あなたの美しさにとらわれている
まるで朝露でめかしこんだ蜘蛛の巣のよう

あなたの空っぽなだけの美しさを見るたびに、
わたしの黒い髪がうごめく
*雪景色*


消えてしまうから綺麗なんだ
君と同じだよ




*いつかね*

いつでもあなたは浮遊する
私の周りをちりちり漂う
別に信じてなんかいない ....
白い天井についた染みの場所だけは、目を瞑っても浮かんでくる。
赤くぬめった唇から瞳だけでも逃れたくて私はいつも染みを数えていた。


いち、にい、さん、


ところがいつも私 ....
きらりと日差しが
部屋に溶け込んだ瞬間にあなたは溶けていきました


さらさらと崩れおちたあなたを
美しいと思うだけの私です


あれから月日は過ぎたけれども
今も日差しの中で彷 ....
あの時、私はあまりにも若すぎて
過ぎてく美しさや煌めきに無頓着だった


私は夢見てばかりいて
叶えた夢の残骸なんて、知ろうともしなかった



だって思いつきもしな ....
じりじりと、日差しがうなじを焦がしてく。
うっすらと汗ばむ肌を生温い風が撫でる。髪が揺れる。


今横を歩いてる彼に、ゆうべクローゼットに忍ばせていた白檀の香りの匂い袋、そのほのか ....
青空が誘う言葉
あなたやあたしが紡いでも
恥じらうように消えるだけさ


彼が囁く言葉にそれでも
私は季節を信じない
だからそこに誰がいても
泣こうなどとは思わない


 ....
びいどろみたいな透明な目を丸くしてあなたがわたしを見たときにゆらりゆらりと心がさざめいたからこれは何かしらこれは何だろうと何かが始まった予感にときめきながら背筋を伸ばして見つめ返した、あれは夏 .... 物事を決めることが苦手なくせに
わたしはいつでも答えを望んだ



夕闇に肌の色も溶け合うような
あやふやな暑い夏

ゆらゆら揺らめいたのは
空気なのか こころなのか

 ....
カチャカチャと、キーボードの上で踊る美しい指先を溢れんばかりの欲望で見つめていた20歳の冬。私は長い茶髪を巻きヴィトンのカバンを持ち、つけ睫毛を武器にしていた。
その型にはまった派手 ....
雨の音がまるでオルゴールのようだと、ナナが言った。
僕はオルゴールなんて見たことがなく、それがどういうものなのかは知らない。そう言うとナナは目を丸くして驚いた。

「ゼロはオルゴール ....
*愛煙家*


必ずしも手に入れたいわけがなかった
セブンスターを燻らせながら
ただ欲しいと喚いてみたい時もあるだけ



*双眼鏡*


薄いベールをくぐった ....
こんなにも世界は柔らかく
日差しが踊り髪を彩り
わたしは日傘をさして笑います


わたしは死にかけた花のよう
世界を眺めるだけのものなのです
摘まれるその日を待っていた

 ....
愛ってなんだろ
ぽつりと吐かれた言葉がフローリングの床に落ちて
それは真っ黒な染みになった



白いワンピース
春色の爪
茶色のフローリング
漆黒の染み
ピエ ....
雨の匂いは二人の瞳を湿らせる
閉じ込められたつもりのお遊びで
あなたは私を呼び寄せた
きっと些細な戯れで




シーツの波が
まるで逃げ惑ってるかのように見える午前五時 ....
ぱしゃり、と水音をたてて
あなたは私を抱きしめる
二人きりのぬるま湯に浸っていると
まるで双子のようだと思った



「交わることのなかった二人が
一瞬だけ出会 ....
優しい君は
別れを告げて少し泣いた
困った笑顔で頷く私に
強いはずの君は泣いた




蘇るのは
初めて手を繋いだ夏の終わりの秋の始まり




気付か ....
夢を見た
あなたはひどく優しい笑顔で笑ってた
明け方の月のような美しさで



私は少し笑っていたように思う
その柔らかい微笑みに
夢の中でも傷が疼いた


 ....
ヘミングウェイじゃないけれど
何を見ても何かを思う
この街は体に毒だ


記憶の濁流に押し流されて
立ち尽くしたまま泣きそうになる
冷たい風が刺す中で
涙だけが生温かった

 ....
あの頃顎下で切りそろえた黒髪は
いつの間にか胸下まで伸びていた
美しい茶色の髪を、あたしは毎日ゆるやかに巻いている



あの頃短かった不細工な爪は
桜貝色の花やきら ....
溺れたければ、どうぞ?



初めて笑った日のことを覚えてるよ
白い肌より白い包帯に血が滲んでた
君の無感動な眼差しに背筋は寒くなったけれど
君はたわいもないことを喋りは ....
楽しい時間を名残り惜しんで
さようならと家路を辿るその途中
柔らかくなったあたしの心
朝日を見た瞬間固まったんだ
あたしの居場所は此処じゃないよって
そんな言葉が胸の中で ....
あなたが嫌いだった


大きな体に
大きな声
私たちを日の届かない広い家へと閉じ込めた
そこは泣き声と罵声だけが届く家



あの日あなたが
たった一人愛した女が消え ....
明るすぎる午前五時のお部屋の中で
動かない時計が微かに鳴いたような気がした



わたしは声もたてずに泣いていて
壊れた人形のように抱かれてる
時も止まりそうなこの部屋で ....
生まれた街を歩いてみた
潮風が私の髪をなびかせた
腰の曲がったおばあちゃんが
歩道を歩く



わたしはきらめく海の反射に見とれながら
その美しい波の冷たさを知っていた ....
『歴史』


思い出と今は
本当のところどちらが重いのだろう
今が大事と叫ぶくせに
思い出に縛られて上手に動けない




『許し』



傷つけあって生きてきた ....
ふわり
ほろりと



繋いだ手がほぐれてく




愛情も
憎悪も
変わりはないでしょう



肌の温度は
二人とも同じで
あまりにも心地良い ....
秋の潮風は私の髪をほんの少しだけ揺らすんだ
それに乗じて過去が見えて
心の輪郭を少し溶かす



お酒のにおい
カテゴライズと笑い声
あたしは勝ってる?
 ....
窓際の席はいい
空と風にいつでも触れる



特に今日はとても気持ちのいい天気


あたしは青と白の完璧なコントラストを
ひだまりの中で見上げていた



女 ....
君なら何処までも行ける気がした



終わりを迎えた世界の片隅で
不純物を交えないその精神だけがまるで至福
崩壊を迎えた石造りの町の中で
たたずむ君のスカートが退廃を孕み ....
ロリータ℃。(50)
タイトル カテゴリ Point 日付
ネロ自由詩215/2/17 0:33
夢景色自由詩112/1/1 22:38
ストックホルム症候群自由詩311/8/13 19:30
花のない部屋自由詩2+11/7/3 0:47
エキストラ自由詩611/1/29 1:02
香り袋自由詩510/7/28 2:54
初秋自由詩710/7/4 3:22
心の中の5秒間自由詩810/6/9 0:06
花水葬自由詩610/6/7 23:38
軌跡散文(批評 ...410/6/2 23:01
rain散文(批評 ...810/5/23 21:12
メビウスの輪自由詩410/4/23 0:08
夏の贖罪自由詩409/8/8 1:22
祝福自由詩1009/6/20 4:25
気づけばこんなに遠くまで自由詩509/6/5 5:46
ゆげ自由詩1009/5/8 22:17
Heaven's hell自由詩509/4/19 7:18
KOU自由詩809/4/2 4:08
時はただただなだらかに自由詩1109/3/22 5:26
heaven自由詩709/3/11 10:02
樹海自由詩508/11/11 12:02
言葉は私をさみしくさせて自由詩208/6/21 21:37
父へ自由詩408/6/13 8:32
病床自由詩108/4/21 5:58
海辺の街自由詩208/2/21 22:40
万華鏡自由詩008/1/6 16:32
世間体自由詩407/12/2 1:36
メロウ自由詩107/10/30 9:52
初夏凛々自由詩107/9/16 11:20
なだらかな羨望自由詩107/9/9 10:56

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