1
09/8/27 1:41
自由詩な葉っぱ録/束の間の緑
自由詩
1
09/8/25 0:50
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
0.41sec.