さあ喜べ、虹だ虹だ
わたしたちの求めていた虹が
ついに流れはじめたのだ
どうです、{ルビ非晶質=アモルファス}の中でも
ゆっくりとなら動くことができましょう
むしろ動き続けているのです
ああ、あの藍色の揺らめきですか
あれは偏光体の有糸分裂です
触れれば消えてし ....
まず、{ルビ宿太=しゅくた}は色の多さに驚いた。
押し並ぶ品々の金色や銀色も、
人々の浴衣の薄紅色や朱色も鮮やかだったが、
それらがぼんやりと{ルビ滲=にじ}んで、混じり合い、
透明に光ってい ....
いつか贈られたCDを川へ投げたら、15回くらい水を切った。


医者にタバコとトコトコを止められている。


圧壊する潜水艦の窓に、父の船が見える。


優しくなりたいと呟きながらど ....
月、あなたの非採取されてささえるためのフレーズ


(しかし、わたしは列車の上で、こんな匂いの青を考える
てのひらの青)



牛飼い、彼!


砂の朝、ふたつのうちどちらなの ....
ひとがすごくくるしいとき
おかしくて仕方のないものか
くるしくて仕方のないものか
どちらかを求めるとおもう
いくらかの安らぎのために

それができる文章は
どちらにせよ
くるしいひとし ....
どうでもいい話をしよう


こないだ、すごい吹雪だったでしょ
真冬でもめったにないほど、すごい地吹雪で
うちの犬、外に出してみたら
南極物語みたいで笑えた


雨乞いって今ではすっか ....
犬になりたいと願ったことがある
大きくてまっ黒い犬になりたい
バカで舌だしっぱなしだったりして
まっ黒い服をきたひとに飼われるのだ
静かな家で
僕はよく眠るだろう
そしてバカみたいに愛して ....
光は定められていた
かなしいことを忘れていった


太陽は紙からつくられた
はがせるだろう
そう願えば


(余白)


幸せでしょう?
そうですね
幸せです
幸せです
 ....
「つまんね人生だったな。」

天使が僕に吐き捨てた。
死ぬのはもちろん初めてだ。
しかし、死んだばかりの人間にはもっと他にかけるべき言葉があるはずだ、と思った。

「えっとさ、死にたてのひ ....
マルコ・ポーロ、エンリケ、ガマ、コロンブス、マゼラン、ベスプッチ、、、、、、、、、、、、、
みんな海へいった
さようならきっと戻らない



名前の残らなかったひとびと



航海 ....
あじみをさせて
みどりの小道
生れたばかりの若草のあじ
かなしくないあじ
やさしくないあじ
みずのあじ


あじみをさせて
ももいろ並木
やくめの終わった花びらのあじ
こわくない ....
忘れられない絵は全て夜明け


夜明け 太陽は冷たかった


叫ぼうと息を吸い途方にくれる


海を見て空を見て途方にくれる


立ちつくし歩き立ちつくしている


おま ....
もしぼくに普通の足があったなら低くてもいい山で死にたい


もしぼくが平和な国に生きてたらなぐられたって笑っていられる


もしぼくが平和な国に生きてたらたのしい本を読んで暮らすよ

 ....
1.太陽

子どもの頃はどこまでも強くなれると信じていた
長く長く生きた木が太く深く育つように
毎日きびしく生きていればきっと強くなれると
新しい弱さを知ると、それを克服しようとさらにきびし ....
あ、キリンだ!
わーい、ぐてーっとしたキリンだー
金魚ばちみてらー
かわいー
わーいわーいリンゴ食おっと
ガリ!あーこれタマネギだー
からーいからーい
あはははは
ボタモチみーっけ
 ....
続いてほほえましいニュースです
今日、O市P区Aヶ丘のI幼稚園へ
サンタクロースがおっぱいのプレゼントにやってきました
一人一人におっぱいが手渡されると、園児たちは大喜びで
かけまわったり、重 ....
月の夢いちめんに辰砂のさばく



そぞろ歌くちびるにカステラの月



眠りの木ヘビの毒ふたつめの夢



月の下ひづめ鳴く声をきかせて
私はあんなに憎い人を知らない
穏やかに過ごしていた日々を
圧倒的な力で根こそぎ運びさり
最もうとんだ葛藤と労苦の
深くにごった河へ流し込んでしまった

こんなところで生きてゆけない

 ....
うつぶせに寝た彼の下祖父帰る

驚いた家族「おかえりなさい祖父」

ワシとても腹が減ってる飯をくれ

ちゃぶ台で本人囲み三回忌

あの世には吉永小百合五人いた

父は母母は娘の頬つ ....
義父方の祖父の従兄弟の名を忘れ日がな一日オスカルの刑


慣れもせず言う事聞かずつちふまず必死で探す猫の住む家


「ナタデココ下から読んでチェブラシカ」守りたくとも解らぬ家訓


 ....
「よし、じゃあスモウを取ろう」

そう言うとそいつは泣いたままビックリした顔をしていたのですが、僕が強引に体育館へ引っ張ってゆくとスモウを取る決心をしたようでした。心の中がパンパンになって熱くなっ ....
「みんな怯えているだけなのさ」
「怯えている?」
「そうさ。怯えてるんだ。同じに」

もう秋も終わるころでした
彼は優しいのと寂しいのがまざったような顔で
そう言いました
もっと、もっと激しく降ればいい
雨は夜に降りこのまま私は助かるのかもしれない
夢はみない
眠ってしまったから


ばちばちと
音を立て雨が涎を垂らしつつ私を背中にそっと入ろうと


 ....
シャンパンはお風呂に入れて苦いから

欲しければほうらお口で拾いなよ

フェラーリを積んだ工作A’

英国に時計合わせにセバスチャン

深海魚見たいと言ってプロジェクト

大声を聞 ....
…という一部の若者に熱狂的支持を得た小説の、出版されなかった部分の原稿を求めて草木に覆われた長屋の廃墟に入ろうとしている。そこで記憶は飛ぶ。時間にすれば30分もないのだろうけど。

***

 ....
キミエさんが言ったんだ

「お前はパタゴニアに似ているよ」

コスタリカとはちょっと違う
パルプンテはもっと違う

ラテンアメリカの南の地方
パタゴニアには羊がいるらしい
あと、草原 ....
いつだって取り分け用事はない手紙暑い夏ですお元気ですか


熱き息傍らに聞き盆送り今日の日の人毎日の君


にわか雨染み入る砂浜のごとくのどかに揺るる稲穂のごとく


便箋の印に沿い ....
恐竜の背に乗った彼半笑い

ティラノから逃れるすべが二百円

生き飽きたブラキオサウルス吹いた虹

ストルチオミムスの名前やや忘れ

「花を見ず一億年間生きました」

「骨に歯を通 ....
スプラッタ父が西瓜を鷲づかみ

バケラッタ母がオバQ一気読み

オイ鬼太郎瞬きするってどんなもの

オイ鬼太郎泣いてはいない汗なんじゃ

鬼太郎にニヤリ笑われ汗ぽたり

暑かろう地 ....
ヤギ(111)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
ハードラック文書グループ06/2/8
投稿作品
自由詩2*06/4/29 1:58
硝子自由詩9*06/4/28 19:00
ひよこ散文(批評 ...7*06/4/9 6:18
一行物語[group]自由詩12*06/4/4 2:22
自由詩2*06/3/30 17:37
くるしいとき未詩・独白6*06/3/25 4:06
どうでもいい話をしよう自由詩7*06/3/24 3:16
自由詩6*06/3/10 22:59
偏光由来[group]自由詩2*06/3/7 1:25
お生れなさい散文(批評 ...15*06/3/5 4:30
FISH N.O.自由詩5*06/3/3 17:27
あじみをさせて自由詩9*06/3/3 15:31
ふさわしい場所川柳2*06/2/8 0:44
普通の足短歌4*06/2/4 23:16
COLD HEAVEN[group]自由詩4*06/2/3 2:02
らりぱっぱ自由詩5*05/12/23 15:32
おっぱいばんざい未詩・独白9*05/12/18 21:41
辰砂の月川柳3*05/12/14 14:41
禁色の人自由詩4*05/12/12 13:58
空色遊園地川柳6*05/12/6 7:39
新妻カナコ(仮名)短歌16*05/11/20 5:35
散文(批評 ...3*05/10/29 16:23
携帯写真+ ...4*05/10/29 15:51
むらさめ自由詩5*05/9/13 3:51
火星の王子様川柳2*05/9/6 21:15
散文(批評 ...1*05/8/31 16:43
パタゴニア自由詩7*05/8/19 1:29
消息の文短歌9*05/8/17 21:31
キミノホネサウルス川柳12*05/8/5 12:49
vsオバケ川柳7*05/8/3 2:48

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