目線の果て オレンジ色の波
その間で揺れるあたしの日に焼けた肩
これがあなたに語りたい 全て

手にしている本を置いて
少しだけ近づいてきてください
太陽と一 ....
燃え残ったあたしの骨は
神様も買わなかった
代物で
おさまりのいい
グリーンの壺を
飛び出して
かしゃかしゃと
サワヤカに
鳴りはじめる
静まり返った
西光寺に
ササヤカな
ビ ....
ていねいにほどかれて
いともかんたんに
うらがえさえる

いきづかいの
まあたらしいおと


..........

か....げ.......が

爆発します

き ....
何の前触れもなく 
私の 
頭の中で、
光が 
生まれる瞬間がある。

あなたのまなざしの
中心から
少しずれた
小さな部屋の中で 
聞きなれない羽音が
響い ....
デニーズの半円形のテーブル席で
フローズンヨーグルトを飲みながら
通りを眺めてる と
フローズンは溶けて
ヨーグルトになった
すこぶる健康な昼
着信があったよ
シンガポール ....
明日教会に行くよ

澤田さんという牧師さんに
挨拶をするのだ

「アーメン」と
(誰に?)
言ってもらうために

「アーメン」と
(わたしたちに)
言ってもらうた ....
あたしは あんたのことがきらいだと言う

たてじまのTシャツを着たあんたは 聞こえないふりをして
うすべったい腹を 時計まわりになでていた

あたしには なんの文句もない
いつもど ....
「安いから買ったんだけどね、あまり袖を通していないのよ。
私の皮膚にはなじまないっていうか、もうすでに誰かの皮膚って感じがして。
・・・いやぁね。どういう人が着ていたのかしら。
きっと洋子とか ....
最後の質問にも
答えられなかったので
哲学者のような顔をして
あたしは電話を切った

しびれた足をさすりながら
電話線をはずす
受話器がかすかに
汗ばんでいる

あたしはぐったりし ....
ぱっくりと割れた
蛍光灯の光が
あんたの足元に
突入している

あたしは足元に広がる地面を
かきむしり始めた
誠実な犬のように

驚いたあんたは
その場所から動けな ....
電燈の下で
もりだくさんの
蛾が
土壁に群がって
矢印になってる
あたしは
バルーンスカートを
揺らしながら
その方向に
走っていった
暗やみが
生まれたて ....
1.その朝

飼っていた鳥を籠から逃がし
ニュースの事件で共に泣き
生ごみはベランダの植物の
肥料として再利用
洗剤を使わず食器を洗い
お風呂の残り湯で洗濯し
手紙の返事を全て書く
 ....
あたしを弾いて頂戴
この暗闇の中で
その人差し指で
マリオネットみたいに
あちら こちら
自由自在

あたしの体は鳴り続ける
それはまるで
海の底に響くピアノ
魚 ....
風は無い

私と
あなたのすき間には
いくつもの
透明な夜が並んでいる

わたしはマッチを擦る
あなたに語る言葉を
探すために

わたしとあなたが
共にいた時間を
つなぎ合わ ....
「本音」という言葉があるけど、それは「真実」とは限らない気がする。

例えば、ある人に「それが本音ですか?」と問い続けて言ったら、最終的には「分からない」と答えるだろう。

答えは、いつだ ....
メモを取ることや
テープにとることや
ビデオにとることでは
とうてい足りないので
もう一度
同じことを
違う太陽の下で
言ってもらうことは
不可能だと気づいた時に
 ....
右足の甲に落ちた水滴が
全身のわずかな震えを止めて
律儀な夜は昼となり
見知らぬ今日が明るみにでる

私の琥珀色の影は
夢遊病のような顔つきで
あなたの記憶のどこかに
住 ....
Coco Chanelとコーヒーが
月曜日を土曜日にして
あたしたちは

うん

あたしたちは
鳴きかけのコオロギに
だまれと言いました

しんとなった中庭で
知 ....
もう少しで
ぼくは
ぼくについての無知が
分かりそうな
気がするので
暗やみの中
きみを裸にする

不完全なきみが
ぼくを見ている
不完全なぼくの
わずかな感 ....
耳をふさぎ、目をつぶり、口を閉じ、息を止め、心臓のボリュームを最小限に抑えた時、

無意識からいろんな光が出る時がある。

大脳に隠れていた幾千万の言葉と映像、そして音。

わたしが ....
「原子力みたいな女だな。」

その人は言った。

「使い方を間違えたら被爆するな。」

その人は言った。

「あら、そう。」

私は言った。

その人と話す事といえ ....
主な行動:
なでて、くちづけて、ひっぱって、つねって、
かんで、なめて、たたいて、にぎって、かいで、
たべて、いれて、かいて、ふいて、もんで、
みて、きいて、すって、おして、つまんで、
とっ ....
 
シャワーを浴びる 鼻歌がとびだす ホイップクリームみたいな石鹸の泡 全身を包む おいしいイチゴのケーキみたい かみそりを曲線に這わせる 丁寧に洗いながした後 エジプト製バスタオルで拭く きれいさ ....
たとえば誰かが自分のことを

「俺は人間じゃなくてロボットなんだ」

とかいい張っているとしたら、

その人は身体的にはロボットではないけれども、
きっと本当にロボットなんだと思 ....
文字なくたって
言葉なくたって
作るのよ
詩を

それは心臓の
真隣にぶらさがる
果実

皮膚の内側に
腫れている

熱くて
痛くて
しょうがないんだ ....
胎児に似たその耳は
いつまでも
うずくまったままで
大人しく
聞いている

純粋なんだね

だからだろう

言葉という言葉すべてを
ご丁寧に外耳の
柔らかな軟 ....
きみが書いたその恐ろしく長い文章を読んで
僕たちがいつも会話を中断して
さようならを言わなければならない
可笑しさについて考えた

もしかしたら僕たちは
一人ぼっちかもしれない

それ ....
イズムとかないし

わたし

イズムとかないし

保存剤がたっぷり入った
大量生産のプリンを
プラスチックのスプーン
で食べている只今

ふと目をやると
本棚に ....
薄いピンクの
霊安室に
寝そべった
わたくしは
脇に挟まれた
ドライアイスが
あまりにも
ここちよいので

朝食から
夕食までの
普遍的
日常を

付加疑問的に
考え直す ....
小麦粉粘土で作られた
どうやらメスの体を持つ
ワタクシという自身は
いろいろな音やコトバによって
固有名詞になったのだった

ワタクシをそのマタから
放り投げた成人女性や
 ....
むらさき(93)
タイトル カテゴリ Point 日付
Laguna, Newport, Huntington, ' ...自由詩110/9/6 19:02
日曜日の曇り、ミカゲイシの隙間自由詩2*08/10/5 14:15
今村君の詩に勝手にインスパイアされて作った詩自由詩2*08/10/1 22:47
自由詩5*08/6/28 21:39
デニーズへようこそ自由詩4*08/2/10 18:29
教会に行きます自由詩1*07/10/7 0:01
記述自由詩8*07/5/12 0:41
ミステリアスドレス自由詩3*07/2/13 18:21
電話に関するソネット自由詩2*07/1/20 17:02
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わたしが世界の美しい一部であるために自由詩5*06/7/26 1:25
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日本の土の上自由詩2*06/2/26 11:46

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