カランダアシが
          落ちてゐた

          綠色の――

拾上げると
       芯が
          折れてゐる


さうして四圍の氣がそよと動い ....
〇 狛犬の{ルビ尻方=しりへ}の石の{ルビ罅=ひゞ}に生ふる{ルビ酢漿草=かたばみ}の{ルビ實=み}そ指に{ルビ彈=はじ}くる


〇 {ルビ菝葜=さるかけ}の{ルビ靑實=あをみ}{ルビ淸實=す ....
――さあて {ルビ長蟲=ながむし}ぢや 長蟲ぢや 長蟲に御座る



辻々を{ルビ喚廻=をめきまは}る{ルビ聲=こゑ}がある。

{ルビ童部=わらうべ}らしい聲とも云ふ。

{ルビ爺= ....
 何でも路地を歩いてゐた。
 角を曲がる度に、四つ目垣や生垣や板屛の向かうに百日紅の花が現れる。花の多くは淡い紫や桃色であつたが、{ルビ軈=やが}て其が炎のやうな緋色に變はり、遂に白い花がぱつと目に ....
 女が厭な物を提げて附いて來る。

 何でも、釣鐘の{ルビ貌=かたち}で一尺{ルビ許=ばか}りの高さの、鳥籠みたやうな金網なのだが、{ルビ其=その}下から四分の一程迄、灰白色の、何だか汚らしい{ル ....
〇 {ルビ糠雨=ぬかあめ}や池に殘るは一羽のみ

〇 {ルビ堆=うづたか}き{ルビ紅=あか}の{ルビ威壓=ゐあつ}や{ルビ躑躅垣=つゝじがき}

〇 {ルビ高茅=たかがや}の藪に{ルビ埋=うづ ....
一つ違ひの兄さまは 男のくせに意氣地なし

女だてらに{ルビ妾=わたくし}が 南蠻渡來の手風琴 

替はりにおねだりしはしたが 髭を生やした父さまは

「さやうな物を何とする」 じろり ....
〇 椎の{ルビ枝=え}の葉かも花かも分かたねど{ルビ嫋=なよ}{ルビ撓撓=たわたわ}に花にこそあれ


〇 {ルビ薇厥=しだ}の芽の結べる{ルビ末=うれ}の{ルビ緩=ゆる}ふなへ色も{ルビ柔 ....
{引用=【卽興】}

〇 {ルビ郁子=むべ}の葉の{ルビ嫋=なよ}の若葉のわゝら葉の末ゆり枯れて花の{ルビ傍=かたへ}に


〇 紫の花は匂へど{ルビ手挾=たばさ}むは名にし負ふかも黑鞘の大 ....
〇 名を負はぬ立居に匂ふエリゲロン

〇 卯木ふゝむ實の枯れたるを具せる儘

〇 人來ずて蕨は指を開きけり

〇 眺望も不二は帷幄に春日和

〇 人知れず鴨去る水面塵芥
〇 {ルビ郁子=むべ}咲ける{ルビ下=した}に屍の{ルビ一日=ひとひ}哉

〇 {ルビ疫病=えやみ}{ルビ傳播=うつ}す咎や地獄の釜の蓋
萬物の{ルビ靈長抔=れいちやうなど}といふ{ルビ僭=おごり}に
{ルビ天譴俄=てんけんにはか}に{ルビ臻=いた}つてゐる時勢

相も{ルビ變=かは}らず

二人組は
こそこそ世閒から顏を背 ....
{ルビ四圍春陽盈盈=よもにはるひみちみち}

{ルビ櫻花開始漸漸=さくらやうやくさきそむ}




{ルビ樹下在長椅=こかげにすわり}

{ルビ樹上啼鳥聲=とりのうたをきゝつゝ}
 ....
ddddddddddddddddd

Zahouliはシシ神
シシ神はZahouli

或いはカセ鳥

kakakakakakakaka

カセ鳥はボゼ
ボゼはカセ鳥

或いは ....
木蘭の花びら

と思つたら
捨てられたマスクだつた

{ルビ傍=そば}には{ルビ本當=ほんたう}の苺が咲いてゐた。

薄雲を透かせて
朝の月
 の左の頰が{ルビ瘦=こ}けてゐる

 ....
{ルビ亂雜=しどろ}に打寄せらるゝ{ルビ襤褸=らんる}

         {ルビ塵芥=ぢんかい}


 {ルビ陸=くが}と{ルビ洋=わた}との境の

 ぺらぺら{ルビ蠢=わがめ}くを
 ....
埋めたのはどうやら僕らしい。

黴のような匂い。
どろまみれ。

Mockingbirdが鳴いて

霽渡った星空だったような
そうではなくて
一面の薄い雲に
月が透けて見えたような ....
かはほり かはほり

     飛ばふ宵



椎の{ルビ洞=ほら}には {ルビ鼯=もま}の雛



土の{ルビ洞=ほら}には {ルビ貒=まみ}の雛



かはほり かはほ ....
{ルビ七=なゝ}クロウリエの道のり



うす{ルビ翠=みどり}色の鱗を



いちまい いちまい

散らしながら



三本脚のおまへが這つて行く



蜜蠟のや ....
{ルビ線路=レイル}の軋み



林立する脚

羊皮紙の鞜



{ルビ碧翠=あを}の{ルビ羅襪=ストキング}は所々{ルビ解=ほつ}れ

{ルビ細踵=ヒイル}の先がだいぶ潰れて ....
トンネルの中は思いのほか明るい。

狭い路側帯を魚になって辿るのだが、
裏道だというのに、随分と車の通りが多いのだ。

魚はやけになって大声で{ルビ臨津江=림진강}を歌う

{ルビ世永= ....
{引用=【長歌】

「參詣都萬宮作謌一首并短謌」

{ルビ都萬=つま}の{ルビ宮=みや}に{ルビ參詣=まゐい}で{ルビ作=つく}れる{ルビ謌=うた}{ルビ一首=いつしゆ}{ルビ并=あは}せて{ ....
  あふさかはけだにけぬべきふかやちをねるをこづれぞよたびをまろぶ




〇 {ルビ逢坂=あふさか}は{ルビ日=け}だに{ルビ消=け}ぬべき{ルビ深谷=ふかやち}を{ルビ練=ね}る{ルビ痴 ....
〇 {ルビ反吐食=たぐりを}す{ルビ烏=からす}の{ルビ嘴=はし}の{ルビ黑嘴=くろはし}の{ルビ黑=くろ}くあらなく{ルビ反吐=たぐり}に{ルビ染=そ}めば 幾つかの{ルビ隧道=すいだう}を{ルビ濳=くゝ}つたと思つた

{ルビ颶風=ぐふう}の本體は何所迄近附いたやら

空は存外晴れて
{ルビ天道=てんと}はかんかん照らし
{ルビ蒸=うむ}され ....
{引用=
{ルビ予兆=きざし}


竹林は蝟集して足を踏み入れる隙もない

幾本かは
折れたり割れたり

色も形も
てんでに狼藉を極め

風がどつと吹く程に

{ルビ互= ....
{引用=
  {ルビ代々胤=よゝつ}がへる節に詠める

〇 {ルビ畿外=とつくに}は{ルビ龍眼=みめ}に映らね吾が{ルビ御宇=みよ}は{ルビ戰亂=いくさ}無しとや{ルビ宣=の}らせたまへる
 ....
〇 寄附けぬ藪に苺の花ざかり

〇 漣に入日照らしめ春の浦
〇 {ルビ紅脣=こうしん}に{ルビ紛紜纏綿=ふんうんてんめん}{ルビ木蘭花=ムーランフア}

〇 花韮や隱しおほせぬ{ルビ氏素性=うぢすじやう}

〇 菫無くムスカリばかり{ルビ濡=そぼ}ち咲 ....
〇 {ルビ綠啄木鳥=あをげら}を二聲聴くや{ルビ木蘭花=もくれんげ}

〇 早足も三歩を戻す姫すみれ

〇 一線の霞を具して山染まる

〇 苺咲き蟲{ルビ儼=いかめ}しく臀を振る
孤蓬(472)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
◆ —妖異譚— ◆ 文書グループ20/5/8
◆ —断片集— ◆文書グループ20/5/5
◆ —わらはべうた— ◆文書グループ20/4/17
◆ —たまきはる— ◆ 文書グループ20/3/28
◆ —Ошка— ◆文書グループ18/4/29
◆ —クヮヰド— ◆ 文書グループ18/1/6
◆ —鯨飲馬食— ◆ 文書グループ17/8/5
投稿作品
カランダアシ自由詩220/5/21 20:48
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幽けき音の厭な物[group]散文(批評 ...120/4/29 8:34
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代々胤がへる節に詠める短歌319/4/30 17:41
卽興 漣俳句219/3/22 18:24
卽吟 紅脣或いはムスカリ俳句219/3/21 15:26
霞を具して俳句219/3/10 8:33

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