炬燵の下の泉に集まる小人たち


本棚の下 隠し階段 希望の泉


頭頂部から自噴する泉は美しい


マンションに濁りなき泉下界へ落ちて


睡蓮の池にひたすら風が起こる

 ....
晴れの日の白々しくてカーテンを引く


昏く雨降り続きレインコートの黄鮮やか


清水のように靄 窪地に溜まり溢れて
花のなくて12月の太陽


ビルの林立と車窓 都市生きて


朝霧ひっそりと都市は遠景


うつらうつらまどろみの泉湧く


夢博士淡い樹木と補虫網


読書してシナプス ....
左腕の火傷に悲しむ包帯


空明ける手刀切って灯るもの


陽光に揉み解されている固い魂
海牛の紅く発情して水温かい


王国 垣間見て身震いして


海に出て北風いっぱい帆に受ける


心に芯の様なものが出来る そんなお年頃


都市がお経の様にざわついている
メスで切開の空に滴る雨


曇天の暗さ太陽を尾行して


南天の赤が枯れ草色に置かれている
人前で私が私を真似ること


歌を禁じて謳い上げる


生産を遊ぼう ノートやペンや


祝祭の空の下あなたを見つける


鏡持ちながら私が私を語る時


王子・王女お庭 ....
30年前に飲んだ水薬の幻


人間は人間を定義し続ける


3LDKを王の間として読書する


格言集 言霊チャージでGO


10時にジャムトースト今日の炊飯玄米3合
ウォーターフロント 風の高層ビルに満月が架かる


護岸に寄せるさざ波 夜光虫の息


防波堤に寝ころび夏の大三角形を捜す


海風が髪を撫でるほど吹きつけて風


突堤で発火 ....
アトラス天穹支え想いに風吹く


寒空の常緑茂る つづまる小鳥


唱題の中 顧みる生命の傾向


不動の蓮華座へ向け今日も一歩
蓮華座のまどろむ椅子に腰かけて


透明に降る雨の甘さ


宿命をバネに飛び上がり越える


新たな領土発見 どこにこの魂に


愛の支配言葉の力 物語の始まり


ドッ ....
ピロピロと視界の端にエンジェル


時空の長征で友が目覚めて


エロ・グロ生命 来世の果ては形態のサル


人間に受胎するとなお進化する努力


ワイアー・カラビナ光り火口へ ....
民衆革命 落雷の遠く呼ぶ日に


カモシカの臀部持つ少女の歩行


声低く呟きは凍てた空曇らす


第三文明 心の領土に建設


中庸の道説く中道のコーナー見て


尻の ....
引出し開けて眼球を愛でる


価値を産む祝祭の時の色


頭脳で汗かく情報煉瓦


起立するペニスと勃起するミサイル


濃霧に馬の後光の疾風
コツコツと地下階段 黄泉の光も漏れて来て


馬頭人間シャワーカーテンに陰


夜のうちに暴れ回って墓場の菊


戻れない黄泉からは死霊の世直し


飛ぶ夢や妙に明るい都市に住 ....
夢魔のヒズメ削り取る血沈の昏さ


女体幻想 目開けば臭いタオル


狂気にてあらゆる体液の可食性


アウ・アウと耳元で紅い唇が呟く


肉欲の狂い腐乱した魂と獣形後生

 ....
文芸の友消えても言うべき事


ジミヘンのことごとく白くて精気霧散


前のめりの死 竜馬のごとく


神殿か独房か一人文芸


この青空を分かち合う微笑





 ....
深刻ぶるロックで動機づけて


釣り堀から川へ流れ出る水


魚が跳ねみぞれ白く転ぶ


山小屋で地図と革命のタイムテーブル


銀河に殉ずる仏群の大光
アマテラス発射して皇居消滅


核サイロの冷たい照明 弾頭AMATERASU


ミサイル勃起し弾頭凍てついている


アマテラス狂い炸裂して蒸発の人体
地球を体内としてつぶやく時


腕章に血が滲み妙に深刻になる


原爆 君の名はアマテラス


虎を飼うマンションに帰りつく


心の地図描くとも恒星天描くとも


官僚 ....
ギリシャ彫刻を愛し整頓する


歩道にスプーン落とした氷雨


曇天が冷え地上に煌々と明かり
北風砂浜に吹き廃船濡れて


ホットコーヒーの湯気が白龍


影のない曇天の街に己失う
前衛・側衛を薔薇で固めよ この行進に


軍服に階級章ナシ ゲリラ戦


暗闇にまぎれ上陸するボート


インドラと閃きつつ俳・諧


孔雀音もなく羽根ひらく


庭園に ....
活字に移すと格調高くなる情報


迷ったら日蓮御書に聞く


葉ッパ決メルより古来瞑想の偉大
足の裏に眼があって地脈甞めてみる


宙空にシャガ爛れ咲き


空が青いので白塗りしたい
小鳥らで華やぐ樹木美しい


霧の中で体が七色に輝いている


光波・音波そのものロックする
心臓の安全ピン抜き 投げつけた


鉛とかし空に流して偏頭痛


空を折りたたむ俺の意図どおり


ご一家のお写真に黒焦げの戦死体
リズムのはざ間に踊りの明星見て


左腕の腕章に滲むメランコリー


火星の砂漠に蜃気楼の立つ


伎楽面 浮かぶ部屋に黒板がある
真摯な道化の王を越える


辛辣に道化て王となる


定まらぬ王権より今日のお茶
日々磔刑 肉体の性 ウォー


重たい瞼が伝える 神々の肩と身


ボリボリと氷食う冬日
アハウ(608)
タイトル カテゴリ Point 日付
DKに泉俳句309/12/4 8:55
ガラス越しの雨俳句209/12/3 10:12
やさしさの調べ俳句409/12/2 15:29
儀式めく朝俳句4*09/12/1 10:02
雑詠5句俳句2*09/11/30 20:08
色のない朝俳句2*09/11/30 7:50
シャーマンのお庭では俳句3*09/11/28 15:45
日常俳句309/11/27 10:38
フロコンの描く海にて俳句5*09/11/26 16:29
アトラス考俳句209/11/26 9:14
自由な乗り越え俳句2*09/11/25 16:35
雑詠6句俳句0*09/11/25 9:52
わが部屋の静物俳句309/11/24 16:35
輝く馬俳句409/11/22 15:51
巡る黄泉俳句4*09/11/22 12:28
生々しい夢魔俳句209/11/21 13:50
友 失っても俳句4*09/11/20 8:17
銀河の下で俳句209/11/19 12:11
SF 「アマテラス」俳句1+*09/11/19 9:04
僕の原爆俳句209/11/18 16:56
冷えてる大地俳句109/11/17 15:43
窓からの眺め俳句3*09/11/17 9:34
文武の庭園にて俳句309/11/16 16:25
葉っぱを決メル俳句209/11/15 20:14
狐の眼俳句209/11/15 13:28
華やぐ知識俳句4*09/11/13 23:26
心臓の安全ピン俳句309/11/13 8:00
宇宙の神秘俳句3*09/11/12 12:23
真面目に道化て俳句209/11/11 9:51
日々磔刑俳句209/11/9 16:27

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