プランクトンになって
魚さ食べられで
魚になって
釣り上げられで
久しぶりに見だ街は
すこし違って
キラキラしていた

あっつー間さ
食べられで
うんちになって
下水さ流れで
 ....
からだのなかの一本の線が
二本になる

二つに別れたぼくは
一つの体

人と同じものが見えていると思うぼくは
人と同じものが見えていないと思うぼくは
二つが線の分だけずれて重なって
 ....
オンアが死んだ様に歩いている
両手を下げたまま足を半分ずつをずらして
雨の降る日の埃のにおいの中を
もうじきに秋になる今日の中を
曇り空のロシアの様な風の中で
白いワンピースを着て
だめな ....
月見さんのお葬式に行くために
月見さんと一緒にいる
彼女はただ薄目で虚空を見つめながら
静かに手をのばしている

僕は凪いでいる
泣いてはいない
晴れてもいない

月見さんのお葬式に ....
はよ起きて
はよご飯食べや
はよ食べーや
はよお皿持ってって
はよ着替えてな
はよ歯ぁ磨きぃな
トイレはよ出て
準備おわってんの
はよランドセルに入れや
えぇ宿題してへんの
なんで ....
すべてが終わったと思ったのは
ありえない夢を見て憐憫な感情と
寂寥感に押しつぶされた朝

傘もさせない晴天の空の下
会社に向かう電車の中で
再び閉じたまぶたに夢を願ったとき

過去と現 ....
透明な夜明けの
水たまりを
踏んで
波紋の中に
映る
歪んだばかりの
僕の顔
風の音は
小さな吹子で
耳に渦巻いて
意識を攫う

笑い声
雨は降らないって
手にした傘を
 ....
ある日僕の半分の世界が消えた
右の目と左目は統合され世界は
無意識に歪めていたその虚を剥がした
腫れ物を触るように言葉を選ぶ人
何も変わらないように言葉を交わす人
それぞれのそのどれもが過去 ....
眠くてまぶしい朝に
頭の中がしびれてしまって
透明になれない事を
知ってしまった

墓石は名前なんて刻まれて
白い空気の中で
野良猫がセックスしてる横で
命の事なんかお説教している向こ ....
人波の一つ先行く赤とんぼ
信号変わりて人赤を追い
ピアノを弾くみたいに
君の頭を持ち上げて
満月から溢れ出した水の中で
僕らは捻くれた愛情を確かめている
音楽のすごいところは
音楽があるって事だと思うんだ
漫画のすごいところは
絵がある ....
花の{ルビ陰=かげ}は柔らかな光に包まれている
そこは決して暗くはなく
日差しを柔らかなぬくもりに変えて
まぶしさを穏やかさにする

花の蕾に包まれて私は眠りたい
ベッチンの様な花びらの中 ....
小さな小さな箱の中で
僕は不快な虫になった
それはとても静かな箱だけど
時折川の流れの様な音が聞こえたから
多分、人が捨てた河原のマクドナルドの箱の中

僕は小さな虫だから
箱を開ける事 ....
僕は
犬になった
小さな声で
わん、と泣いて
僕は犬になった

犬の生活は
ことのほか難しく
僕にはうまく
泣いたり笑ったり
出来なくなった

ことのほか
難しい事の他は
 ....
水の上で鴨が死んでいた
鴨が死んでいた所に今日は
ラップで包まれた焼きそばパンが三つ
誰かが冬の川に
凍えたモノクロに着彩をする。

水鳥が笑う
夜のまぶしさに鳥が笑う
いや、命を考え ....
日常が置き換えられていく
有ったはずの違和感が消えて
無かったはずのものが
何かに置き換えられていく
たとえばそれが命かも知れない
あるいはそれは運命かも知れない
しかしそれは忘却かも知れ ....
摘みたての金木犀を
ポケットティッシュの袋に入れて
そっと胸のポケットに忍ばせる
体の熱を帯びた柔らかな匂いが
歩く度にぽっぽっぽっと溢れ出す

ぽっぽっぽ
なんだかスキップでもしたいけ ....
雨の日は床の油と土とが湿気に混ざって独特の匂いがする
信号待ちの小学校の前でそんな事を思い出し

雨だ
僕は歩くのが下手で
いつも靴がずくずくで
傘はその意味を放棄している

風が
 ....
スマートフォンを手にして
花壇の隅、おじさんがぽつん
RPGにも飽きて動画とか見始めて
キリが無い二十三時
月に五千円の小遣いを貯めて貯めて
欲しい物は飲み代に代わる

終着駅間で際すれ ....
 個人的には、買い替えの難しい自動車と同じ感じ。年式が古くなればそれだけトラブルは起きやすくなるし、多ければ排気ガスみたいに公害になりうる。反面、きっちりメンテナンスなどをして適度に使用するなら、経済 .... 雨粒ひとつ、靴の穴から入った
靴下を少し濡らして、汗に混ざった
雨粒ひとつ、あっという間に体温で消えた

空からまっすぐ靴の穴に、飛び込んで
靴下の泥と汗と混ざって消えて

なあ、やるせ ....
ここにあるのはただのがらくた
偽物で繋ぎ止めた
僕の透明な城
見える奴にしか見えない
はりぼての城

僕はそこでしか呼吸ができない
僕はそこでしか物が見えない
僕はそこでしか声を出せな ....
鼻風邪をひいてしまった
五月の初めのあたりの事だ
なんとなく仕事も落ち着き
明日からの長い休みに
何をしようかという日の事だ

鼻風邪をひいてしまった
ズゴゴ、と鼻を吸う
喉の奥に青っ ....
春の日に 落ちる椿の悲しさは
消えゆく記憶に声の掛かりし
雪景色
木にはつぼみの
綿帽子
ねえ笑ってよ
笑えないわ
どうして笑えないの?
人の血を吸っているからよ
人の血を吸っていると笑えないの?
人の血を吸っていると笑えないのよ
どうして笑えないの?
人の悲しみが口の奥でま ....
何かをしようと思うのですが何をしていいのか解らず
家に一人でじっとしているのも寂しいものですから
出来るだけ服を着込んで嵐の様な風の夜に
月を見に出かける事にしたのです

月には雲がかかった ....
誰かいますか
この声が聞こえる人が
誰か
いますか

小さな花のように
かわいらしさも無く
大きな雲のように
穏やかでも
達観している訳でもない

この声が聞こえる人が
誰かい ....
すごい、すごいすごい
宇宙のように遠く高い空
遠近の狂う大きな雲
ああ、美しく真直ぐな世界
間違いない
今僕の正中線はここにある
遥かに見える松並木を超えて
空を行く為に。
湿度にとらわれた熱量が
肌にまとわりついている

エアコンは嫌いだ
あの冷やりとした
微かにカビ臭い風は
地下の駐車場を思い出す
軟らかにしなだれる
段ボールを思い出す

寝苦しさ ....
プル式(526)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
作者が好きな自分の作品文書グループ09/2/15
童話文書グループ07/12/20
季節もの文書グループ07/8/31
恋の歌文書グループ07/8/31
頭のなか文書グループ07/8/31
悲しいもの文書グループ06/7/22
明るい話文書グループ06/7/22
投稿作品
海で自由詩622/3/11 22:36
この海の中で。自由詩2*20/12/31 21:41
オンア自由詩120/9/12 22:44
朝と自由詩720/3/6 9:00
はっけよい自由詩2*20/1/8 21:50
何もかもの背中自由詩419/10/8 23:51
螺旋の真中自由詩4*17/1/8 0:11
螺旋の上自由詩3*17/1/8 0:09
螺旋の下自由詩117/1/8 0:06
_短歌2*15/7/13 9:30
表面張力(未詩・独白)自由詩2*14/3/22 16:06
花の陰自由詩1113/9/18 23:29
自由詩713/6/10 22:56
犬のぼく自由詩313/5/26 12:29
命というカテゴリ自由詩313/5/26 12:28
明色に混ざり行く雲溶け出して今は薄鼠の元も分からず自由詩413/2/12 9:08
ルンルンです。自由詩212/10/30 19:35
雨は。自由詩512/10/17 9:09
風邪をひくなよ。自由詩412/8/6 21:56
原発に関して個人の考え。散文(批評 ...2+12/7/5 21:37
雨降りお月さん、そらみてこんばんわ。自由詩5*12/5/31 22:23
蕺草(未詩・独白)自由詩812/5/14 18:30
この街に物語は似合わない自由詩612/5/2 8:58
短歌0*12/3/28 9:03
_川柳3*12/2/18 14:58
魂の落ち着く場所(未詩・独白)自由詩612/1/6 23:11
君の明かりで眠る自由詩17*11/12/24 23:12
自由詩811/11/10 23:26
旅 (未詩・独白)自由詩711/10/23 7:52
月の夜、幻の空(未詩・独白)自由詩11*11/9/10 23:32

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