★☆★ 法律大魔王から18度目の最初のお達し ★☆★
●自作のショートギャグを楽しむスレッドです。誰でも参加OK。過去ログや、
まとめサイトのパターンを参考に、面白いネタを考えてここに発言して ....
誰も帰らない家が在った
十年ぶりに男が一人帰った
その家を壊す支度に
雑草に覆われ
壁は罅割れ色褪せ
繁栄の代償に
突然選ばれた家族
怒りは擦れ違う
日々が過ぎても
これで癒 ....
だしぬけに
一枚羽根が吹き飛び
鳥は少しバランスを崩した
何喰わぬ顔で引き起こしながら
無限には飛べないことに
今更ながら気づいた
強い北風
空は底抜けの好天
その果てに
まだ見 ....
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ....
たそがれて
いちにちが終わる
いつかは
このくるしみも終わる
すくなくも
わたしが終われば終わるだろう
その時は
世界が終わる のではなく
世界のなかで
わたしが終わる
わ ....
話して 話しつづけて
話しても仕方の無いことを
病院の屋上から見えるもの
遊ぶ犬たちのことや
食べられてしまった飼い兎のこと
売薬の無駄遣いで喧嘩しても すぐにほぐれて
直らない足の痛痺れ ....
元日に歌番組見て笑った男が
2月発症して傷害で拘束
3月には物言わぬ骸に
嬉しげに報じる記者と
嘲り溜飲を下げる視聴者らが
彼に支払う対価は幾らだ
2月節分の豆を撒き
3月雛祭り ....
瓶の壁を
静かに登る泡
幾つも
幾つも
ためらいながら
少しずつ
飲むか、
と言うと
欲しい
と答える
グラスへ注いで
渡す
ありがとうと
小さな声
あなた ....
厳しい夏の終わり
ずぶ濡れで見上げた黒雲が
不意に吹き散らされ
見る間に西日に
真っ直ぐ照らし出された
濡れて光る道の先に
垂直に
虹
誰かへ知らせよ
バッハのポリフォニー
....
夕暮れの柳新田
家路の車窓から
不意に
更地になって
更地になった場所に気づく
確かに低木を植えた
黒板塀の民家か何かが
あったのだが
家路を辿る人たちを見て
娘がたどたどしく言 ....
娘の家が
我が家の居間に出来た
中国製のコート段ボールの切妻の家
白い壁にはクレヨンで好きな絵を描いた
飾りだが煙突もある
塞がっているから狼は入れない
ひょうたんライトを灯せば中は別世界 ....
興津駅の手前 山側
人家が不意に途切れて
現れる
庭みたいに小さな畑
柿や夏蜜柑の樹
小さなブランコ
うつくしい朝
空は西から吹き払われ
(生き延びてここに戻るとは
思っていな ....
日曜日の11時
生き延びた僕らは
模型機関車の運転会に出かけた
会場のツインメッセは
石炭や油の排気ガスの臭いが立ち込めてきつかったが
子供達を乗せたC56型やロケット号が快走し
....
「この戦いが終わったら」
とか言うのは何とかフラグなので(笑)
縁起でもないのだが
この戦いが終わったなら
今度こそ子供らが安心して眠れる国にしよう
子供の親たちが汚染で途方に暮れたり
し ....
ティアドロップの降る音に包まれて
静かに空を見上げてみよう
ティアドロップの降る音に包まれて
傘から腕を伸ばしてみよう
ティアドロップの透明な殻に包まれて
大事な天使が降りてくる
ティ ....
こんなにも多量の糞が出るのなら
俺は当分死にそうにない
食当たり何を食っても粘土味
油あげ一枚で死ぬかと思った
自転車のオカンがスロープ落ちてきて
駐輪場で死ぬかと思った
....
拒まれて
塔の傍らに一人
辿りつけなかった人だってきっと多い
命あることはそれだけで幸甚だ
ひと気のないはいいろ硝子の塔へと
電梯にせり上げられていく
この眺めだって
十分に「上海的」だ ....
遠いちいさな丘のうえで
初夏の梢が水草みたいに揺れていた
命あるもので揺れていないものは無かった
揺れながら皆まっすぐ天を指していた
ひとつとして同じ形の枝は無かった
ところどころ折れて歪ん ....
ろうそくの明かりに
手をかざしながら
彼女の詩を聞いていた
途方もなく遠くへ
来てしまったけれど
あの時あの熱の中で
自分の手は自由に生きていた
熱を求めては
焼かれて弾かれる
炎は ....
小さな木の箱に
青灰色の小石が入っている
特別な宝石や鉱石ではなく
河原に幾らでもある
丸っこいありふれた石
箱の中に白い布が敷かれ
その上に置かれている
箱は石の為の棺だ
あの人 ....
いいんだ、もういいんだ
これまでのことは
産まれてきて、居場所はなくって
どうしようもない日々ばかり続いて
気がついたら
何処でもないここへと辿りついて
でもいいんだ
次のひかりは見えて ....
産まれ生き苦しみそして死んでゆく
たった一行闘病短歌
日赤の病棟入り口掲示板
嘆歌とあって朝顔も書く
これからは口語短歌の詩人です
出来損ないの痛みを堪え
銀色に輝け外科 ....
地下鉄の窓に
乳母車の娘の顔が
蛍光灯に照らされてぼんやり映る
背景はグレーの壁で
配管が横殴りの雨のように流れる
全体が切れかかったTVのような眺めだ
帰れなくなった宇宙飛行士が
....
脳軟化症の徳三爺さんは
丸めた古新聞で家のTVを叩く
偉そうな人が映る度に
ウーウー言いながら
丸めた古新聞でTVを叩く
以前は政党とか見分けをつけて叩いていたのだが
近頃はマイクの束や街 ....
妻が組紐を編んだ
寿ぎの色の紐を選び
清めの石を結わえた
結び目はゆらゆらと
日々を遠ざかっていく
思わぬ梢を揺らしながら
見えない網は遥かな岬にまで届いた
自分が結び目 ....
清水には時々出掛けた
中学から高校を卒業する頃までは
静岡に最も近い隣の市(し)だったから
中学の時 清水港線や静鉄清水市内線に一人で乗りに出掛けた
母親の買ってくれたコニカのカメラに
怪し ....
死んだ後もしばらく
髭は伸び
爪は伸びた
倒産会社の残務整理のように
皮膚はとまどいながら惰性で仕事をした
死が内側から行き渡るには
相応の時間がかかった
この人の腹を拭う
動 ....
女たち二人が男に言い立てている−−
女1:その言葉があなたのものである証を示しなさい
女2:言葉はあなたのためにあるのではない
女1:あなたが体験したものはあなたが体験したも ....
ヒトはなんである種のコトについて、自分で失敗するまで学ばないのであろ
うか。他人の失敗は笑うクセに。
大した事ではない。蛇口のことである。
小学校の頃。今は亡き親父が、風呂釜のガス管を ....
神の言葉を携えた君は
膝のうえで不意に
遠くを見ながら喃語で話し始めた
何かを祝ぐための言葉
私が話せなくなった言葉
未来の君は
私の命日を知っているはずだ
判るなら教えてほしい
....
日々のひび割れ
−石川敬大『ある晩秋の週末のすごし方が女のおねだりで決まる』評−
石川敬大さんは、現フォでは練達の詩人と言ってよい。
彼の近作に、私にとって妙に気になる作品があった ....
大村 浩一
(104)
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会議室スレッド
エリオットしとりあそび(18)
会議室
24/3/11 21:39
投稿作品
十年忌
自由詩
7*
21/3/11 12:02
変針
自由詩
3*
21/1/27 23:33
立会
自由詩
13*
20/11/28 17:54
Withdraw
自由詩
11*
20/7/29 23:01
話しつづけて
自由詩
14*
20/4/5 22:24
Exchange
自由詩
6
20/3/25 22:58
泡、あるいはテンペスト
自由詩
6
20/3/15 22:51
シンフォニア
自由詩
7
20/3/11 23:13
帰宅
自由詩
3+*
20/3/10 23:07
仮宿
自由詩
7
14/2/5 17:07
興津の庭
自由詩
7
13/8/7 22:18
創書日和【蒸】ライブスチーム
自由詩
4
11/7/31 22:14
マニフェスト −No More Fukushima−
自由詩
6*
11/3/23 21:31
創書日和【涙】ティアドロップス
[group]
自由詩
4
11/1/31 23:17
デっど ・オあ・あらいヴ
短歌
8*
11/1/12 0:54
創書日和【拒】Point of know Return
自由詩
3*
10/11/26 19:44
創書日和【揺】樹の記憶
[group]
自由詩
14*
10/10/31 22:57
創書日和【熱】潜熱
[group]
自由詩
7*
10/9/29 12:46
創書日和【箱】小石の棺
[group]
自由詩
10*
10/8/27 21:09
創書日和【離】離床
[group]
自由詩
8*
10/7/30 22:27
残夢2010
短歌
13+*
10/7/16 20:55
創書日和【雨】距離
[group]
自由詩
6*
10/6/29 17:43
映らないんデス
自由詩
8*
10/5/28 21:01
創書日和【結】結線
[group]
自由詩
6*
10/5/21 22:29
創書日和【清】清水
[group]
自由詩
1*
10/4/30 12:52
創書日和【清】拭清
[group]
自由詩
4*
10/4/30 12:50
創書日和【証】立証
自由詩
3*
10/3/30 22:12
どどどどどど
散文(批評 ...
9*
10/3/12 12:42
創書日和【祝】祝詞
[group]
自由詩
6*
10/2/28 22:32
【批評祭参加作品】日々のひび割れ −石川敬大『ある晩秋の週末 ...
[group]
散文(批評 ...
8
10/1/10 0:27
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3
4
0.38sec.