文書リスト

路地裏を覗くと
空がかくれていた

こっそりと詩を書く人が
虫かごにたくさんの無意味を捕まえていた

ギャートルズのエンデイングのような
なんにもないところから試行錯誤して

結　.... 飛行機を見に行かれるんですね。
私も見に行こうかなあ。
空港の近くに祖父母の家があって。
お墓参りでもした後に。
ぼんやりした時間があることは大切なんだと思います。
自分を省みるゆとり。
　.... 今晩は。お仕事大変そうですね。
身体にはお気をつけて下さい。（笑）

私も、仕事仕事で。
これでいいのかって思う日々。

明日がお休みなんですね。
私も明日ほんと久しぶりの休みをとります　.... どこかのひるがえりに花が咲きますと
はじめの足跡が海からバサって上がってきます

空にはたくさんの巨人が腕をのばして飛んでいる
巨人のTシャツには
春風とか桜とか
或いは一番とか神風とかプ　.... あなたは届いたり
届かなかったり
する

ふゆのなかでは
わたしはあなたにもぐり込んだり
息をとめたり　とめなかったり
する

わたしは海のように
いくつもの約束を
忘れたり
　.... たくさんの数式が
空を組み立てている
わたしたちの頭の上は
簡単な算数で成り立っている

履歴を割り算してゆくと
わたしたちは
無数のゼロの繋がりである
割り切れない集積である

　.... とおくがこっそりと
ぼくにメールを送信してきた
とおくに行きます
雨の日は洗濯物を干さないで下さい

とおくの方では
誰かが
階だんを作っていた
インスタントラーメンが出来上がるくらい　.... すなおな円の中に
さかなや鳥や
そしてほ乳類を集めて
食べる

それぞれの
交差する部分で
わたしらは健康を保つ
それは罪深いことではない

ラベルには
聖書のことばのようなもの　.... ぼくらの足裏には磁石があって
方位を引きずりながら暮らしている
北とか東とか南とか西とか
ちゃらちゃらと引きずりながら暮らしている
引きずった後にはたくさんの花をこぼしている
それを美しいと　.... 人工衛星の飛んでいる辺りには
たくさんの浮力が
れきしを
漂流させている

いつからか
ぼくらの夜から夢がなくなったので
天体望遠鏡を
そっと押し入れにしまい込む

蛍の自殺み　.... あかん　好きに　なったら
あかんのや　けど
好きなんや
あかんと　思えば　思うほど

けいたいの
でんわばんごうの
並び方さえ
好きなんや

せやから　抱いているとき
辛いじかん　.... 夏を組み立てていく
プラモデルのような朝のひかりを
丁寧に地上に接着してゆく

おじさんの他は
みんな寝坊をしている
夏は
すこしづつ組み立てられてゆく

おじさんが
こつこつと夏　.... すき間だらけのひとが立っているすき間に
種を埋めこんでみる
やがてたくさんの花に包まれるそれが
しあわせの形なんだろう

うまく表現できない
弁護士でもないわけだから
語り尽くさなくても　.... 長い階段の下に
長い歩道が延びている
山の雲は算数がとても上手で
足し算のような雨を降らせている

歩道のさきでは川が組立てられてゆく
川では鮎が組立てられてゆく
鮎の塩焼きが川原で組立　.... かいだんを
果てまで上ることにした
上にのぼる程に
ところどころこわれたヶ所があって
下をのぞき込んだら
いっぱいなみだが落ちた

高さには差があるけれど
ひとはそれぞれ
頂を所有し　.... 過ごしやすい何かになりました
きっとそんなに悪いものでもなかったと信じています
あなたへ発せられた
中途半端に重力のかかった小言を忘れないで下さい

それはいつまでも
わたしの中できゅんき　.... 無人駅に降り立てば
地図の見方にも
ちょっと工夫がいる
缶ビールをぐっと飲む

子供の頃に
抱きしめ方を習ったような
初夏の風にさえ
あいさつを交わしたい

垂直に支えつづける日射　.... ふと
したことについて
ふと
わたしは
道標に
いつまでも
宿題をわすれている

ふと
空が滑り
ふと
雲はいつのまにか
描きかけた
キャンバスの中に
紛れ込んでいる

　.... みちはわたしとともにゆく
みちはわたしをとおくへはこぶ
みち程のわたしをみちは背負いもしずかに
みちはわたしとともにゆく

みちはわたしとともに逝く
みちはわたしのうしろ辺に
果てしもな　.... 営業はしているけれど
従業員のいない旅館の大広間で
卵かけご飯を食べていた
お箸と茶わんがかちゃかちゃ鳴っていた

とおい処にちかみちがあって
ちかみちはみちなりを少し折り曲げている
み　.... 両手が
マジンガーＺのロケットパンチのように
ぶっ飛んで行く
結構な勇気である

力線の方向は
いつでも
明日を掴みに進行している
スカイラインと出会いながら

ひかる　かる　るる　.... さようなら
冬の中では決心も幾分
凛としている

さようならを投函しようと思うのでした
さようならを投函しようと思うのでしたが
ポストの投函口は
市の条例とかで封鎖されてしまい
更には　.... 文章が
飛行してゆく
文章が飛行した後を見上げる
たなびく理の跡

ボーイングの羽の撓みのような
少しきょうふ感のある
右上がりの字を気にしながら
ぼくは帽子を深々と被り直す

い　.... 秋がわたしをとおり越す
わたしはわたしを置いてゆく
いつのまにかわたしは
残されたものをふりかえっている

ずいぶんと昔が重なりつづけている
重なったところどころのすき間から
青いものが　.... そらには意地がある
意地があるので果てしない
ぼくは意地を見上げている
骨を精一杯反らせて

そらには意地の他にもいろいろある
事情は言えないけれど
複雑な家庭に育ったのだ
青くなるの　.... よーい　どん

合図のピストルを撃てば
電柱が走りはじめる

電線にとまっていた
鳩の群が一斉に
バカボンの口のような
夏の空に
飛び立ってゆく
これで　いいの　か

ざわわ
　.... 夏は化粧に忙しい
忙しくなればあちこちがさわがしい
小さな約束がたくさんあるけれど
約束の周りには雨がふりつづけている

この星の伝言は
雨が好きなのかもしれない
わたしらは雨の外側で
　.... じゃあ　あたしは何なのよ
そう言う沢子の声を
尻を掻きながら聞いている
ジャガリコはとても美味しい

でも沢子なんて女はいない
じゃあ　あたしは何なのよ
そう呟いている自分
そう呟いて　.... 解かれるものがあって
解けないものもあって
元気ですか
その言葉だけで繋がっている

わたしを折る
折りたたむ
そして開けば
鶴にでもなりたい

配達の遅れた願いのようなものが届く　.... 廊下を走ってはいけませんと
先生は叫んでいる
たくさんの足が走り回っている
この学校には
足しかなくて
聞こえることはなかった

旅に出るようなほど遠い
校庭の角に植えた
桃の花から　....

tonpekep（131）
タイトル	カテゴリ	Point	日付
こっそりとVistaで前向きに生きていく詩人	自由詩	3	08/8/27 21:21
私たちは古くなった子供の継続	自由詩	3*	08/6/18 15:00
メール	自由詩	2+*	08/4/12 14:12
脱線	自由詩	3*	08/3/30 20:34
ふゆのこと　２００８（推敲）	自由詩	10*	08/1/21 20:21
割り算	自由詩	3*	08/1/18 17:47
雨の日は洗濯物を干しません	自由詩	8*	08/1/11 19:45
食事	自由詩	13*	07/12/29 21:44
詩人	自由詩	6*	07/12/25 22:11
光の埋葬	自由詩	5*	07/12/25 22:06
連会い	自由詩	8*	07/12/13 20:31
名匠	自由詩	6*	07/8/27 7:50
しあわせの形	自由詩	6*	07/8/24 12:40
ぼくらの思考	自由詩	2*	07/8/24 12:34
やさしい怪獣	自由詩	12*	07/5/30 19:39
お父さんの形	自由詩	13*	07/5/29 17:48
無人駅	自由詩	18*	07/4/20 17:43
在りか	自由詩	12*	07/4/20 12:28
美知	自由詩	11*	07/3/20 12:28
不在	自由詩	14*	07/3/13 19:50
行程	自由詩	7*	07/3/9 23:18
投函	自由詩	11*	07/1/13 23:14
あざ	自由詩	13+*	06/11/26 23:08
伝言	自由詩	13*	06/9/21 21:25
事情	自由詩	10*	06/8/25 21:58
電柱	自由詩	8*	06/8/24 20:10
雨の内側	自由詩	12*	06/7/25 20:16
沢子、ぼくは何書いてんだろう	自由詩	8*	06/7/18 10:19
いつかインターネットでこの詩を読むであろうあなたに	自由詩	23*	06/7/1 20:52
名水	自由詩	10*	06/6/27 10:08

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