さわさわと風吹き抜ける草原に寝転んでいて私はひとり
どこまでも平和な春が続く空さえずる小鳥静かな孤独
手のひらでまぶしい光遮ればまぶたに満ちる心地良い闇
雨が降る心に沁みるその音に遠 ....
さくらんぼ拒まないでね唇をキスが下手でも君が食べたい
生首のようなスイカを風呂敷で包んで帰る夏の夕暮れ
思いきりかぶりつきたいザクロの実カニバリストになったみたいに
パイナップル缶詰 ....
いつまでも忘れられない恋がある何年経っても年を取っても
叶わない想いだからすがりつく幸せなんかに用はないから
どうしたら伝わるかしらこの想い言葉にしても届かないのに
恋よりも愛よりも ....
遠い空に憧れていたあの頃に戻れるような気がする日暮れ
春風に誘われ辿る夕暮れはいつか来た道やさしい{ルビ既視感=デジャヴ}
涙拭いてまた歩き出す夕焼けに僕は平気とうそぶいてみる
ざわ ....
すべて消えてなくなればいい
想いも 愛も
淋しさも悲しみも
ここにいたという軌跡さえ
波にさらわれてしまえばいい
a dream
誰にも知られずに
消えて行く私の言葉たち
....
夕闇にテイルランプをみつめては逃げ出すことだけ考えていた
居場所などどこにもないとひとりきりみんなと違う空を見ていた
さよならと書き殴ったページには余白だけがやけに多くて
目の前に別 ....
今日もまた打ち捨てられたあの部屋であなたと行ういけない遊び
なすがまま私はあなたのお人形何をされても動いちゃダメよ
窓ガラス映るふたりのシルエット誰にも言えない秘密の儀式
しっとりと ....
星さえも見えない夜の底にいてお願いシリウス僕を照らして
暗闇に瞳をこらせば見えて来るきらきら光る僕だけの{ルビ星=スター}
流れ星どうかお願いここへ来て君のしっぽに手が届くように
君 ....
屋根裏の秘密の部屋でふたりきり禁じられた遊びをしようか
動かないで君は僕のお人形着せ替え遊びをさあ始めよう
庭に咲く色とりどりの花よりも君の奥に咲く薔薇を見せてよ
妖精を小瓶の中に閉 ....
暗闇に明滅してるテレビジョン孤独な夜のためのスタンス
ぽつねんと机の上のエンベロープ誰に届けるあてもないのに
冷蔵庫の独り言を聞きながらひとり眠れずにいる真夜中
恋しいと淋しいはきっ ....
しぼりたてオレンジみたいな夕焼けに明日の分の元気をもらう
まだ青い林檎のような君だから紅くなるまで待つことにする
初恋は甘くて酸っぱいストロベリーそっとキスして涙の痕に
特別な果物だ ....
扉を開けると
眩しい光が飛び込んで来た
どよめく喧騒に包まれれば
異国に迷い込んだ気がした
*
時計の針がふいに
真夜中を知らせる
堂々巡りの物思いに
いたたまれず朝が来る
....
くちびるから悲しみのエコーもう二度とさよならなんて言いたくないのに
金色の雨になって会いに来て閉じ込められた私はダナエ
ひとしずく君の涙がこぼれたら小瓶に入れて取って置きたい
聴こえ ....
{ルビ処女=おとめ}はその森に入ってはならない
森に入ればきっと出会ってしまうだろう
そして血よりも紅いその薔薇を手折ってはいけない
薔薇を手折ればきっと恋に落ちてしまうだろう
それは ....
春になると
淋しい木々の先に
白木蓮の{ルビ灯=あかり}が点る
ほんのりと明るい白い花は
どんよりした心を照らしてくれるようで
ほっと心が温かくなる
こんなふうに心が晴れない日は特 ....
青い空がおいでって私を呼んでる
ずっと夢見ていた旅立ちの日
春の風が何度も私をせかして
早く早くって言うけれど
飛び立つにはけっこう勇気がいるのよ
心臓がドキドキして今にもはじけそう ....
あったかいひざにはにゃんこ足元にも猫が寄り添う冬の寒い日
今もなお大きな体でひざに乗る重たいけれど嬉しいにゃんこ
移動するたびにどこでもついて来るストーカーだねほんとに君は
引っかか ....
私が誰かなんて
問いたださないで欲しい
私は私
あなたはあなた
たくさんの未知数の中の一人
名前なんか
大して重要じゃないのよ
ミステリアスな方が
時には素敵に映るもんだわ ....
淡い光の中のライト・ブルー
誰もいない湖はピーコック・ブルー
風にそよぐ花サルビア・ブルー
静かに揺れたミント・ブルー
あの広い空はスカイ・ブルー
雲の流れるままにセルリアン・ブルー
....
ヒグラシの遠い呼び声暮れて行くひとりぼっちの道は遠くて
夕暮れの窓辺に寄って本を読む涼やかな風秋の足音
金色の庭でみつけた木漏れ日のスポットライト妖精の輪だよ
ひとりきり置いてきぼり ....
さよなら さよなら
季節は足早に過ぎ去って行く
あの頃の思い出も見上げた空の色も
今では遙か黄昏の彼方に
黄昏よ
いつの日もおまえはそばにいてくれたね
どんな時もその光に包まれれば
....
青空に洗濯物のはためいてハミングすればさわやかな風
さまざまに形を変えて雲は行く見ていて飽きない空の劇場
ヒグラシの遠い呼び声懐かしい記憶の森へ心は帰る
炎天下汗をぬぐえば向日葵も{ ....
風が変わったら彼に伝えて
セイレーンの歌を聴かせてあげるわ
一度聴いただけで夢中になるのよ
海が青く輝いたならそれが合図
やさしくしないであの頃の私は
恋に夢中になりすぎて何も見えなかっ ....
愛して欲しいと嘆く
私は淋しい薔薇の花
きっと嫉妬で燃えたぎる
炎のような黄色い薔薇
本当は清楚にたたずむ
白い薔薇になりたかった
やわらかくはにかむ
ピンクの薔薇の花でもいい
....
青いドームを突き破れ!
そうして憧れは
宇宙の彼方まで飛んで行くことだろう
僕らは青いドームの下にいる
まるで手の届きそうな天井に
僕らはいくつもの夢を馳せる
あの青い空間は一体何 ....
君に会えないその時は
花でも摘みましょうか
それとも窓辺で
恋歌でも歌いましょうか
花占いももう飽きた
君は{ルビ何処=いずこ}の空の下
誰を待っているのでしょう
さらさらさらさ ....
冬の空星を探して歩く君触れ合う肩にとまどう私
大切な人を静かに想うとき心の奥がほんわか{ルビ温=ぬく}い
抱き合ってキスをするたび加速する恋の温度と二人の距離と
ただ甘く咬みつくよう ....
猫になりたい
すまして本を読む
あなたの足もとでじゃれつきたい
猫になりたい
そのページをたどる指先で
やさしくのどを撫でて欲しい
猫になりたい
こんなに寒い冬の日は
あなたと ....
栗色のたてがみをなびかせ
どこまでも駆けて行く
その凛々しい姿どこまでも
草原の果て 日の昇る場所
おまえは駆ける 駆ける
休むことを知らない
この大地をどこまでも
おまえはひとり駆けて ....
真夜中の扉を開けて
裸足で駆けて行こう
たくさんの流れ星が降るという
星降る森へ走って行こう
キーンコーン
いろんな色の流れ星が
きらめきながら落ちて行く
金属的なその音は
真 ....
未有花
(236)
タイトル
カテゴリ
Point
日付
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黄昏遊戯
文書グループ
21/2/12
あいうえお作文
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15/7/6
フェアリーテール
文書グループ
15/5/7
花図鑑
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15/4/2
夕暮れ詩集
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14/9/3
夜の童話
文書グループ
13/12/3
大きくなあれ!
文書グループ
07/11/20
空模様
文書グループ
07/5/16
投稿作品
心象風景
[group]
短歌
3*
24/4/15 10:28
ふるーつせれくしょんⅡ
[group]
短歌
3*
23/7/25 14:21
恋する気持ちⅡ ~forget me not~
[group]
短歌
6*
21/2/12 13:02
黄昏遊戯Ⅴ
[group]
短歌
6*
19/3/30 8:55
a dream
自由詩
12*
18/10/26 8:35
ここではないどこかへ
[group]
短歌
9*
17/12/2 9:09
禁じられた遊びⅡ
[group]
短歌
8*
17/5/16 10:21
空いっぱいの星を巡って
[group]
短歌
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16/12/1 9:44
禁じられた遊び
[group]
短歌
8*
16/3/15 10:37
眠れない夜のミュルミュル
[group]
短歌
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15/11/17 9:40
ふるーつせれくしょん
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短歌
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戸惑い
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15/7/6 9:29
悲しみの季節
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15/6/3 9:23
妖精の森
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白木蓮の灯(あかり)
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自由詩
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たんぽぽ春のパラシュート
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17*
15/3/2 10:10
猫溜まり
[group]
短歌
18*
15/1/23 9:07
アンノウン
自由詩
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14/12/24 15:32
ブルー
自由詩
12*
14/11/6 9:21
黄昏遊戯Ⅳ
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短歌
11*
14/10/4 9:26
黄昏よ
[group]
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20+*
14/9/3 9:34
夕立を待つ
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短歌
14*
14/8/4 9:15
セイレーンの歌
[group]
自由詩
17*
14/7/3 9:43
私は美しい薔薇の花
[group]
自由詩
25*
14/6/3 9:34
青いドームを突き破れ!
自由詩
10*
14/5/7 9:25
花曇り
自由詩
20*
14/4/3 9:13
恋する気持ち 〜Love in a mist〜
[group]
短歌
12*
14/3/4 9:24
猫になりたい
自由詩
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14/2/3 9:57
馬
自由詩
23*
14/1/3 12:35
星降る森へ
[group]
自由詩
20*
13/12/3 9:40
1
2
3
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6
7
8
0.39sec.